マンガやアニメの世界観が現実に実現するとなると胸アツですよね。

しかし、人間が思い描いたものは、いつしか実現にこぎつけることが可能・・・そう思わせてくれるようなものをピックアップして紹介します。

 

大人も子供も熱くなる、現実の世界にやってくるアニメ・マンガの世界観5選。

 

 

アニメ漫画の世界が科学技術によって実現する事例5つ

何歳になっても漫画やアニメの世界が現代に実現する、ということにはワクワクしますよね。

 

実際に実現にこぎつけた物として有名なのが「四次元ポケットプロジェクト」によって実現された「セルフ将棋」、「望遠メガフォン」、「室内旅行機」。

ドラえもんの秘密道具を現代の科学技術によって実現させようとする富士ゼロックスによって誕生された秘密道具です。

 

このようにプロジェクトによって誕生したアイテムだけではなく、スマートフォンや嘘発見器、セグウェイ、自動車なんかもSFチックな作品で登場するようなアイテムです。

 

そう、既にあなたが生きる現代は、過去の夢に溢れた世界なんです。

 

もう少ししたら車が空を飛ぶかもしれません。

タイムマシンだって出来るかもしれません。

瞬間移動だって・・・出来るかも?!

 

その中で、特に僕が紹介したいアニメ漫画の世界が実現に向かっている物を紹介したいと思います。

 

「とある魔術の禁書目録」:宇宙エレベーター

「とある魔術の禁書目録」の映画「エンデュミオンの奇跡」にて宇宙エレベーターが登場しました。

これは宇宙に直接つながっている巨大な塔に、エレベーターのようなクライマーが設置されており、それに乗って宇宙に行けちゃうというものです。

 

 

劇中に登場するインデックスはこう言います。

「人類はついにバベルの塔を現実のものにしたんだね。」

人間界では実現不可能に思われるこのエレベーターを建設しようという動きが始まっています。

 

実現しようとしているのはカナダの宇宙開発企業。

特許を取得したことで大きく話題になっています。その建設しようと目論んでいるものがこれ!

 

 

まさに宇宙エレベーター!

「禁書目録」を見た人にとっては何とも胸アツな光景。

「禁書目録」を見ていない人であっても心が熱くなる光景ではないでしょうか。

 

建設予定の高さは何と20km。

メートルと言う概念ではなく、キロ。笑

何だ、20km程度か・・・と感じるかもしれませんが、垂直に20kmってすごいことなんです。

 

富士山が地表から約3kmの高さ。

エベレストが地表から約9kmの高さ。

飛行機が飛んでいる高度が地表から大体10kmの高さ。

 

20kmと言う高さが如何に高いかが分かると思います。

もちろん地表にそこまでの高さを誇る自然物質、建造物は存在しません。

 

その地表から20kmの高さからロケットを打ち上げて経費を削減するという目論見です。

これによって一般人が宇宙へ行くのも比較的容易となるため、我々にとっても期待が大きい建造物になります。

しかし実現に向かっては、こんなデカいものを建設する場所、どんな素材で作るのか、どれだけの資金が必要なのか・・・など問題点は多く、現状では課題はやまずみです。

 

まだまだ構想の段階ですが、いずれこのような建造物が実現に向かうのは確かです。

 

 

「攻殻機動隊」:光学迷彩、外部記憶

「攻殻機動隊」では、人体の一部、またはほとんどの部分を機械に置き換えることができる世界観が描かれています。

進んだ科学技術が随所に見られ、しかもそれがかなり具体的。

 

その中で、まず注目したいのが「光学迷彩」

 

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会
アニメ「攻殻機動隊」より引用

 

これは光の屈折を変えることで自分の姿を背景に溶け込ませ、相手に見えなくするという技術です。

透明マントのようなものを想像するとわかりやすいかもしれません。

「攻殻機動隊」 だけではなく、いろんな作品で自分の姿を隠す手法は用いられていますね。

「ソードアートオンライン」、「ハリー・ポッター」、「忍たま乱太郎」←(?!)

 

自分の姿を隠すと言うことは、人類の・・・いや、男の大きな夢なのかもしれません。

だって女子更衣室や女子風呂を覗けるのだから・・・!

