近頃、ますます面白さがヒートアップのアニメ「ゴールデンカムイ」。

毎週ワクワクしながら視聴しています。

しかし本作、「金塊を巡る戦い」がテーマだけあり、人がガンガン命を落とします。

モブキャラクターはもちろん、重要な役回りかつ、魅力的な人物まで……。

 

 
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なにせ金塊の在処を示す地図は、24人の脱獄囚の身体に、刺青で彫られているのですから……。

地図はそのままでは読めず、解読の条件は、全24人分を合わせること。

 

また身体の正中線で切り、皮ごと剥がさねばなりません。

友好的な相手ならば、殺さずとも刺青の写しを記録することが出来ます。

 

しかし敵対する囚人は殺し、皮を剥がすしかありません。

その為、主人公や敵対勢力は囚人と戦い、次々と殺し合いを繰り広げます。

 

かなりキャラクターの死亡率が高い。

それが、ゴールデンカムイなのです。

 

 

アニメ「ゴールデンカムイ」に登場する辺見和雄とは

登場は第8話「殺人鬼の目」。

辺見和雄(へんみ かずお)は、逃亡した24人の脱獄囚の一人です。

流れ流れて海辺へ辿り着き、ニシン漁師の「ヤン衆」に紛れて生活していました。

 


©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アニメ「ゴールデンカムイ」より引用

 

しかし彼は道中で殺人を繰り返し、被害者の背中に「目」という印を彫っていました。

辺見の身体には「目」の文字が刺青されており、自分の仕業だと特定されてしまうのに……。

 

実は辺見は、わざと誰の犯行か分かるように意図的にやっていました。

追って来た強者となら、待望の最高の殺し合いが出来るかもしれないと。

それは、なぜか。

 

それには辺見の、亡き弟が大きく関係していました。

まだ子供時代、弟は山で巨大猪に襲われ命を落としました。

 

その時辺見は何も出来ず、物陰で震えるばかり。

生きながら噛まれ、喰われ、悲鳴をあげながら、死にもの狂いで抗っていた弟。

もちろん勝負にならず、命を落としてしまいましたが。

 

その時の記憶がくっきりと焼き付き、やがて辺見は「思い出すと、誰でも良いから殺したくなる」という、恐るべき性質の持ち主に成長しました。

弟のように、命がけで精一杯の殺し合いをした果てに相手に敗れ、殺されたい。

自分の望みを叶えてくれる強敵を探しながら、辺見はひたすら殺しを重ねました。

その数、実に100人以上。

 

一度は捕まり網走監獄に収容されましたが、チャンスを得て脱獄しました。

そしてニシン漁師として、主人公・杉本の前に現れます。

船から落ちたところを、脱獄囚と知らず助けられて。

 

その時に辺見は「海に落ちて死ぬなんて……こんな死に方、絶対に嫌だ……!こんなつまらない死に方……」と呻いていました。

彼にとっての甲斐ある死とは、全力で戦った先にしか無いのです。

 

 

基本は好青年

前述の通りシリアルキラーの辺見ですが、殺人鬼ということ以外は(致命的ですが)、気弱そうで礼儀正しい、至って普通の好青年にしか見えません。

彼と監獄で会ったことのある白石も「見た目は普通の男なんだがな」と評していたほど。

 

短い髪に気弱そうな表情、礼儀正しい言動。

どう見ても、ごく普通の猟師です。

 

杉元を引き止める為とは言え、助けて貰ったお礼に食事をご馳走するなど、行動もごくまとも。

これが一転して、必要とあらば何の恨みもない相手を紐で絞殺したり、刃物で首を斬ったりするのですから……。

 

まあ、その振り幅の広さには眩暈がしそうです。

「いかにも殺人鬼」という外見だったら、辺見はここまでインパクトがある人物にはならなかったかもしれませんね。

マトモそうな外見だからこそ、行動の異常さが際立つという……。

 

 

とうとう出会えた、運命の強敵

そして辺見が長年探し続けた、「自分を煌めかせてくれる強敵」。

それが、主人公の杉元でした。

 

海に落ちた辺見を気遣い、背中に毛布をかけてくれる優しさ。

それでいて彼から感じる、自分と同じ「人殺しの匂い」。

「この人なら、僕を残酷に殺してくれるかもしれない……」

 

辺見のその予感は、食事の後の会話で確信に変わります。

「旅順へは出征しましたか?たくさん人を殺しましたか?」そう問うた辺見に、杉元は「戦争だからな」と答えました。

 

「何人殺したか、覚えてますか?」

「顔だって忘れねえよ。顔が見えるほど、近くで殺したヤツはね」

せめて忘れないのが、自分の償いと語る杉元。

 

