2018年冬クールから放送が開始した「宇宙よりも遠い場所」。

2018年の冬クールだけではなく、さっそく2018年全体の覇権アニメ来たコレ?!と個人的に思っている作品。

それほどに視聴者を釘付けにする作品。

今回は最終回の直前、第12話の感想を書き綴ります。

 
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アニメ「宇宙よりも遠い場所」とは?

「宇宙よりも遠い場所」はアニメ「ノーゲームノーライフ」を制作したスタッフ陣が集結して制作した完全オリジナル作品。

ノーゲームノーライフを見た人ならば分かると思いますが・・・

疾走感、ゆるっとした可愛い作画、テンポの良さを見事に表現し、劇場版では見た人が唸るようなシーンの連続でした。

 

そのスタッフ陣が結集して作り上げた「宇宙よりも遠い場所」。

監督は「ちはやふる」なども手掛けたいしづかあつこさん。

シリーズ構成は超絶売れっ子の花田十輝さん。

見る前から最低限の「面白さ」を備えた作品が出来上がることは予想していましたが、見事にその想像をはるかに超えた作品を生み出してくれました。

 

話の内容としては「女子高生が南極に行く」という対極にあるようなワードを掛け合わせたようなもの。

この時点で嫌悪感を抱き、作品を見ることもしない人がぼちぼちいるようですが、

率直に言うと、その理由で切るには勿体なさすぎる作品。

 

僕は何度この作品に勇気づけられ、笑顔にしてもらい、涙を流したか分かりません。

 

さて、そんな作品がついに最終回目前です。

まずは第12話のをサクッと振り返りましょう。



アニメ「宇宙よりも遠い場所」第12話をレビュー

第12話はシリーズで初めてオープニングが省略されました。

 

僕の持論として・・・

ストーリーに重きを置く作品の中で「オープニングを1度も省略しない作品」はクソである

というものがあります。※ギャグ系や日常系など「ストーリーに重きをおかない作品」は除きます。

 

かなりぶっ飛んだ持論ではあるのですが一理あると思いませんか?

オープニングに割く時間は1分ちょっと。

しかし、そのわずかな時間でもアニメの1話分にとっては24分の1、もしくは12分の1程度の割合を占めます。

 

内容に凝るならば、その時間で表現したいことがいくらでもあるわけ。

アニメ制作はたくさんのお金・人が裏で動いているので簡単にオープニング曲を省略できないことは分かりますが、視聴者的には「省略してでも表現したいストーリー」を楽しみたいところですよね。

 

ちょっと話は脱線しましたが・・・。

 

第12話の始まりのシーンは報瀬がまだ中学生で授業を受けているシーンでした。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

授業の途中、授業を担当している先生が廊下に呼ばれ・・・その後、報瀬も廊下に呼び出されます。

そこで報瀬は祖母から学校に電話が入ったを伝えられ、至急家に帰るように告げられます。

この時点では報瀬は「祖母に何かあったのか」という事に意識がいくのですが・・・視聴者には「あ、お母さんが行方不明になった報せか・・・」と分かります。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

家に帰ると職員らしき男性が祖母に何かを伝えていて・・・祖母はその話を聞いて肩を震わせています。

 

報瀬の語り。↓

それは・・・まるで夢のようで。
あれ・・・冷めない・・・冷めないぞ?って思っていて
それがいつまでも続いて・・・。
まだ・・・続いている・・・。

 

そこで回想のシーンは終わり、南極の場面に移ります。

どうやら天文台を建設する場所にキマリをはじめとした「女子高生チーム」も同乗が許可されたシーンだと分かります。

雪上車に乗って移動をすることを楽しみにしているキマリと日向の姿。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

しかし、天文台を建設する場所は・・・イコール報瀬の母親が行方不明になった場所。

報瀬は見ての通り「浮かない表情」。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

その表情を見た吟隊長は「どうする?」と報瀬に問いかけます。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

報瀬は「良いんですか?」と問いかけた後、「少し考えても良いですか?」と答えます。

それを聞いた吟隊長は残念そうな表情に。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

残念そうな顔すらも色っぽい吟隊長はドえろである!うん!