男はバカな生き物ですから。

 

そんなバカな男子に朗報。

 

これは実現されています。

実現せたのが慶応大学大学院の稲見昌彦教授。

 

 

まだまだ 完全に自分の姿を隠せるほどのモノではありませんが、自分の姿ではなく後ろにあるものを見せることは可能になっています。

 

実はこの「光学迷彩」に関しては、実は2012年にもカナダのHyperStealth社が製作しています。

それは軍事用途に使用される予定であるため、詳細の技術については伏せられています。そのためデマ情報だと片づけられることも多いのですが、どうやら向こうでは着々と実践に向けて動いているようです。

 

「Quantum Stealth」(量子ステルス)と呼ばれ、光を屈曲させて人や物を透明に見せるだけではなく、赤外線スコープやサーマルビジョンでも見えなくし、影もなくすという優れもので、まさに軍事向け。

 

 

こんなものを使用して戦争が起こされたら、もはや勝てないですね。

 

「攻殻機動隊」の中から次に紹介したいのが「外部記憶」です。

脳の一部などを機械でになったり、脳と機械をつなげることで仮想世界に入ったり、記憶を外部で保ったりします。

その外部記憶が、南カリフォルニア大学、ウェイクフォレスト大学などの研究グループによって実現されそうです。

 

その方法と言うのが、脳の中でも記憶をつかさどる「海馬」にマイクロチップを埋め込むというもの。

それによって「記憶」を「コード化」するのです。

 

いやいや、こうなってくると人間の脳にハッキングを仕掛けるなんて言う時代も来かねないし、マイクロチップと一緒に何かヤバいもの植えつけられるという国家指針が立つかもしれないです。

おーこわ。

しかし、この外部記憶の当面の目標は記憶障害を持つ患者さんに応用されること。

その先にはおそらく人間の記憶の蓄積量の拡大、さらには記憶の共有なんかも簡単にできる世の中になるでしょう。

 

 

「東のエデン」:セレソン携帯、画像認識システム「東のエデン」

「東のエデン」という作品、ご存じでしょうか。

 

この作品は一風変わっており、ある1人の金持ちが本気で世界を変えそうな面白い人材を見つけ、100億円の電子マネーが入った携帯電話を授けて行動させるという設定です。

もはや腐りきった世界の根っこは深いため、ちょっとやそっとじゃどうにもならないのですが、それでも世界を変えようと奮闘しようとする人間達の生き様を見たい金持ちの道楽・・・って感じですかね。

 

そこで重要なツールとなる「携帯電話」。

 

その携帯電話では、100億円使い切らない範囲で実行可能であれば何でも使用者の言ったことを実現してくれる「セレソン」というサービスが搭載されています。

あるシーンでは「総理大臣になりたい」という使用者の要求に対して、「受理されました」ってセレソンが簡単に答えてしまうシーンがあったりします。笑

 

セレソンさん、まじカッケーっす、です。

セレソンさんに頼んでおけば何もかも実現可能かどうか計算してくれ、裏の手回しをしてくれます。

このセレソンさんが現代に実現されました。

 

って言っても大それたことはできないんですけどね。笑

 

そのシステムは「Magic」というサービスでアメリカにて展開されています。

利用者はあらかじめクレジット情報や住所などを入力しておき、依頼したいことがあれば特定の電話番号にメッセージを発信すれば、マジシャンと呼ばれるオペレーターが対応してくれ、その依頼が「合法的な範囲内」であれば実現してくれます。

 

例えば、ピザを注文したい場合はマジシャンに一任しちゃえば、勝手に家に届くといった具合に。

それでかかった費用はあとで引き落とされるということですね。まさにプチセレソン!

 

 

「東のエデン」から紹介したいもう1つの技術は「画像検索システム」です。

「東のエデン」では作品名と同じ「東のエデン」という名前の画像検索システムが登場します。

それは、携帯電話のカメラ機能で映し出したものがサーバー内で照合され、合致されたモノに対する蓄積された情報が自動で出てくるというもの。

出てくる情報は、ユーザーたちがどんどん書き込んでいって増えていく・・・という点もとても魅力的でした。

 

 

例えば「和田アキ子」さんにカメラを向けると

「オワコン」

「芸能界のドン」

「歌がうまい」

「最新のCDの売上げ数は1万枚以下」

「ルンバでブンブン(2003年6月11日) 3,622枚」

「誕生日は1950年4月10日 」

 

