魅力的な敵役「七人隊」について

世に魅力的な敵役は数あれど、その中でも特に推したい人達がいます。それは「犬夜叉」という作品に出てくる集団「七人隊」です。

凶骨、銀骨、霧骨、煉骨、蛇骨、睡骨、蛮骨。

彼らの魅力について、お話させて頂きます。

 

 
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アニメ「犬夜叉」の七人隊とは

まず七人隊について、軽くご説明させて頂きます。

彼らは「犬夜叉」という作品に出てくる中期の強敵で、放送が終わった今も、根強い人気を誇っています。

敵ながら一人一人個性があり、それぞれに魅力や、ポリシーを持っていた七人。

悪役ながら、キラリと光る魅力があります。

 

実は七人隊は、一度は討伐され、命を落とした者達。何十年も前に殺され、塚を建てて供養されていました。

人間でありながらあまりに強く、あまりに戦場で暴れ過ぎた為、恐れた者達に殺されたのです。

本作の黒幕である「奈落」(ならく)という者により蘇り、敵対する者達を足止めする為の、駒として利用されます。

しかし、利用されているのは七人隊も承知の上。「四魂のかけら」という宝玉の力で蘇った彼らは、奈落との契約を果たし、かけらを我が物にする為に行動を開始します。

 

妖怪や仙人など、人外の者が多く登場する犬夜叉の世界において、七人隊は珍しく、全員が人間です。

しかし、それでいながら妖怪や半妖とも互角に戦う実力の持ち主。

そんなところも、彼らの人気の理由なのかもしれません。

 

ちなみに全員、通り名なのか「骨」が付く名を名乗っており、顔のどこかに必ず、入れ墨のような模様を入れているのが特徴です。

 

 

七人隊のメンバー

メンバーをご紹介させて頂きます。

 

凶骨

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

まずは、巨体の「凶骨」(きょうこつ)。

人間離れした大きな体の持ち主で、名前の通り、凶悪な面構えです。

比較的あっさりと、倒されてしまいますが。

 

 

銀骨

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

次に、特に異相なのは「銀骨」(ぎんこつ)。

こちらは半分身体が機械の、戦国版サイボーグというべき存在です。

登場時はまだ人間に近いフォルムでしたが、ケガをする度に体を改造され、最終的にはキャタピラ付きの戦車のような姿になりました。

戦国時代が舞台なのに、戦車……一体、どういうカラクリで動いていたのか、謎が多い人物です。

身体を改造・メンテナンスしてくれる仲間「煉骨」に、深い信頼を寄せているもよう。

鋼線を投げたり、刃のついたブーメランを射出したり、果ては大砲まで備えていたり……まさに、歩く武器庫と呼ぶべきキャラクター。

最終的には大砲の筒に異物を詰め込まれ、暴発で命を落としました。

最後の遺体を見ると、生身の人間だったのは、頭部だけだったようです。

言葉を殆ど喋らず、台詞はほぼ「ぎししっ」だけ。

それでも喜怒哀楽が伝わるし、なんとなく愛嬌のある、不思議なキャラクターでした。

 

 

霧骨

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

異相なのは、仲間の「霧骨」(むこつ)も同じく。

彼は小柄な体躯で、いつも布で顔を隠しています。

素顔はとてもブ男で、容姿に深いコンプレックスを持っている為。

しかし個人的には鯰のような顔立ちで、なんとなく愛嬌を感じるのですが……。

毒薬のスペシャリストで、竹筒に入れた毒を混ぜ合わせ、化学反応を起こしたりと、犬夜叉達を苦戦させます。

身体の自由を奪ったヒロイン・かごめちゃんを嫁にしようとするも、抵抗されて激怒。

そこへ現れた殺生丸に、あっさりと殺されてしまうのですが……。

容姿に劣等感を持つ彼をあっさり殺したのが、作中最強の美男である殺生丸というのも、なかなか皮肉な話です。

しかも殺した方は霧骨に微塵も興味がなく、邪魔だから殺した、と言わんばかり。

悲惨な最期が印象に残っています。

 