報瀬は一人でどこかへ消え、その場にいたキマリ達は心配そうな表情でそれを見送ります。

前川かなえ副隊長は「行く!って飛びつくかと思ったけど・・・」とコメント。

 

シーンは変わり、オゾン層観測の気球を打ち上げるところをレポートするキマリ達3人。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

結月「報瀬さん・・・来ませんでしたね・・・」

日向「一人で考えたいんだろ。隊長から話聞いてからずっと口数少なかったし・・・。」

その会話を切なそうな表情で聞くキマリ。

 

報瀬は気球のレポートには参加せずに隊員たちに飲み物を配っていました。

ぼんやりと「母親が消息を絶ったポイント」を職員に説明されているところを思い出しています。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

職員「ココです。このポイントで通信が途絶えました。」

 

そこにやってくるキマリ。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

報瀬「どうしたの?」

キマリ「あ、ああ、うん・・・。撮影終わったから・・・と思って。」

報瀬「そう。」

キマリ「今日、結構あったかだよね!」

報瀬「そう?真夏の割には気温低めだけど。」

キマリ「ああ・・・そっかそっか・・・あ、さっき気球飛ばしたんだよ。こっちから見えた?」

報瀬「うん」

キマリ「・・・あ、今日のおやつはあんパンだって!」

報瀬「へえ・・・なに?」

キマリ「いやあ・・・何でもないよ。ただ・・・ちょっと・・・何というか・・・どうじよう・・・泣」

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

いや探り入れんの下手過ぎるだろ常考!

 

これが愛すべき馬鹿、キマリさん。

最後は探りを入れようとした相手に「どうしよう?」と泣きつく始末。笑

 

ただ、彼女がいるからこそ物語は進みます。

その後はタマネギの皮を剥きながら報瀬の思いを聴きます。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「ごめん。別に落ち込んでるとか、悩んでいるとかじゃないの。
むしろ普通っていうか。普通過ぎるっていうか。
私ね。南極に来たら泣くんじゃないかってずっと思ってた。
これがお母さんの見た景色なんだあ、この景色にお母さんは感動して、こんな素敵なところだからお母さん・・・来たいって思ったんだあ。
そんな風になるって。
でも、実際はそんなこと全然なくて。
何見ても写真と一緒だ、くらいで・・・。」

 

それを聞いたキマリには「ここでお母さんが待ってるって思ったんでしょ!?」と詰め寄ります。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「分かってる。なんの為にここまで来たんだって。
でも・・・でも・・・そこに着いたらもう先はない。
終わりなの。
もし行って・・・何にも変わらなかったら・・・わたしはきっと・・・一生今の気持ちのままなんだって・・・」

 

それを聞いたキマリは報瀬の本当の気持ちが分かり、複雑な表情。

 

その後は天文台へ向かう「内陸調査隊」出発の壮行会が開かれます。

報瀬はその場にはいません。

そこで3人は料理人鮫島弓子さんに「放っといていいのか」を聴かれます。

 

ココで出たのが皆が楽しみにしている日向先生の第12話の名言。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

「何かをするのが思いやりではない。
何もしないのも思いやりである!」

 

日向先生、ありがとうございました。

それを聞いた弓子さんは「放っておけるのはいい友達だね」と3人をねぎらうのですが・・・この「いい友達」というワードに食いついたのが結月。笑

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

「いい友達ですって!」

 

結月嬢、満面のスマイルの図。

 

その時、報瀬はというと・・・吟隊長とツーショットでした。

最初はお互いを避けていましたが、どんどんお互いの距離が縮まっているのが分かりますね。

互いを支えにしているかのような、それこそ吟と貴子のような・・・。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

報瀬は天文台基地に行くことについてどう思うかを吟隊長に聞きますが、吟隊長は「それを聞くくらいならば行かない方が良い」と報瀬を諭します。

日向先生とはちょっと次元の違う名言をいっていたのでご紹介します。

 

吟隊長「どんなに信じたくなくても貴子が死んだ事実は動かない。
意思だとか生前の希望だとか言っても、それが本心なのか、本当に願っているのかは誰にも分らない。
南極に来たのは私が来たかったから。貴子がそうしてほしいと私が勝手に思い込んでいるから。
結局、人んて思い込みでしか行動できない。
けど、思い込みだけが現実の理不尽を突破し、不可能を可能にし、自分を前に進める。
私はそう思っている。
あなたもずっとそうしてきたんじゃないの?」

 

そう言って報瀬に微笑みかけます。

 

報瀬は自分の部屋に戻り、南極に行くために貯めたあの「しゃくまんえん」を1枚1枚数えながらココに至るまでの道のりを思い出します。

封筒から1万円札を取り出しては「引っ越し」「清掃」「レジ」「交通量調査」「新聞配達」「工場」「配達」・・・と、何のバイトでそのお金を稼いだのかを口に出し、ココに至るまでの全ての思いをもう1度振り返っていました。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

このシーンはすごく重みがありましたね。

物語が始まった瞬間から存在していた「しゃくまんえん」でしたが、その重みというか・・・報瀬がどんな思いで南極へ来たのかがすごく伝わってきました。

 

そして「内陸調査隊」出発の日・・・。

 

報瀬はリュックを背負って登場したのです。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

報瀬の語り「こうして、最後の旅が始まった。
日本から1万4千km。
宇宙(そら)よりも遠い、彼方に思えたその場所へ・・・。」

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

ここで前半終了。

 

