物語には、魅力的な老人キャラクターがたくさん登場します。

今回は、その中でも「おじいちゃんキャラクター」について、お話させて頂きます。

 

 

アニメのおじいちゃんランキング

第9位:冥賀

まず思いつくのは、犬夜叉には冥賀(みょうが)というノミ妖怪のおじいちゃんが登場します。

主人公の従者ですが、ピンチになるとすぐに逃げ出すタイプ。

しかし、主人公達に昔話をしたり、毒を吸いだしたりと、地味に活躍しています。

ちなみに、アニメオリジナルキャラクターの「生姜」(しょうが)という、お嫁さんが登場します。

アニメ化して、一番特をしたのは、もしかしたら冥賀かもしれません。

ちなみに、刀々斎も冥賀も、今は亡き主人公の父と付き合いがありました。

彼らを惹き付けた、亡き「犬の大将」とは、一体どんな人物だったのか……興味が湧いてきますね。

 

 

第8位:山本元柳斎重國

久保帯人/集英社・テレビ東京・電通・studioぴえろ
アニメ「BLEACH」より引用

 

次に推す老人キャラクターは、「BLEACH」に登場する山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)です。

あの世を守護する「護廷十三隊」の長であり、強力な戦士でもある、山本翁。

白く長い眉毛と髭に、鋭い眼光。普段は好好爺ですが、本気の殺気を放つと、相手がひきつけを起こすほど恐ろしい存在に早変わりします。

着物の下は筋骨隆々で、全身に刀傷があるのも特徴。

 

最初は融通がきかず、規律を乱す者に容赦しませんでしたが……「藍染の乱」を経た今は、少し丸くなった様子です。

数千もの隊士の頂点に立ち、彼らに尊敬され、恐れられるスーパー老人でもあります。

 

 

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第7位:釜じい

次はスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」に登場する、釜じい(かまじい)です。

もはや何歳なのか不明ですが。笑

不思議な湯屋で、ボイラー室を取り仕切っています。

六本の長い腕を持つ、蜘蛛を思わせる容姿。

 

宮崎駿/東宝/スタジオジブリ
劇場版アニメ「千と千尋の神隠し」より引用

 

厳しいことも言いますが、迷い込んだ少女・千尋を優しく見守り、時に助言する、ありがたい存在です。

物語の上で意外と重要な存在となっています。

「愛だなあ……」など、名言も多し。

菅原文太さんの、渋くて暖かみのある声も素敵です。

 

 

第6位:甲賀弾正

次に思い出すのは、「バジリスク ~甲賀忍法帖~」に登場する、甲賀弾正(こうがだんじょう)です。

主人公の祖父で、忍者集団・甲賀の頭領。

老いてなお頑健で、極太の吹き針を使う手練れでもあります。

 

かつて、敵対する伊賀一族のお幻(おげん)と恋仲でしたが、結ばれることはありませんでした。

ちなみに、若い頃の姿は精悍な美男子です。

伊賀との和睦を願う孫息子を、暖かく見守りますが……皮肉な運命により、かつて恋したお幻と戦い、相討ちとなって果てました。

忍の頭領としての厳しさ、その中でも想いを持ち続ける、人情を併せ持つ人物でした。

自分達と同じ運命を辿った孫達を、あの世から哀しく見守っているのかも知れません。

 

 

第5位:赤玉先生

©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
アニメ「有頂天家族」より引用

 

そして、偏屈だけど憎めない老人と言えば、「有頂天家族」の赤玉先生(あかだませんせい)です。

主人公の恩師であり、今は一人暮らしを送る老天狗の先生。

かつては如意ヶ嶽を支配する偉大な天狗でしたが、今は神通力を失くし、ほとんど普通の老人です。

 

錦市場近くの古アパートに独居し、訪ねてくる弟子にはワガママ放題。

素直じゃなくて、大文字見物に誘って欲しいけど、それを指摘されると怒り出す・・・ほとほと面倒で、近くにいると面倒だろうなあ、と思わされる人物です。

しかし愛弟子の矢三郎(やさぶろう)と憎まれ口を叩き合い、恋する美女・弁天(べんてん)にメロメロになる・・・。

子供のような他愛ない姿を見ていると、なんだか怒る気が失せていく……そんな、不思議な愛嬌があります。

 

