「戦闘狂」。
現実にもいるのかもしれませんが・・・その数は限りなく少ないでしょう。
しかし、アニメの世界には狂ったように強い奴を求め続ける男たちが存在します。
今回はそんな戦闘狂、戦闘マニア達を集めました。
アニメの戦闘キャラまとめ
三度の飯より、戦いが好き。
そんな「戦闘狂キャラクター」は、時に登場します。
目的や大義、時には自分の生命より、戦いを優先する。
命がけの戦いのスリルや高揚感、それらに病みつきになってしまった……そんなどこか壊れた人格で、はっきり言ってお近付きになりたくない、恐ろしいタイプです。
でも、なぜか魅力的。
そんな「戦闘狂キャラクター」をご紹介させて頂きます。
ぜひ一度、その危険な魅力に触れてみて下さい。
孫悟空
アニメ「ドラゴンボール」シリーズと言えば、長年愛され続けている奥深い作品。
その中で主人公の孫悟空がとにかく修行マニアであることをご存じでしょうか?
意識高いほどとにかく修行を繰り返す孫悟空の姿から人生で重要なことを学ぶことができますので、今回はあのフリーザー様にも勝った孫悟空の生き様から学びを得てみたいと思います。
僕はアニメ「ドラゴンボール」の大ファンです。
西遊記をベースにはじまったこの物語が・・・成長と共に地球規模での戦いをしていったドラゴンボールZ。
そして宇宙規模の戦いになっていったドラゴンボールGT。
そして、現在放映中のドラゴンボール超など全て何度も見返してしまうほどです。
もちろん、映画版も全て制覇しています。
フィギュアを集めたり、カードを買ったりするほど好きです。
なぜそんなにドラゴンボールが好きかというと「学ぶことが多いから」というのが1番大きな理由です。
特にそれを感じられるのはサイヤ人編からフリーザ編にかけてです。
もちろん、この部分以外もそうなのですが・・・ここが1番「ドラゴンボールによる学び」を顕著に感じられるところだと思います。
その例を個人的な感想を含めていくつか紹介していきます。
最初から出来るヤツは努力をしない
まず、「最初からできると努力しなくなることもあるんだな」ということです。
それは例えば、サイヤ人編で地球にやって来たナッパとベジータですが、ベジータは別としてナッパも一応名門出のエリートサイヤ人でした。
しかし、自分たちよりはるかに格下であるはずの下級戦士であった悟空に完敗します。
またフリーザ軍では、かつてはベジータと互角と言われていたキュイがベジータにあっけなくやられてますし、ベジータよりも上であったはずのザーボンとドドリアも、成長したベジータに一瞬で倒されてしまいます。
ベジータ先輩にやられたキュイ氏
鳥山明/集英社・フジテレビ、東映動画
アニメ「ドラゴンボールZ」より引用
同じく、全宇宙から超エリートの精鋭を集めた集団、「ギニュー特戦隊」も本来自分たちよりも超格下であるはずの悟空たちに次々と敗れ去っていきます。
さらに言ってしまえば、界王様から「決して闘ってはいけない」と散々忠告されていた全宇宙最強と言われていたフリーザですら最終的には悟空に倒されてしまうわけです。
そんな彼らに共通するのが
「最初からできると努力しなくなる」
ということ。
大して努力もしてないのにもともと強かったんだと思います。笑
つまり成長する必要がないと思ってたということです。
もともと強くて大抵の敵には勝ててしまうので、努力をして力をつけるようなことをしなくても問題なかった。
そのため自ら成長することをやめてしまった。
進化を辞めた生き物・・・それがフリーザー様であり、ギニュー特戦隊であり、キュイなのです。
一方悟空やベジータには強さに対するあくなき向上心があります。
もちろん、物語がすすむにつれて「自分よりも強いやつ」がどんどん出てくるから、そいつらに勝つために成長せざるをえないという側面があるわけですが・・・。
しかし強いヤツが出てくる度に「強くなる」と自分を鼓舞して強いやつを超えるための努力を2人とも惜しまないのがギニュー特戦隊たちとは違うところです。
強いヤツが登場しても進化を辞めてしまった生き物・・・それがフリーザー様であり、ギニュー特戦隊であり、キュイなのです。
修業マニア孫悟空
特に悟空は成長への追及が異常なレベルだと思います。