後半へ。

 

 

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後半戦は移動が大半を占めます。

天文台基地への移動・・・報瀬の母親、貴子が行方不明になったその場所へ、少しずつですが着実に近づいていきます。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

圧倒的に長い移動時間をゲームをして埋めるというのほほんとした描写もありながら・・・

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

南極の寒さを痛感させるシーンがあったり・・・

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

吟隊長から「自分にも何があるか分からないから・・・」と言われて、定時交信の練習をするシーンがあったり・・・

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

夜も燃料を使えるほどの余裕がないから寒い中で寝ることになったり・・・

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

ブリザードのシーンがあったりと・・・「南極って危ない場所なんだった」と視聴者に改めて訴えかけるシーンが印象的でした。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

ブリザードのシーンでは報瀬と吟隊長との間にこんな会話もありました。

報瀬「お母さんがいなくなった時もこんな感じだったんですか?」

吟隊長「たぶん、内陸の基地に忘れ物をしたか、足を滑らせたんだと思う。
気付いた時には姿は無くて・・・瞬く間にブリザードになって・・・。」

 

その夜、報瀬は自分が今まさに寝ている雪上車で、母親が吟隊長と話をしている姿を思い浮かべます。

ぼーっとしているとキマリが起き出し、「大丈夫?」と声をかけてきます。

 

報瀬「キマリは・・・南極、好き?」

キマリ「大好き」

報瀬「そう」

キマリ「でもね。一人だったら好きだったか分からなかったかも。」

報瀬「そうなの?」

キマリ「みんなと一緒だから。皆と一緒だったら北極でも同じだったかも。
・・・ねえ、報瀬ちゃん・・・連れてきてくれてありがとう。
報瀬ちゃんのおかげで私、青春出来た。」

 

それを聞いて微笑む報瀬。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

きっと、この先でどんな思いをしようとも、どんな結果になろうとも、

「その言葉だけで自分が南極に来た意味がある」

そう思ったんでしょう。

 

ここで報瀬の語りが入ります。

いつも出していたお母さん宛のメール。

きっとキマリとの会話の後に、いつものようにお母さん宛てのメールを作成したんでしょうね・・・。

その内容がコレでした。



「Dera お母さん
友達ができました。
ずっと一人で良いって思っていた私に友達ができました。
ちょっぴり変で、ちょっぴり面倒で、ちょっぴりダメな人たちだけど、一緒に南極まで旅してくれる友達が。
喧嘩したり、泣いたり、困ったりして、それでもお母さんのいたこの場所に、こんな遠くまで一緒に旅してくれました。
私は、みんなが一緒だったからここまで来れました。
お母さん・・・そこから何が見えますか?
お母さんが見たのと同じ景色が私にも見えますか?
もうすぐ着きます。
お母さんがいる・・・その場所に・・・。」

 

 

そして、ついに天文台基地へ。

吟隊長の目には涙が浮かびます。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

ココで建設途中の天文台基地の名前が「小淵沢天文台」だという事を初めて知るキマリ達・・・。

当然僕たち視聴者も初めて耳にします。

その決意の固さに痺れました。

 

吟隊長の涙を見て報瀬はこう言います。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「思い出してるんだろうね、
お母さんたちと見た時のこと。」

 

その表情はどこか冷めた様子・・・。

卑屈になっているというよりも、半ば諦めている様子。

報瀬は吟隊長の思いを共有できないのだから仕方のないことです。

 

しかし、その言葉、その表情を見たキマリ達三人は基地の中を走り回ります。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

キマリ達は、吟隊長の思いを共有できない報瀬に何かがしたかった。

諦めてほしくなかった。

だから、お母さんがこの南極で過ごした確かな証拠を報瀬に見せたくて、貴子が残したものが無いかを探し回ったんです。

 

日向「3年前から誰も来てなかったって事なんだから!」

報瀬「いいよ、見つかるわけないよ!」

キマリ「あきらめちゃだめだよ!何でもいい!一個でもいいから!」

報瀬「いいよ」

キマリ「よくない!」

報瀬「見つかるわけないよ・・・」

結月「何で言い切れるんです?」

報瀬「いいよ・・・ここに来るだけで十分、目的は達成したから。
お母さんのいるところに来れたから・・・。
ありがとう・・・だから、もう・・・」

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

キマリ「よくない!ココまで来たんだよ!ココまで来たんだもん!
一個で良い・・・報瀬ちゃんのお母さんが確かにココにいたって何かが・・・!」

日向「キマリ!」

 

日向に呼ばれて行った先には・・・貴子と報瀬がツーショットで映った写真が貼ってあるノートパソコンが・・・。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