 

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煉骨

さて、前述の銀骨を改造したのが、一行の頭脳担当と言うべき「煉骨」(れんこつ)です。

彼は剃髪した青年で、それを活かして坊主に化けたこともあります。

頭脳明晰ですが、どちらかと言うとズル賢いタイプ。

四魂のかけらを着服しようとしたり、隙あらばリーダーの蛮骨の裏をかこうとしたり、二心を持っています。

しかし、その冷静な頭脳や、銀骨をサイボーグめいた姿に改造する手腕は、見事の一言。

しかし仲間の蛇骨にとどめを刺したことで、首領の蛮骨の怒りを買い、彼に殺されます。

彼がいることで、スリリングな人間関係が生まれる……なかなか好きなキャラクターです。

 

 

蛇骨

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

そしてお待ちかね、特に変わりダネなのが「蛇骨」(じゃこつ)です。

見た目は女物の派手な着物を身にまとい、唇に紅を差し、結った髪に簪を差しています。

女装好きのオネエかと思いきや、実は人一倍好戦的な、七人隊の斬り込み担当。

気に入った相手を自分の手で殺したいと思う、サディストな一面もあります。

それでいて、犬夜叉を「カワイイ」と気に入ったり……。乙女心と残忍な戦闘狂が同居した、アブない奴ですが……首領の蛮骨と対等な信頼関係を築いていたり、妙な魅力があります。

そして、腕の方も超一流。独特な形状の武器「蛇骨刀」を自在に操り、遠距離から攻撃します。

強敵・殺生丸と剣を交えて生き延びた、数少ない一人です。ちなみに、女は嫌いな模様。

 

 

睡骨

さて、変わり種はもう一人。

二重人格の「睡骨」(すいこつ)も人気のキャラクターです。

普段は温厚な医者ですが、キッカケがあると、残忍な裏人格が表に出て、人相も別人のように変わります。

女子供も平気で殺す、殺人狂モードは怖いの一言。

両手に装着した鉤爪のような武器で戦います。

最終的には顔は善人のまま、裏人格に支配されてしまいました。

幼女・りんを手にかけようとしたところで、巫女の桔梗に矢で射抜かれ止められます。

最後は元の優しい医者に戻り、遺体は塵に帰りました。

彼と蛇骨がタッグを組み、強敵の殺生丸を追い詰める場面は、特に好きなエピソードです。

 

 

蛮骨

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

最後は、首領の蛮骨(ばんこつ)。最年少の十七歳ながら、七人隊最強の実力者です。

体躯も一番小柄ですが、巨大な矛を軽々と操る怪力の持ち主でもあります。

荒くれ集団をまとめることが出来るのは、それだけの力を持っているから。

仲間思いの反面、裏切り者は決して許さない厳しいリーダーの顔も持っています。

四魂のかけらを奪う為に、蛇骨にとどめを刺した煉骨を許さず、自分の手で始末しました。

 

七人隊の最後の一人になり、弟分の弔い合戦を犬夜叉に挑みます。

妖怪の血を引く犬夜叉と、互角の戦いを繰り広げましたが……最後は敗れ、奈落に四魂のかけらを奪われて消滅しました。

「お前に分かるのか、半妖!強くなければ生き残れない、人間の世が!」

犬夜叉との闘いで叫んだ、この台詞が印象的です。

人間でありながら、誰よりも凶悪に暴れた七人隊。

彼らにも、知られざる生前の物語があったのでしょう。

そんなことを想像させられるのも、七人隊の奥深い魅力の一つだと思います。

 

ちなみに蛮骨は、おさげ髪に特徴的な鎧、草尾毅さんの声も魅力的なキャラクターです。

 

彼らが活躍した「白霊山」絡みのエピソードは、特に好きな部分です。

物語の全体で言えば、中盤あたりですが。いまだに、一人一人に熱心なファンを持つ七人隊。

その魅力を、実際の映像で確かめてみて頂きたいと思います。

 
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