というWikipediaで拾えそうな情報に加え、テレビの視聴者や関係者などがネットに書き込んだ情報である

「怖い」

「早く紅白歌合戦に戻って来て!」

「紅白にはもう要らないでしょ」

という情報も出てくるのです。

 

このシステムが実現すると、初対面の人であってもその情報を得ることが可能となります。

その人自身にカメラを向けることで、その人の周りの人物が書き込んだ情報が見れる訳ですから。

ちょっと怖いシステムでもありますが、あると便利なシステムでもあります。

 

さて、そんなシステムが実現しかかっています。

NECが進めている画像認識サービス「GAZIRU(ガジル)」によってです。

 

 

「東のエデン」とは勝手が違いますが、画像で検索をかけることができるという点では同じですね。

「GAZIRU(ガジル)」では、端末の中だけで画像認識から結果表示まで行うものと、クラウド上で処理を行ってから結果表示を行うものという2つの方法によって照合ができるようになっています。

 

 

「風の谷のナウシカ」:メ―ヴェ

アニメ界と言えばジブリを忘れてはいけません。

あのファンタジー要素が満載のジブリからも実現にこぎ着けているものが存在します。

 

アニメにも色々な作品がありますが、時に「こんなメカに乗りたい!」「こんな乗り物が、本当にあったら良いなあ……」という乗り物がありますよね。

 

個人的には「あったら良いな」と思う最たる乗りモノがメーヴェ。

「乗ってみたい、夢の乗り物」といえば、これを真っ先に思い浮かべる人は多いハズです。

スタジオジブリの名作映画「風の谷のナウシカ」に登場する、このマシン。

 

 

宮崎駿/スタジオジブリ・徳間書店
劇場アニメ「魔女の宅急便」より引用

 

主人公の少女、風使いのナウシカが愛用する、一人乗りの飛行機。

彼女が生まれ育った国は、常に風が吹く場所。

 

メーヴェ (Mowe) はドイツ語で「カモメ」を表しており、「風の谷のナウシカ」を見た人で憧れない人はいないですよね。

あんな風に気持ちよく空が飛べたら・・・。

 

メーヴェはエンジンこそ備えていますが、風の流れに乗って飛ぶ、パラグライダーのような乗り物のようです。

翼を広げたカモメのような、シンプルな白い機体。

使用者は両手で捕まり、渡したベルトの上に腹這いになって乗るという不思議な構造です。

 

しかし、凧のように風に乗り、スウッと飛ぶメーヴェの姿……16歳の女の子がほぼ生身で空を飛行する姿に、初めて見た時から憧れました。

あんなことが出来たら、どんなに気持ちいいだろうなあと。

 

「メーヴェとつけた紙飛行機 二人でよく飛ばしたね」とヒット曲の歌詞にも登場するほど有名。

皆の憧れの存在であるメーヴェ。

言い換えればそれは、青い薔薇と同じく、「実現不可能なもの」の象徴でもありました。

 

今見ると、ベルトがお腹に食い込んで痛そうだし、何かあったら剥き出しの身体で、地面に叩きつけられてしまうな……と、少々夢の無いことを考えてしまいます。

 

 

が、しかし。

青い薔薇と同じく、現実にメーヴェを再現した凄い方がいました!

しかもただのレプリカではなく、ちゃんと飛行機能を備えたモノです。

 

 

それが現代に実現されている様子がこれ。

 

 

まだ試作に試作を重ねている段階で低空飛行しか実現できていませんが、これが実現出来たら事故は怖いけど胸アツすぎ!

このフォルムからして心が躍りますよね。

 

材料には木材や強化プラスチック、アルミ合金を使用したとのこと。

残念ながら実物を拝見したことはありませんが、9.6メートル、88.6キログラムと、意外と重くて大きいようです。

作ったのはメールソフト「ポストペット」を開発した八谷和彦氏と、その仲間達。

飛行可能なメーヴェを実現する為に会社を立ち上げ、10年の歳月をかけて作り上げました。

 

かかった費用は、なんと一億円以上とのこと。

 

万単位の部品を試作し、実験を繰り返して試行錯誤をされたようです。

ナウシカのように長時間は無理でも、ちゃんと空を飛んだのだとか……諦めずにやり遂げた方達の情熱と努力に、心から拍手を送ります。

 

