女同士の友情が登場する作品を、ご紹介します。
恋愛ではない友情で、だからこそ良いなあと感じる。
そんな関係。
女性二人だからこその、不思議な絆。
彼女たちの深い友情に、しばし圧倒されてみて下さい。
女性キャラで友情が熱いアニメのキャラクターまとめ
「BLEACH」井上織姫と有沢たつき
スタイリッシュ死神斬撃アニメ「BLEACH」からは、この二人を推します。
ヒロインの一人・井上織姫(いのうえおりひめ)ちゃんと、その親友の有沢たつきちゃん。
特に初期は二人のエピソードが多く、印象的な親友同士なのです。
前述した通り、織姫ちゃんは作品のメインヒロイン。(ルキアちゃんはヒロインではなく、副主人公だと解釈しています)
久保帯人/集英社・テレビ東京、電通、studioぴえろ
アニメ「BLEACH」より引用
彼女は可愛くてスタイルが良くて(巨乳)性格が良い、三拍子揃った女の子です。
天然気味、料理オンチ、大食いなどはご愛敬。
明るく社交的で、誰にでも臆せず話しかけ、例え敵でも助けようとする優しい心の持ち主。
凛々しく戦士として在ろうとするルキアちゃんとは、良い意味で好対照な女性です。
しかし、そんな織姫ちゃんですが……実はその半生はかなり過酷なものでした。
そもそも実の両親は育児放棄、暴力、貞操観念が薄いなど、人間として問題がある人達だったようです。(なぜその両親から、天使のような織姫ちゃんが生まれたのか……素朴な疑問です)
ロクに世話もしない両親に代わって彼女を大切に育ててきたのが、15歳年上の兄・昊(そら)でした。
織姫が3歳の時、兄は彼女を連れて両親の許を逃げ出します。
そして織姫が中学生になるまで、兄妹二人でつつましくも幸せに暮らしていました。
経済的、心情的に不安なこともあったでしょうが、優しい兄と仲睦まじく過ごし、愛されて育った織姫。
しかし悲しいことに、彼女が中学生の時……兄は交通事故で命を落とし、帰らぬ人となりました。
それからは親戚の援助を受け、一人暮らしをしている織姫。
中学校では怖い先輩に目を着けられ、チャームポイントの茶色い髪を切られ……まさにもう、不幸の上塗りです。
しかし、そんな時彼女を救ったのが、同級生のたつきでした。
久保帯人/集英社・テレビ東京、電通、studioぴえろ
アニメ「BLEACH」より引用
詳しくは描写されていませんが、織姫を虐めた相手をコテンパンにし、織姫自身も叱ったようです。
恐らく、愛のある叱責を……。
その時から、織姫とたつきは大の親友同士になりました。
女の子らしい織姫と、ボーイッシュで空手の有段者であるたつきは、バランスの良い二人。
何かと頼りない織姫を放っておけないたつきと、そんなたつきを心から信頼し、尊敬もしている織姫。
二人は「姫と守護竜」に例えられるようなコンビでした。
たつきの「織姫を虐めるやつはね、昔からあたしにぶっ飛ばされるって決まってんのよ!」という台詞にも、それが現れています。
しかし初期のエピソードで、その関係が反転するような出来事が起こります。
虚(ホロウ。悪い霊)に操られたたつきが、自分の意思に反して織姫を攻撃してしまったのです。
空手の有段者であるたつきに殴られ蹴られ、ボロボロになっていく織姫。
そんな彼女を見て、意識が無い筈なのに涙を流すたつき。
傷つきながらも、織姫は立ち上がり「今度はあたしが、たつきちゃんを護るから」と告げます。
その時、織姫の中に眠っていた能力が目覚めました。
それは兄の形見のヘアピンから生み出された、「盾舜六花」(しゅんしゅんりっか)という、織姫固有の能力。
防御・回復に秀でており、「事象を拒絶する」ことで、死ぬほどの大怪我でもキレイに治してしまう、チート能力です。