それに、神通力を失くしても、やる時はやるのが、赤玉先生。

最後の最後に出て来て、場を締めていく姿には、往年の威厳があります。

普段は風呂嫌いの、ワガママおじいちゃんなのですが。

息子の恋路を邪魔したり、大人げないのも彼らしいところです。

 

 

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第4位:刀々斎

「犬夜叉」における重要な老人と言えば、刀鍛治の「刀々斎」(とうとうさい)でしょう。

彼は妖怪で、有名な刀鍛治です。

主人公と兄が持つ、二本の宝刀を鍛えたのも彼。

 

その刀は兄弟の父親の形見であり、全編を通して、兄弟のパワーアップの重要なアイテムでした。

そして、亡き父の遺志を伝える大切なアイテムでもあり……。

主人公の成長に合わせて、刀々斎は刀を鍛え直し、バージョンアップしてきました。

刀を通じて兄は弟に技を譲り、刀があったからこそ、弟は次元の狭間に閉じ込められた恋人を迎えに行くことが出来ました。

刀で始まり、刀で終わった犬夜叉の物語はある意味、刀斎々が影の立て役者と言えましょう。

 

口から火を吹いて武器を鍛えたり、三つ目の牛に乗って空を翔んだり。丸い目に焦げた髭など、見た目もどこかユーモラス。

映画「天下覇道の剣」では、火を吹いて敵と戦う活躍も見せました。

とぼけた喋り方といい、なかなか好きなキャラクターです。

 

 

第3位:助川 電六

P.A.WORKS/花いろ旅館組合
アニメ「花咲くいろは」より引用

 

第3位は「花咲くいろは」から豆じいこと電六じいちゃん。

劇場版を見るまではここまで上位には入らないキャラクターだったのですが・・・

元々アニメの中でもご隠居する姿だとか、スイさんとの絆にじーんとした場面はありました。

ただ、劇場版の中でお母さん・皐月とお婆ちゃん・スイの間に立っていた姿を見ると、何だかずーっとあの旅館を支えてきた名裏方なんだなあ・・・という思いが強くなり、第3位にランクインさせて頂きました。

声優もチョーさんですしね。笑

 

どんな職場にもあんなご老人がいたら・・・僕は友達になりたい・・・。笑

何を聞いても優しく答えてくれますし、休憩時間や空いている時間になったらボイラー室でお茶を飲む関係になりたいものです。

そして、色んな事を語り合いたい。

 

 

第2位:ジョセフジョースター

第2位は「ジョジョの奇妙な冒険」第2部の主役を務め、第3部、第4部にはおじいちゃんとして登場した粋なキャラクター、ジョセフです。

第2部の若かりし頃を見ていますし愛着が湧いてしまいますね。

 

お調子者でスグ調子に乗ってしまいますが、その裏で着々と策を練っている侮れない男。

特にガチの戦闘ではあのワムウにいっぱい喰わしていますからね・・・敵に回したらめちゃくちゃ厄介な男です。笑

 

第3部でもそのキャラクターは健在。

若い仲間達を、時には茶化し、時には導きながら共に旅をしていく姿は第2部から作品を知っている者からすると見応えがありますね。

第4部ではすっかり老け込んでしまいましたが、透明になる赤ちゃんや丈助とのやり取りはとてもほほえましいです。

 

 

第1位:さくら友蔵

栄えあるおじいちゃんランキング1位は友蔵・・・。笑

あの寂しげな頭皮と後ろ姿。

ただひたすらに孫を思う姿はまさに日本のおじいちゃんそのもの。

哀愁を漂わせて一句詠む姿も愛らしいですよね。笑

「夏の日に ゴキブリ退治 光る汗」

「迫真の 演技むなしく 無視されて ヒロシといふ子の 我は父なり」

「孫のため 年金つかう 覚悟せむ」

↑このへんは特に好きな俳句です。笑

 

実は「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこさんの祖父も「友蔵」という名前だそうです。

しかし、その性格は作品の中の友蔵とは全く真逆で意地悪な人だったようです。

その反動からか、ただただひたすらに孫を思うおじいちゃんとして作中で描かれたのでしょう。

 

 

 

以上が僕が好きなおじいちゃんランキング。

他にも「HUNTER×HUNTER」のゼノや、「アルプスの少女ハイジ」のおんじ、「ONE PIECE」のブルックなど以外とおじいちゃんキャラは多いですが、その頂点に君臨したのが友蔵じいちゃん。笑

テンプレのようなおじいちゃんですが、それが逆に型にはまった結果になりました。