空を飛ぶ車ではなく、このメーヴェが主流になってしまうかもしれませんね。

 

現在この「リアルメーヴェ」は、金沢21世紀美術館に展示されているそうです。

疑似的に飛行体験を味わえる設備もあるのだとか。

俄然興味が湧いてきました。

 

 

ちなみにスタジオジブリや宮崎監督に迷惑が及ばないよう「メーヴェ」という名前は使わず、「M-02J」という機体名なのだとか……。

いずれ科学が進めば、本当に長時間、自在に飛行するメーヴェを作ることが出来るかもしれませんね。

ただし、乗り手にも相当の技術が求められそうですが。

あと、重すぎない体重も……。

 

 

「遊戯王」:遊戯の髪型

最後は「遊戯王」から髪型の実現例を紹介します。

「遊戯王」・・・作品を読んだことはなくてもその衝撃的なフォルムは見たことがあるでしょう。

その衝撃的な髪型は多くの人を魅了し、しびれさせています。

 

コレです。

 

こんな髪型、普通にいたら「ヤバい奴」認定を受けます。

遊戯はゲームをしない限りはおどおどした男の子です。そう、時にはいじめられてしまうようなおどおどした男の子なんです。

この画像のようにカッコいいバージョンの遊戯になったらこの髪型も納得できるんですが、通常モードでもこの髪型ですからね・・・。

おどおどした男の子がこんな髪型をするなんて、闇が深すぎます。

そりゃいじめられます・・・。

 

おっと話がそれましたが、この髪型を実現させた人がいます。

それがこれ。

 

 

 

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重力に逆らったこの髪型を実現させるのには、なんと発泡スチロールが必要なのです。

アノとがった部分あるでしょ。

そこに三角形に切った発泡スチロールが埋め込まれているのです。

 

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毎日遊戯はさぞかし大変であっただろう・・・。

 


 

以上が現実の世界にやってくるアニメ・マンガの世界観5選!

最期はネタに走りましたが、マンガやアニメの世界が現実にやってくるというのは本当にドキドキしますね。

そうした原案があると現場の研究者たちもイメージが膨らみ、お互いに意思疎通しやすくて重宝するそうです。

意外と作者の妄想が未来の技術進化に1役買っているのです。

 

あなたの妄想も世界に発信してみると何かの役に立つかもしれませんよ!

 

 

おまけ タケコプター

メーヴェと同じく、子供の頃から一度使ってみたいと思っていたもの……それがタケコプター。

 

 (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
アニメ「ドラえもん」より引用

 

知らない方少ないと思いますが、念の為簡単にご説明を。

 

未来からやって来た猫型ロボット「ドラえもん」。

彼がのび太少年の為に「四次元ポケット」から出してくれる、ひみつ道具の一つです。

その名の通り、玩具の「竹とんぼ」に似た形状で、下部の半球を頭頂部に着けて使用します。

ドラえもんやのび太、そして仲間たちがよく使用している道具の一つです。

 

それにしても小学生が空を飛んでいるのに、なぜ周りの人はびっくりしないんだろう。

不審飛行物体として、撃ち落されたりしないのかな……と、大人になった今は夢のないことを考えてしまいます。

 

使用者はタケコプターを使うことにより、自由に空を飛行することが出来ます。

上のプロペラ部分が旋回するので、「竹とんぼ+ヘリコプター」という意味で、こんな名前なのでしょうね。

生身のままで空を飛ぶ頃が出来て、小回りも利く……。

 

便利でいいなあ、とテレビを見ながら思っていました。

 

ちなみに頭の上でプロペラが旋回するので、すごい強風を食らうんじゃないかとか。

髪の毛がプロペラに挟まるんじゃないか(そして停止して墜落)……と、リアルなことが心配になってきます。

その様子はないので、何か対策がとられているのでしょうけれど。

 

何せ22世紀の、ハイブリッド飛行グッズなのですから……。

 

ちなみに、個人的には「どこでもドア」も欲しい道具の一つなのですが。

 

ドラえもんの道具の中では、「タイムマシン」というのもありましたね。

のび太の部屋の引き出しから乗る、あの……。

 

しかしおっかないことになりそうなので、タイムスリップはしたくないです。

うっかり未来を改変してしまいそうで……。