「姫が竜を護る」という、今までと反対の行動を起こした織姫。
それも全て、親友であるたつきを取り戻したい一心から。
中盤から舞台がソウルソサエティ(死神の世界)に移ってしまった為、たつきの出番はガクンと減ってしまいました。
でも、ある場面で言っていた通り、織姫の帰る場所は、やっぱりたつきの傍なのです。
強い信頼と絆で結ばれた、良い親友コンビです。
「進撃の巨人」ヒストリアとユミル
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
アニメ「進撃の巨人」より引用
人気作品「進撃の巨人」のヒストリアとユミルも、私にとって欠かせない二人です。
もう彼女達は単なる友情でもない、かといって同性愛でもない、お互いに一番特別同士なんだなあ……と(語彙力不足)。
ヒストリアは、最初は「クリスタ・レンズ」と偽名を名乗っていました。
彼女達は、巨人と戦う兵士を育てる訓練学校の同期でした。
主人公のエレンと同じ、104期生の生徒です。
可愛いくて誰にでも優しいクリスタと、シニカルでキツイ言動のユミル。
外見も小柄な金髪美少女と、痩せて鋭い目付きに長身、黒い髪。
性格も外見も、正反対です。
でも不思議なことに、妙にバランスが良い……。
同期の介抱をしたり、食べ物を分け与えたりと優しく献身的で、「天使」「女神」と呼ばれるクリスタ。
ユミルはそんな彼女の行動を、良い人に見られたがっている故と痛烈に批判します。
しかし、実は影からクリスタを守り、気にかけてきたのもユミルでした。
実力が足りないクリスタが良い成績で入団出来たのは、ユミルが密かに周りを蹴落としていたから。
そんなユミルに、クリスタは「私と、友達になりたかったの……?」と問います。
貴族の落胤で、継承争いに敗れ、兵団に追いやられたクリスタ(事実は少し異なりますが)。
それを知ったユミルは「自分に近い境遇」と興味を持ち、クリスタに会う為兵団に入ったのでした。
ユミルにも、実は大きな秘密があります。
そして、皆が居る建物が無数の巨人に囲まれた時。
ユミルがクリスタに「本当の名前を名乗れ」「胸を張って生きろよ」と告げ、飛び出します。
皆の目の間で、巨人化するユミル。
彼女はエレンと同じ、巨人化能力を持つ人間だったのです。
仲間達を……いえ、クリスタを逃がす為にたった一人で、巨人達と戦う巨人ユミル。
しかし状況が悪く、みるみるうちに囲まれてしまいます。
そんな彼女を見て、我を忘れて叫ぶクリスタ。
「死ぬな!こんな所で死ぬな!」「何いい人ぶってんだよ!」
いつか言われたことを、ユミルに返すクリスタ。
窮地を脱したクリスタは、重症を負ったユミルに、自分の本当の名前「ヒストリア」を告げました。
「ユミルと共に、自分の為に生きる」ことを決意したクリスタですが、その直後、瀕死のユミルは連れ去られてしまいます。
彼女を取り返そうと追う、クリスタと仲間達。
ここから物語は更に「本当の王家」、そして「壁の外」へ続く、壮大で複雑なものになっていきます。
王家のこと、巨人のこと、壁の外の人類。
それらに引き裂かれ、遠く離れてしまったユミルとヒストリア。
しかし、どんな時も互いを想い、再会を願い合っています。
ぜひまた再会し、共に生きて、幸せになって欲しい二人です。
以上が友情が素敵な女性キャラクター達。
百合と友情の境目はなかなか難しいものがあります・・・だってユミルってクリスタのこと、いけそうだから。笑
男女の友情のように、女性同士の友情は二次元では存在しない説もありますが・・・ココで上げたのは筆者が友情だと信じるもの。
「愛情」ではない気持ちで互いを本気で思い合えるというのは、ホントに素敵なことですね。