物語の途中にも出てきますが、仲間たちの集まりとかがあっても誘いを断って1人で修業に出てしまうぐらい「成長したい」男なんです。
成長すること執着心があるタイプです。
鳥山明/集英社
漫画「ドラゴンボールZ」より引用
言わば飲み会に行かず、何かしらの情報をインプットをしちゃう意識高い系なんです。
その時の自分に満足することは一切なく、どこまでも成長し続けたいと思うわけです。
だから死んであの世に行っても修業し続けるし、それによりさらにレベルアップをしていくということです。
そのように「自分が強くなるため、成長することを追求し続ける」という悟空のような人と
「成長することをやめてしまった」というフリーザたちのような人だったらどっちが成果が出るか考えると・・・
前者の方が結果が出やすいことは一目瞭然でしょう。
だって飲み会にも行かずに勉強しちゃう意識高い系なんですもん。
たとえ最初は後者のほうが実力的に上回っていたとしても、時がたつにつれてその差は埋まっていくだろうし、最終的には逆転をされてしまうんじゃないでしょうか。
悟空とフリーザたちの関係性はその最もな例だと思います。
ウサギとカメ・・・みたいなものでしょうか。
「悟空たちに敗れた敵たちは自分が強い故に成長することをやめてしまったのではないか」ということです。
そのため最終的には常に成長を求めて努力し続ける悟空たちに追いつかれ、追い越されてしまったのだと思います。
これは僕らの日常生活や社会の中でも活かせることだと思います。
もしかしたら何らかのジャンルで「自分はトップレベル」「自分にはかなう人がいない」と思っている人がいるかもしれません。
そう思える前向きな心と、その技術があるのは羨ましい限りですが、そうやって成長することをやめてしまうと、もしかしたらある日悟空のような成長に貪欲な人が現れてすぐに追いつかれ、追い抜かれていってしまうかもしれないでしょう。
そうならないためには、「自分は凄い」という姿勢で余裕をかましてふんぞり返るのではなく「自分ももっと成長しよう」という意識を持つことが大切です。
ウサギなんだけど、カメの心を忘れてはいけないんです。
その一方、「自分は大したことがない」「自分は全然ダメだ」と思っている人は成長するチャンスです。
その理由は上述したように「自分は大したことがない」という考えから、少なくともフリーザのように慢心することはないし、悟空のように大したことがないから修行をして自分を変えようと思うからです。
つまりどの立場であっても成長を追い求め、上を目指し続けようということです。
「自分には何もない」とネガティブになるのではなく、「自分よりできる人がいるからこそワクワクする」という悟空の気持ちに習って成長していきたいです。
「BLEACH」更木剣八
久保帯人/集英社・テレビ東京、電通、studioぴえろ
アニメ「BLEACH」より引用
スタイリッシュ死神アニメ「BLEACH」(ブリーチ)からは迷わず、十一番隊隊長の更木剣八(ざらきけんぱち)を。
天を衝くような長身に、鋭い眼光。
傷だらけの顔と身体。
ボロボロの着物を身に纏い、逆立てた髪に眼帯。
髪の先に鈴まで付けているという異装で、見るからに凶悪で恐ろしい外見です。
しかし、彼の本当に恐ろしいのは外見ではなく、その性格でした。
何よりも誰よりも、殺し合いを優先する、その価値観。
命を削り、自分の身を危険に晒し、追い詰められるほどに充実感を得る……。
斬られても斬られても倒れない、「不死身の男」と呼ばれる由縁です。
痛みを感じても、それに怯むことのない怪物……。
「剣八」とは、代々「最強の死神」に与えられる特別な称号なのです。
目が悪くないのに眼帯で片目を塞ぐのも、髪の先に鈴をつけ、自分の位置を相手に教えるのも……全て自分を不利な状況に置いて、戦いをより楽しむ為。
それでもあまりに強いので、大抵の相手は瞬時に倒してしまいます。
ちなみに使用している眼帯は特製で、剣八の莫大な霊圧を吸収しています。
それほどのハンデを負わないと、強過ぎて誰も勝てない……剣八と互角に渡り合えるのは、同じ死神の隊長格ぐらいのものです。
六番隊隊長の朽木白哉とは、実力が互角な上反りが合わず、オマケに二人とも短気で挑発に弱いので、本気の戦いになることもしばしば。
