アニメ作品には、時に可愛らしいお子様キャラクターが登場します。

物語に和みを与え、時に言いづらいことを代弁してくれる……今回は、そんなお子様キャラクターについてお話させて頂きます。

年齢の上限は決めていませんが・・・読んで頂けると何となくどの程度の年齢層なのかが分かると思います。笑

 

 

アニメの可愛い子供キャラクターランキング

第6位:「となりのトトロ」草壁メイ

宮崎駿/スタジオジブリ・東映・徳間書店
劇場アニメ「となりのトトロ」より引用

 

まず思いつくお子様は、スタジオジブリの「となりのトトロ」に登場する、草壁メイちゃんです。

田舎に越してきた一家の、幼い姉妹の妹。

まだ幼稚園ぐらいの年頃で、その言動は、まさに天真爛漫。

しっかり者で良い子な姉娘・サツキちゃんが言えないことも、メイちゃんはポロッと口にしてしまいます。

 

例えば、入院中のお母さんの一時帰宅が、中止になった時……メイちゃんは駄々をこねます。

サツキちゃんも内心ではガッカリしていたでしょうが、幼い妹の手前、たしなめ役に回らざるを得ません。本当はサツキちゃんも、まだ小学生。心の中では、不満や哀しさもあると思いますが・・・。

 

お姉ちゃんに

「お母さんは熱があるんだから」

と説明されても、メイちゃんは駄々をこねます。

 

小さい子には理屈ではなく、感情のほうが優先されるのでしょう。

それを見る時、私は小さい頃の、感情を率直に出せていた、子供時代を懐かしく思い出すのです。

結局メイちゃんは、その後一人でお母さんのお見舞いに出かけて、迷子になってしまうのですが・・・。

大人がやったら迷惑ですが、小さな子がやると仕方ないな、と思えるのも子供の特性でしょう。

 

 

第5位:「犬夜叉」七宝

あと、小さい子と言えば、「犬夜叉」に登場する七宝(しっぽう)ちゃんです。

彼は、子キツネの妖怪。

純血の妖怪ですが、まだ幼い為力も弱く、仲間の肩に乗れるほど小さい体です。

 

しかしこの七宝、幼いけれど、中身は実におマセさん。

仲間の犬夜叉の恋愛事情に、したり顔で口出ししたり。

犬夜叉や弥勒の短所を指摘して、怒りを買ったり。

 

しかし、どこか憎めない存在でもある七宝。

弟の為に、仲間を裏切ろうとした珊瑚(さんご)を率直な言葉で引き留めたのは、七宝でした。

また、桔梗(ききょう)とかごめの間で板挟みになる犬夜叉と、彼の態度に怒るかごめ。

彼女の割りきれない気持ちを、本人に代わって代弁したのも七宝です。

また、仲間達が意識を失った時に、狐火で必死に火炎から守ったり、孤独な女の子の為に、一肌脱ごうと張り切ったり。

小さな体で頑張る、健気な一面もあります。

 

父親を殺されたカワウソの子供の為に、恐ろしい殺生丸(せっしょうまる)に必死で対峙し、父親を助けてくれと懇願したこともありました。

かつて、雷獣兄弟という妖怪に父親を殺された七宝。

だからこそ、同じ立場のカワウソの子供を放っておけなかったのでしょう。

小さいけど頑張り屋で、勇気のある七宝。

ちょっと生意気なところも含めて、なくてはならないムードメーカーです。

 

 

第4位:「犬夜叉」りん

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

ちなみに、主人公の犬夜叉チームのちびっこが七宝なら、兄の殺生丸チームのちびっこは、りんちゃんでしょう。

彼女は、殺生丸が初めて命を救った相手。

 

それからは一行に加わり、殺生丸チームの雰囲気を柔らかくしています。

従者の邪見とポンポン言い合ったり、自作の歌を歌ったり。

はたまた、孤高の妖怪である殺生丸にも、物怖じせず話しかけたり・・・。

 

彼女が加わってから、殺生丸チーム、特にリーダーの殺生丸の雰囲気が、明らかに柔らかくなりました。

いつの間にか、一行にとって欠かせない……むしろ、敵がくれば皆が真っ先に護る、影の中心と言える存在です。

いわば、末娘か、小さいお姫様。

 

 

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第3位:「この世界の片隅に」晴美

また、「この世界の片隅に」に登場する晴美(はるみ)ちゃんも、欠かせない存在です。

彼女は、主人公が嫁いだ夫の、姉の娘。

つまり、夫の姪です。

 

