2018年1月クールから始まったアニメ「恋は雨上がりのように」。

放送前から高い注目を集めていた作品でしたが、いざ始まってみると評価は2分しているように感じます。

ただ、高い評価を下している人が多く、放送を重ねるごとにファンが増加している傾向に。

そんな「恋雨」の魅力を紹介します。

 

 
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「恋は雨上がりのように」のあらすじ

TVアニメ「恋は雨上がりのように」第1弾アニメーションPV

© 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会
アニメ「恋は雨上がりのように」より引用

 

「恋は雨上がりのように」は2014年8月号の「月刊!スピリッツ」(小学館)から連載が開始された漫画が原作。

著者は「眉月じゅん」先生。

「さよならデイジー」や「いろもん」などの作品で高い評価を得ています。

 

「恋は雨上がりのように」は、とある海辺の街が舞台。

陸上に青春を捧げてきた無愛想な女子高生「橘あきら」はアキレス腱の怪我によって走ることが出来なくなり、陸上部とは一線を引くようになってしまいます。

怪我をして失望の念に駆られていたあきらは、たまたま雨宿りで入ったファミレス「cafeレストランガーデン」の店長、近藤正巳に心が動かされます。

ただ、近藤は45歳バツイチ子持ち。

ファミレス「cafeレストランガーデン」の店長ではありますが、さえない男で店員からは小馬鹿にされている存在。

自分自身のことを夢も目標もないさえない中年男性だと言うことを自覚しており、クレーム処理にはぽんぽん頭を下げる事も厭わない・・・。

「恋雨」は、そんな2人の恋のもようを描いた作品です。

 

アニメ化された2018年には実写映画も放映され、まさに2018年は「恋雨」イヤー。

たくさんの話題をかっさらっていきました。

 

「恋は雨上がりのように」のキャスト(声優)

「恋雨」の制作は監督に「謎の彼女X」「宇宙兄弟」「逆転裁判」で監督を務めた渡辺歩さん。

「進撃の巨人」「甲鉄条のカバネリ」「魔法使いの嫁」など数々の話題作の制作をしてきた新進気鋭のWIT STUDIOが制作に携わっています。

 

また、「恋雨」は数々の名作を生み出してきた放送枠「ノイタミナ」枠で放送されています。

「全ての人にアニメを見てもらいたい」という意味を込めて「Animation」の逆さ読みである「noitaminA」という名が付けられました。

「萌え」や「深夜アニメ臭さ」をかなり排除した作品が多数放送されており、この枠だけアニメを見るという人も少なくはありません。

その歴史ある放送作品の中の1つとして「恋雨」が放送されました。

 

声優陣は・・・

橘あかり役に声優としてはあまり経験のない渡部紗弓さん。

近藤正巳役に「ONE PIECE」のサンジ役などを務めるベテランの平田広明さんが抜擢されています。

 

平田さんはさすが・・・という感じですね。

近藤正巳はサンジとはまるで違う中年のダサいおじさまですが、冴えない感じが良く出ていてプライドも何もかなぐり捨てたどこにでもいそうなおじさんに仕上がっています。

渡部さんはあまり経験がない中での主役ですが、全く違和感がなく、今後多くの作品で活躍が期待できそうな印象です。

 

主題歌には

オープニングテーマにCHICO with HoneyWorks「ノスタルジックレインフォール」が起用。

恋愛系の作品において、この人達ほどぴったりな制作陣、歌い手はいないと言えるほどの大本命が起用されています。

特に「恋は雨上がりのように」という爽やかな印象を与えるタイトルにはCHICOさんの歌声はぴったり。

この曲がかかるだけで「あ、素敵な恋が始まりそうだな」という印象を強く与えます。

 

そして、エンディングテーマにAimer「Ref:rain」が起用。

アニメ作品のテーマソングにたくさん起用されているAimer。

独特な歌声と世界観の演出は1級品で、僕が注目しているアニソン歌手の1人です。まあ、アニソン歌手とは言えない程アニメ作品以外でもたくさん活躍されていますね。

しっとりと歌い上げるAimerさんの楽曲で作品が毎話締めくくられると、「良い作品を見た感」が増加します。

 

 

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以上のような力の入った制作陣が関わっているのですが、正直・・・僕は最初、

「恋は雨上がりのように」って、ちょっと気持ち悪い…

と思っていました。

 

その理由は2つ。

  1. キャラデザインが生理的に無理だった
  2. 年齢差が離れすぎた恋物語に拒否反応があった

ということです。

 

キャラデザイン

実際、同じような思いを抱いている人は多いと思います。

「恋雨」のキャラデザインはこんな感じ。

 


© 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会
アニメ「恋は雨上がりのように」より引用

 

