アニメに欠かせないもの。

その一つが、声でキャラクターに命を吹き込む声優さんです。

私は声優業界に全く詳しくないのですが、それでも、その声に魅了されたことは何度もあります。

今回は、声優さんに焦点を当ててご紹介します。

 

 

あのキャラクターと、あのキャラクターは同じ声優だった!?

僕が初めて「好きな声優さん」を意識したのは、まだ子供の頃でした。

好きな作品の、好きなキャラクターを演じておられた「矢尾一樹」さんです。

「ラムネ&40騎士」シリーズの、ダ・サイダーが好きでしたので・・・。

そういえば、「バスタード!」の主人公、ダーク・シュナイダーも演じておられましたっけ。

先日「犬夜叉 完結編」を見返した時、花皇(かおう)役で再会して嬉しく感じました。

独特の、少し低いお声が好きでした。

奔放なダ・サイダーは、まさにハマリ役だと思います。

 

 

山寺宏一

今、特に好きな声の声優さんをお一人挙げるとすれば、「山寺宏一」さんを推します。

あまりにも有名すぎる声優さんですので、多くの方がご存じだと思います。

洋画の吹き替えやナレーターなどで引っ張りだこの方なので、説明は不要でしょう。

 

僕がはっきり、この方の声を意識したのは、深夜アニメの「人魚の森」湧太役がキッカケでした。

もちろん、ずっと前から存じ上げていましたし、素敵な声だと思ってはいましたが。

 

山寺さんが演じた主人公の湧太(ゆうた)は、不老不死の青年です。

普通の人間でありながら、五百年間一人で生きた・・・という訳ありありのありな少年です。

深い孤独の中でも、人間らしい心を忘れず、優しい湧太。

そんな彼に、山寺さんの暖かいお声はぴったりでした。

旅先で出会った少年を、優しく気遣う姿や、身勝手な理由で他人を犠牲にした相手に、怒りをぶつける姿。

かつて恋した女性の遺体を抱き締め、涙を浮かべる悲痛な姿。

相性ぴったりな声と、確かな演技力だからこそ、表現出来たのだと思います。

湧太役が別の方だったら、こんなに魅力的にならなかったかも……そんな風にすら、思います。

 

ちなみに、小さい頃見ていた「それいけ!アンパンマン」の名犬チーズと、カバオくん。

彼らの声も、山寺さんだと知った時には驚きました。

湧太と全然違う!

 

そういえば、大好きなアニメ映画「千年女優」に出てくる「鍵の君」も、声が山寺さんでした。

彼は、主人公の初恋相手であり、人生を決定づけた重要な人。

彼に魅力がなければ、物語の説得力が半減しますから・・・。

 

あと昔、夢中で毎週見ていた「新世紀エヴァンゲリオン」。

その重要人物である、加持リョウジさんも。

彼の色気のある声も、今思うとかなりツボです。

子供の頃はまだ、その魅力が分かりませんでしたが(笑)。

 

可愛い猫が出てくる「ねこねこ日本史」のナレーターといい、本当に幅の広い方ですね。

 

 

このように同じ声優さんが声を当てていたとしても、それが分からない時がけっこうあるんです。

声優は俳優や女優さんとは違い、顔を出さないお仕事です。

そのため、その人だと認識させるのは「声」だけ。

しかし、声優さんの場合主役はキャラクターな訳です。

それを考えると・・・「声」で視聴者に認識されてしまうのは果たして良いことなのか疑問符がつきます。

その場に馴染み、声優が誰であると言うことさえ考えさせないような声を当てることが、声優業界では1つの目標とされていることです。

 

声に特徴があるからこそ「声優」になったのに、それを今度は気付かれないほど作品に馴染ませる作業を実践するなんて。

ホントに複雑な仕事だなあ・・・と思います。(^_^;)

まさにプロ。

 

 

では、引き続き意外な声優さんの役を見ていきましょう。

そのプロの仕事に驚いて下さい!

 

 

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高山みなみ

前述の「人魚の森」に出てくる、真魚(まな)。

湧太のパートナーである彼女を演じたのは、高山みなみさんでした。

「名探偵コナン」の主人公などで有名な方ですが、私にとって、高山さんと言えば真魚なのです。

勝ち気で無鉄砲、でも世間知らずで素直な彼女に、ぴったりな声だと感じました。

 

最近では「僕だけがいない街」の母親役・藤沼佐知子を演じていましたね。

特徴ある声なので隠すのはなかなか難しいかもしれませんが、それでも「ああ~、言われてみれば・・・!」というキャラクターが出てくるのがスゴイところです。

 

他には「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎役。

「ドラえもん」のスネ夫のママ役。

なかなかスゴイラインナップです。笑

 

 

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能登麻美子

僕が一番「このキャラクターとあのキャラクター、同じ人が演じていたの!?」と驚いたのは、能登麻美子さんです。

能登さんと言えば「犬夜叉」のりんちゃんのような無邪気な幼女から、「地獄少女」の閻魔あいのような、静かで恐ろしいキャラクターまで演じる方。

どちらにしても、愛らしい少女役のイメージが強い方でした。

 

ところが、毎週楽しみに見ていた「有頂天家族」の弁天さまの声が、能登さんだったと知り驚きました。

彼女は美しくて気まぐれで、子供の無邪気さと残酷さを併せ持つ、恐ろしい女性です。

主人公の矢三郎をはじめとして、数々の男性の心を虜にする、魔性の美女でもあります。

落ち着いた、魅力ある弁天さまの声を、能登さんが担当してらしたとは……しばらく、気付きませんでした。

幼く愛らしい、りんちゃんの声とは正反対でしたから。

声のイメージも正反対で、本当に驚きました。

これほど印象が異なる役と声を、演じ分けるとは……プロって凄いなあ、と感心せずにいられません。

 

能登さんと言えば、「戦国BASARA」シリーズの、お市の役も有名です。

儚く哀しげなお市のイメージもまた、弁天とは全く異なります。

 

そして「無限の住人」の作中最強剣士・乙橘槇絵もまた、声の担当が能登さんでした。

こちらはお市に近い、薄幸の美女タイプ。しかし、りんとの共通点はありません。

役により、全く異なる人物になり切る……山寺さんと言い、プロの凄さをつくづく感じます。

 

 

櫻井孝宏

そういえば、最近驚いたのは「物語シリーズ」の忍野メメと、映画版「ベルセルク」のグリフィス、そして「おそ松さん」の松野おそ松が、同じ人の声だったと知ったことです。

全員、櫻井孝宏さんがキャラクターボイスを担当している、とのこと。

ニートのおそ松と、カリスマ溢れる傭兵団のリーダー・グリフィス。こちらもまた、全くタイプの異なる男性達です。

それに、「有頂天家族」の狸・矢三郎も櫻井さんでした。

それもまた、驚きでした。

 

 

佐藤聡美

最近では、「氷菓」の千反田える嬢と「けいおん」の田井中律が同じ声優だと教えてあげると驚く人が多いです。笑

よくよく聞くと似通っている点があるのですが、それぞれのキャラクターに合わせた演技をし、声色も変えているため気付かない人が多いようですね。

声優さんは佐藤聡美さん。

アニメ「生徒会役員共」のラジオではやさぐれて周囲の貧乳声優を見下していて面白みがありました。笑

声優さん自身も非常に魅力的な方です。

 

 

以上が僕が思う特に印象深い意外なキャラを演じている声優さんです。

最近ではアイドル的な売り出し方をする風潮もありますが、やはり声優さんは声のお仕事。

その声にこれからも魅了させてほしいものですね。