辺見は(僕と同じだ……!!)と、一方的に激しいシンパシーを感じます。

躊躇なく殺す冷徹さと、それでも人情を失わない優しさ。

辺見の予感は、確信に変わりました。

 

「この人に殺されたい……!!」

辺見の股間は、激しく光り輝きます(演出)。

 

 

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最高の煌めき


©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アニメ「ゴールデンカムイ」より引用

 

そして、第9話「煌く」。

二人きりになれる場所を求めて、巧みに杉元を誘い出した辺見。

 

運悪く、杉元を探す第七師団と遭遇してしまいます。

「隠れましょう!」と、親方のニシン御殿へ逃げ込んだ二人。

 

しかし邸内にも第七師団がおり、さっそく杉元は見つかってしまいます。

会話しながら隙をつき、一瞬で二人の首を跳ねる辺見。

 

しかし、死にかけた兵士の抗う姿に見惚れ、銃弾を喰らってしまいます。

「撃たれたのか!?」と心配する杉元に「怖かったあ~!」と抱きつく辺見。

お前はブリッ子な乙女か!!(笑)

 

親方が乱射する機関銃から逃れ、二人は手を繋いで海岸を走ります(ここの場面、無駄にロマンティックな演出です)。

そこへ白石が「そいつが辺見和雄だ!」と……背後では、刃物を振りかぶる辺見が!!

 

一緒に居た男が殺人鬼と知り、驚く杉元。

しかしアシリパさんが射た矢のお陰で、辺見に隙が生まれました。

杉元は見事に振り下ろされた武器を受け止め、容赦なく短剣で刺します。

 

「杉元さん……全力で抗いますので、どうか僕を……全力で煌めかせて下さい……!!」

最高に輝く辺見の笑顔、そして股間(演出です)。

 


©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アニメ「ゴールデンカムイ」より引用

 

「貴方も輝いて死にたいから抗うんだ」という辺見に「俺はまだ、絶対に死ねない」と返す杉元。

「それですよ!その想いが強いほど、強く激しく煌めくんです!」

辺見の笑顔に「わかった。それじゃあ、とことん一緒に煌めこうか」爽やかな笑顔で返す杉元。

 

表情も言い方も、とってもイケメンです。

これは現実なのか、それとも辺見視点の世界なのか……。

 

(なんて素敵な人……僕はきっと、貴方に会う為に……!!)

羽交い絞めにされ、背後から首を絞められ、頬を染めて恍惚の表情を浮かべる辺見。

 

次の瞬間、杉元の銃剣が辺見の腹部を突きました!!

「ああ!!入ってくるうううう!!!!」刃物を掴みながら、必死で叫ぶ辺見。

なんだか目を瞑って聴くと、いかがわしいナニカのようです……(笑)。

 

剣を刺されながらも「杉元さん……僕のこと、忘れないでいてくれますか……?」澄んだ目で尋ねる辺見。

それに対して杉元も、笑みを浮かべて「ひっぺがしたお前の入れ墨を広げる度に、思い出すよ」と答えます。

 

「生きてて……良かった……!!」頬を染め、涙を浮かべて呟く辺見。

やっていることは壮絶な殺し合いなのに、表情と台詞はラブロマンスのよう……。

自分が観ているものが何なのか、視聴者の脳も混乱しています(笑)。

 

しかし次の瞬間、シャチが波間から現れ、辺見を咥えていってしまいました。

 


©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アニメ「ゴールデンカムイ」より引用

 

「えええええええ!!!?」

視聴者も杉元も、驚愕。

 

このままでは、刺青ごと食われてしまう!

意を決した杉元は全裸になり、冷たい海に飛び込みます。

 

そして海の中で辺見は、シャチに必死で抗いながら、心の中で叫んでいました。

(嘘……なにこれ、想像を超えてる……!!こんな死に方……)

(最高だ~~~!!!!!)と。

猪に殺された弟と、どこか近しいものを感じますしね。

 

シャチに放り投げられ、天高く舞う辺見。

 


©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アニメ「ゴールデンカムイ」より引用

 

光の加減か、その股間は逆光で眩しく光っていました(笑)。

 

やがて海に落ちた辺見は杉元に助けられ、小舟の上に。

運命の相手・杉元の膝の上で、生涯を終えました……。

 

 

最後に

強烈なインパクトを残した、辺見和雄……。

恐ろしい殺人鬼なのに、その言動はどこか夢見る乙女のよう。

 

不思議な味わいを持つ、憎めない人物でした。

登場がたった2話(正確には1話分ぐらい)だけとは思えないほど、強い印象です。

 

退場は惜しまれるけど、生きる限り人を殺すし……それに彼自身は、待望の殺し合いを演じることが出来て本望でしょう。

辺見の為にも、更なる犠牲者を減らすという意味でも、杉元がいてくれて良かったです。

本当に……。

 
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