確かに報瀬の手にノートパソコンが渡され・・・報瀬は部屋に戻り電源を入れてみます。

すると電源が入りました。

 

コレ、あり得ないと思うかもしれませんが・・・古いPCのバッテリーは凍らせると復活するという都市伝説があるほどあり得る話。

実は濡れるよりも凍る方が電気回路が生きている可能性は高いです。

ただ、凍っている状態から元の状態に戻る際の水滴でショートする可能性もあるようです。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

パスワードは「1101」。

報瀬の誕生日でした・・・。

そっとパソコンのキーボードを打つ報瀬を・・・そっと部屋の外で見守る3人。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

パソコンが起動するとメーラーソフトが起動し、凍結していた間に受信していた分のメールを一気に読み込む。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

そして・・・報瀬は自分が母親に送った1000通をゆうに超える「Dear お母さん」のメールを目にします・・・。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

3年かけて送り続けたメールの送り先が、自分の目の前にあり・・・全て未読。

その現実をみた報瀬は一気に感情があふれ出します・・・。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

「お母さん・・・!お母さん・・・!」

それはあまりにも悲しい現実で。

でも、報瀬が乗り越えなければいけない現実で。

やっと母親の「死」と向き合えた瞬間でした。

 

「お母さん」と叫ぶ泣き声を聞きながら・・・3人は部屋の外で号泣・・・。

全くいい奴らだよお前らは。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

こうして13話に続くのです。

 

 

「宇宙よりも遠い場所」第12話を見た感想

いやマジで何回見ても泣けるわー。

 

ホント毎回、期待以上の素敵なお話を提供してくれますね。

ついに次回で終わってしまうというのが寂しいです。

 

さて、第12話ではついに報瀬がお母さんの死と向き合えた話でした。

それは「宇宙よりも遠い場所」という作品の一番根幹ともいえるテーマ。

絶対にその瞬間は訪れるのだろうと予想はしていましたが・・・それを見事な表現で視聴者に届けてくれましたね。

 

僕個人としては報瀬の思いというのがすごくよく分かります。

たどり着きたい、たどり着かなかればいけない場所があって・・・。

でも、いざ目の前にしてしまうと「それをしたところで何かが変わらなかったら・・・」という不安が付きまとう。

だからいっそのこと、その目的地を遠ざけようとしてしまう。

 

目的地に近づくにつれて・・・まるでそこに行きたくないかのような表情を浮かべていました。

 

んー、とても人間の根底にある心理だと思います。

実際に、報瀬はその場所に行ったところで何も変わりませんでした。

むしろ変わらなかったことによる「絶望感」すら感じているような表情でしたね。

 

それは母親がいなくなってしまった場所なだけであって、証拠も何も残っていなかったため、実感が全くわかなかったから。

つまり、南極に来る以前の「母親が返ってくるのを待っている心境」と何ら変化がなかったんですね。

100万円を貯めたのも、この壮大な旅も、毎日の寒さに耐えるのも・・・すべてが無駄に感じた瞬間でした。

 

ただ、途中でキマリが言った「連れてきてくれてありがとう。青春出来た。」という言葉が報瀬の心を救いましたね。

 

さらに、そのキマリ達は絶望感に浸った報瀬の心を砕くために奔走します。

何をしたらいいのか分からないけど、とにかく何かをして上げる。

12話の前半では意図的にそっとしておいた3人が、最後はどんなに報瀬に制止されようが全力で必死に貴子の遺品を探します。

 

そして、「お母さん」と叫びながら泣く報瀬の声を聞きながら、3人も部屋の外で泣き続けます。

どうして彼女たちはこんなに綺麗な涙が流せるのか。

それはまさしく報瀬自身が友達の為に全身全霊で行動して来たからにほかならないと思います。

 

互いが本気で思いあっているからこそ「宇宙よりも遠い場所」は素敵な作品なんですね。

 

あと、今回は作品をとおして初めて「死んだ」という表現を使用しています。

今までは「失踪」とか「いなくなった」とか「帰ってこない」という表現が使われていましたが、今回はハッキリと「死んだ」と吟隊長が言い切りました。

 

おそらく報瀬が抱く母親への思いをなぞった演出なんだと思います。

12話の最後のシーンまでは「死」を受け入れていないですからね。

だけど、いよいよ母親がいなくなった場所へ向かうから「死」を受け入れなければいけない・・・だから、12話の前半で初めて「死」というワードが出たのでしょう。

 

さーて。

いよいよ次は最終回。

一体どうなるのか。

日本に帰るところまで描かれるのか。

南極滞在中に終わるのか。

めぐっちゃんは出てくるのか。

気になるのところはたくさんありますが・・・期待は裏切らないでしょう。

楽しみですね。

 
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