穏やかな姑と舅と違い、夫の姉の径子さんはキツイ性格。

決して悪い人ではないのですが、物言いが厳しく、また有能なので、ノンビリ屋のすずさん(主人公)は叱られてばかり。

とうとう、頭にハゲが出来てしまいます。

そんな中、母親とすずさんの間に入ってくれるのが、幼い晴美ちゃん。

何かと場を和ませ、またすずさんになついてくれる、可愛い姪です。

 

© こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
劇場アニメ「この世界の片隅に」より引用

 

すずさんの頭のハゲを見て、母親に

「ハゲを隠してあげたいから、墨を貸して~!」

と、無邪気にねだるほど。

 

彼女はまた、夫を亡くして実家に帰った径子さんや、祖父母にとっても大切な可愛い子供なのです。

声も愛らしく、素直な晴美ちゃん。彼女の無事を祈り、家族は晴美ちゃんを疎開させようと決意しますが・・・。

 

直後に起こった、ある出来事が元で、家族の生活が大きく変わってしまいます。

幼く、良い子だった晴美ちゃん。

彼女が悲劇に見舞われたことが、今は戦争中だと突き付けてきます。

彼女が良い子だからこそ、一層悲しさが際立つのです。

 

そして、詳細は伏せますが……物語のラストで、すずさんと夫は、母親と死別した幼い女の子と出会います。

そして、その子が一家に、新たな幸せを運んで来てくれるのです。

亡くした者は、決して帰って来ない……でも、小さい子供が傍にいるだけで、家の中を明るくしてくれる力があるのだと感じます。

 

 

第2位:「日常」はかせ

2位はアニメ「日常」のはかせ。

圧倒的な頭脳を持ちながらも年齢はどうやら8歳らしい・・・。笑

日常の中ではゆっことほぼ精神年齢が変わらないため、高校生であっても納得せざるを得ないわけですが。笑

 

一体彼女の親はどうしたのか・・・その背景を考えるとどこか心苦しくなってしまいますが・・・そんな神妙な作品ではないため割り切って作品を見ましょう。

高性能のロボットを作成し、「芥川賞」を強く懇願する様はまさに子供。

ただ、彼女ならば「芥川賞」は取れなくても、何かしらのスゴイ賞は取れそう・・・。

っていうか頑張れば「芥川賞」さえも取れてしまうのではないか・・・と思わせるほどの高知能っぷり。

 

あの太陽のような何にもとらわれない笑顔とその無邪気さから、実に子供らしい子供として第2位にランクインさせて頂きました。

 

 

第1位:「うさぎドロップ」鹿賀りん

2011 宇仁田ゆみ/祥伝社・アニメ「うさぎドロップ」製作委員会
アニメ「うさぎドロップ」より引用

 

第1位は「うさぎドロップ」から鹿賀りん。

実写化映画も製作されたため、結構多くの人が認知している作品じゃないかなあと思います。

 

何とも複雑な過程を経て主人公・河地大吉の元へやってきます。

そのため、もの凄く周囲を気にしながら育つわけですが・・・徐々に大吉との生活に慣れてきて見せる子供らしさは何とも可愛い。

それでも同年齢の子供よりかは圧倒的に周囲の目を気にするため、おねしょを隠そうとしたり、体調が悪いことを悟られないようにしたり、とにかく手がかからないように振る舞おうとします。

・・・そんなけなげな姿を見せられると、心を打ち抜かれない大人はいないですよね。

 

ただね・・・ネタバレになってしまいますが、原作では大学生になったりんは確固たる恋心を大吉に向けている告白し、

悩んだ挙げ句、大吉はその気持ちに応えるようです。笑

そこに至るまでには、りんが幼い頃から友達として付き合っていたコウキの母親・二谷ゆかりとの関係の破談や、りんの気持ちへの葛藤などいろいろあるわけですが・・・

まあ、少々納得いかないところもありますが、大吉なら幸せになれるか。笑

年齢の差が20歳以上あるけれど、意外とあり得る話か。

僕はそうやって自分を納得させるしかないのですが、あなたはどう思ったでしょうか。笑

 

 

 

以上が子供の可愛いキャラクターランキング。

僕としては「空気の読めない子供」よりも「空気が読める子供」が好きです。笑

ただ、2次元的には「はかせ」のようなキャラクターの可愛さは輝くなあ・・・と言う印象です。

小さな子供は、自然と皆の中心となる存在なのかもしれませんね。

物語を動かす立派なキャラクター。

特に「犬夜叉」のりんちゃんなんかは、作中の最も強いとも思われるキャラクターを変えた、最も弱いキャラクターという対照的な存在として存在感を放っています。

 

さて、皆さんの中では誰が1位ですか?