特に藍染戦終盤では、目の前の強敵(ヤミー)そっちのけで大喧嘩したことがありました。
貴族のお坊ちゃんと、スラム出身の荒くれ者。
ウマが合わないのも、当然かもしれませんが……。
反面、死神としての使命より目の前の戦いを優先するので、その行動を周りに危険視されることも。
正義を重んじる東仙要には怪物呼ばわりされ、科学者であるマユリには「野蛮人」と呼ばれ、口論になり……。(マユリも違う意味で危険人物ではありますが)。
周りには、なかなか理解力し難い人物のようです。
また主人公の一護は剣八に勝った数少ない人物なので、「楽しく遊べる相手」として気に入られています。
会う度に「殺し合いしようぜ!」と嬉々として挑まれる一護は、堪ったものではありませんが……。
剣八が率いる十一番隊は、戦いを何より重んじる、荒くれ者揃い。
柄が悪く、他の隊の者には敬遠されがちです。
そんな「強さ至上主義」な隊員達が一も二もなく従うのは、剣八が誰より強いから。
恐ろしい怪物のように思われがちですが、隊員達には心から慕われ尊敬される、良い上司です。
また斑目一角、綾瀬川弓親、草鹿やちるという良い部下にも恵まれています。
特にやちるは幼い少女の外見ながら、死神になる前からの剣八のパートナー。
流魂街(るこんがい=スラムのようなもの)に居た頃に出会い、彼女に名前を与えたのが剣八でした。
名前を持たないことに苦悩する彼は、自分に剣八という名前を付け、赤ん坊だったやちるにも名前を付けました。
「八千流」という名前は、剣八がただ一人こうなりたいと願う、憧れの人物の名前だとか。
やちるは見た目は可愛いらしい幼女ですが、剣八の価値観を誰より理解し尊重する、凄い人物です。
そして、彼に相応しい実力も持っている……そうでなければ、一緒にいられませんからね。
最終章はまだアニメ化していませんが、剣八とやちるの秘密、また長年の謎だった「八千流」の正体も明かされるので、ぜひ映像化して頂きたいです。
アニメの剣八は立木文彦さんの声もあり、迫力ド満点ですから。
「グラップラー刃牙」範馬勇次郎
板垣恵介/秋田書店・グループ・タック
アニメ「グラップラー刃牙」より引用
出ましたね・・・勇次郎。
戦闘狂と言えば、「グラップラー刃牙」(バキ)の、この方も外せません。
主人公・刃牙の実父であり、越えるべき目標でもある「地上最強の生物」。
「鬼」(オーガ)、「巨凶」とも呼ばれています。
その名は、範馬勇次郎(はんまゆうじろう)。
何せ「食事より睡眠より、セックスより酸素より」戦いが好き!という人物なのですから。
鍛え上げた体格に、波打つ赤毛の長髪。
そして、迫力満点のおっかない笑み……見た目から、只者ではないのが伝わってきます。
中国拳法に自衛官、格闘家にスポーツ選手、謎の怪物・夜叉猿。
数々の強者が登場する本作ですが、その中でも間違いなくトップに君臨します。
主人公の刃牙はそもそも勇次郎が、これぞと見込んだ女性・江洙(えみ)に産ませた「最強になるべく作り出した子供」でした。
自分の血を引く、自分に匹敵する存在を作り出す……強敵を渇望する勇次郎が到達した、恐ろしい計画。
そして生まれた刃牙は、幼い時からひたすら強くなる為の道を進みます。
勇次郎に心酔する母親の愛情を得る為には、期待に応え、強くなるしかない。
刃牙は多数の強敵と戦い、最強の父を目指して邁進します。
花山薫、愚地独歩、烈海王、夜叉猿……。
しかしいくら追っても、勇次郎はまだまだ遥か遠く、高みにいます。
少年時代から傭兵として各国の戦場を渡り歩き、軍隊を一人で幾つも壊滅させてきた勇次郎。
ベトナム戦争に参加していた描写もあります。
また、この世の誰も勇次郎を拘束出来ないので、各国から殺人や傷害などを不問にされる、超法規的扱いを受けています。
息子の刃牙が父親を越えたら、シリーズは完結するのでしょうか。
アニメは途中までしか映像化していませんが、原作は幾度もタイトルを変え、まだまだ継続しています。
「バキ」「範馬刃牙」「刃牙道」など……。
これらを全てアニメ化するのは、大変かもしれませんが……。
以上がアニメの戦闘狂キャラクター達。
ものすごいキャラクターが集まりましたね。
まさに戦闘に狂った男たち・・・。
ただね。
日本にはまだ戦闘に狂ったキャラクターたちがいますので、発見次第随時追加していきます。