スパロボに参戦することが決定し話題になっているサンライズ制作ロボアニメ、バディ・コンプレックス。

宣伝にあまりお金をかけていなかったことやロボが動かないとあまり格好良くなくキャッチーさに欠けることなどから知名度は滅茶苦茶低く・・・

内容の割に評価を受けていないというよりも評価の数自体が少なすぎる、そんな作品です。

しかしスーパーロボット大戦シリーズの据え置き作品に参加するだけのことはあり、実際に見てみるととても面白くては時間を忘れて見入ってしまうほどのアニメなのです。

そこで、今回はその面白さについて、理由をいくつか挙げて説明していきたいと思います。

 

 

バディ・コンプレックスの魅力

「バディ・コンプレックス」アニメPV

矢立肇/サンライズ・バディ・コンプレックス製作委員会
アニメ「バディ・コンプレックス」より引用
YouTube「BandaiChannel」より引用

 

話の構成がとても堅実

少年がロボットに出会い乗り込み、その所属組織とひと悶着ありながらも交流を深めていき、敵のパイロットと相打ちになって無人島へ漂着し、お互いを理解し合う。

そして機体を次世代の物に乗り換えて最終決戦。そんな王道を丁寧にたどった作品で、お約束が好きな人にはたまらない出来栄えです。

 

またロボアニメの典型を知らないような若い人にとっては、この流れはテンプレになっただけのことはあり大変楽しく視聴できる構成であるので、ぜひ新鮮な気持ちで見てみてほしいと思います。

ストーリーの流れ以外では作画が奇麗であったり戦闘シーンが沢山あるなどそのクオリティーも地味に高く、それだけでもロボアニメとして秀作と言ってよいでしょう。

 

 

ロボが動くとめちゃくちゃ格好いい

正直言ってしまえば格納庫に入っている時や空中で静止している時など、止まっている際はどのロボも割とダサいです。

主人公の乗る機体でありながら、ここまでダサいと言われて言い返しにくいロボットも珍しいかもしれません。

 

しかしひとたび動き始めると、CGと手書きのハイブリッド作画ということもあり、素晴らしい機動に目を奪われてしまいます。

その印象に引きずられて、だんだん止まっている時もダサかっこいいように思えてきてしまうのです。

後継機にもそれはしっかり受け継がれていて、やっぱり止まっている時はゴテゴテしていて野暮ったい印象ですが、動き出すとさらに洗練された動きと格好良さでイケメン度がマシマシになっています。

ラスボスの機体なども見た目はダサい物の動くと強そうに見え、そういった機体が高速で入り乱れる最終決戦は非常に満足感のある仕上がりになっています。

 

 

カップリング機能がかなり熱い

カップリングとは二機を同調させることでその性能を飛躍的に上昇させる、この作品のキーにもなるシステムです。

二機の間で起動するとそれぞれの機体が変形しダサかったロボの顔などは特に万人受けするイケメンに早変わりします。

これの応用によって様々な戦闘を潜り抜けていき、最終決戦でもこのシステムが事態解決のカギになる、とストーリーと極めて結びついた機能となっています。

 

ナイスカップリングという掛け声などから男×男のホモシステムなどと呼ばれ、バディコンはホモアニメなどという風評にもつながっているのですが、実際見てみるとそのような描写が一切なくてかえって拍子抜けしてしまうほどです。

男同士は確かに次第に友情を深めますが、戦友や親友、信頼し合える仲といったロボアニメでの男同士のお約束な関係止まりです。

ちゃんと敵国パイロットというテンプレヒロインもいますしね。むしろそっちとのカップリングが後半はメインとなります。

 

 

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ループものなのに嫌味が無い

時間ループものの作品は通常、どうしても各ループでどんなことがあったのかを説明するためなどの理由からループパートが冗長になりがちです。

しかしバディ・コンプレックスは一クール+完結編という構成の中でループと判明するのがクールの最終版ということもあって、だらだらするようなことは一切ありません。

ほとんどのループを回想で流してしまうため少し勿体なくさえ思えますが、そのおかげでループものがあまり好きでない人もそのことをほとんど意識することなく楽しめてしまいます。

それでいてシナリオにはループものとしてのお約束がしっかり入っており、主人公たちがループしている間敵は何をしていたかなど、普通の作品では見られないところなどにもスポットがあたりとても面白いです。

 

 

奇想天外な兵器が登場する


矢立肇/サンライズ・バディ・コンプレックス製作委員会
アニメ「バディ・コンプレックス」より引用

 

地球上で二勢力が争っているという様々なアニメで使われてきた基本構造を踏襲し、分かりやすくまとまったストーリー。

基本的にはロボットが戦争の兵器としてメインを張っていますが、時々勢力の使う兵器には時々これまでは無かったような面白い仕組みや性能をしたものが登場します。

ありそうでなかったものも多く、ぜひ実際に見て確かめてみてください。

 

いかがだったでしょうか。

バディ・コンプレックスはテンプレをしっかりなぞって面白く作られた傑作ロボアニメなので、いくつかの要因からあまり知られてこそいませんが、今回のスパロボ参戦をきっかけに見てくれる人が増えればとても嬉しいなと思います。