主人公のあかりのデザインは好きなのですが、サブキャラや近藤店長のデザインが少々クセが強すぎで、僕には受け付けることが出来ませんでした。

というのも、「恋雨」のイメージ画像がキレイすぎるんですよね。

 


© 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会
アニメ「恋は雨上がりのように」より引用

 

このキレイなイメージのまま1話目の途中まで展開されます。

「おお、これは良い作品が始まった」

という感じで一杯だったのですが、ファミレスのシーンがでてきて同僚のおばさんが出てきた瞬間に「おっつ」と思いました。笑

 

そして、近藤店長が出てきた瞬間に僕は1度見るのを辞めました、マジで。

それくらい無理でした。

先ほどのイメージ画像からこんなデザインのキャラクター達が登場する事は全く想定できなかったからなおさら。

 

恋愛

また、普通にスラッとした美人であるあかりと、冴えないファミレスの店長である近藤の間に恋が生まれるという・・・あまり普通では考えられない展開も最初は受け入れられませんでした。

見れば見るほど近藤は冴えない店長で、「あーいるよな、こういう生気のないおじさん・・・」って感じの人。

生気のない冴えないおじさん日本代表って感じです。

2次元の画面からでも加齢臭が漂ってきそうな見事なキャラの作り込みよう・・・。笑

 

そんなおじさんが脱ぎ捨てていったワイシャツに1話目からあかりが顔を埋めるシーンがありました。

いやあ・・・さすがにどんなに愛しい相手でもそれは出来なんじゃないか・・・とか思いましたね。(;´Д`)

 

そんなおじさんに、どうしてあかりが恋心を抱くのか・・・

それを考えただけで現実味がなくて見続ける事が出来ませんでした。

 

ただ、僕は頑張りました。

評価が高い作品には、必ず評価が高い理由があるから。

それが分かるまでは見ようと思い、3話目まで見たのですが・・・そこから僕の評価は変わりました。

 

「恋は雨上がりのように」の3話以降の感想

2話目の後半から、3話目の前半にかけてあかりは近藤店長に告白するのですが・・・

その後、近藤店長は

「普通の恋愛なら好きなる理由は必要はないけど、自分のようなおじさんに恋をする場合はそれなりの理由が必要」

「この蝉の抜け殻みたいに、自分には夢や目標がないただの抜け殻」

という話をあかりに対してします。

 

しかし、そんな現実感溢れる言葉とは別に、どこまでも純粋に自分を思うあかりを見て

「自分の些細な言動が誰かに影響を与えていること」

に若いときの感情を思い出します。

 

何かこのシーンを見た時に

「あー、恋ってそうだよな」

という妙な納得感があったんですよね。

 

若いときほど恋をする時って条件が単純でした。

  • 良く目が合う
  • 席が隣になった
  • 運動神経が良い
  • おなじ委員会になった

などなど・・・。

 

ちなみにあかりが近藤店長に恋心を抱くきっかけになったのは、怪我をして部活を辞め、雨宿りにふと立ち寄ったファミレスで、近藤店長が雨上がりを待っているあかりに対して注文していないコーヒーをユーモアを交えて差し出した事がきっかけです。

 

年をとると、そんなに単純だった恋のきっかけに色んな条件が付け加えられます。

  • 年収はいくらだろう
  • 年齢はいくつなのだろう
  • 過去の恋愛経験は・・・

 

そんな条件を付け加えるだけではなく、自分自身にも線を引いてしまいますよね。

  • どうせ自分なんかこんな美人に手が届かない
  • 自分は女性と上手く話せないから彼女なんて作れない

自分を卑下して行動に移さないようにするのは、きっと自分が傷つかないように守ろうとしているんだと思います。

無駄に現実を客観的に見れるようになってしまうと、「そうではないのに」自分で「そうあるかのように」一線を引き、自分を守ろうとします。

 

でも、そうじゃなくて良いんだと思います。

高校生と45歳という2人が持つ「現実」から感じ取れる事ってめちゃくちゃあるな・・・と思いました。

その2人のすれ違う感情のようなものをたくさん感じたくて、そして自分の生き方に反映させたくて、僕はこの作品を見続けようと思いました。

 

まあ、今後バツイチ子持ち45歳の近藤店長とあかりが結婚とかしたら、さすがに一瞬引くとは思いますが。笑

でも、「恋ってそうだよな」と僕はまた再確認するのだと思います。

あかりはどこまでも純粋で、その心は人生の先が見えすぎている中年オヤジ達の心を動かしていってくれるのでしょう。

 

「恋は雨上がりのように」作画の魅力

「恋雨」の魅力は、ここまで僕が語ってような高校生とおじさんそれぞれの現実の交錯だけではなく・・・たくさんあります。

 

その1つが「作画」。

作画に力を込めているアニメ作品は本当に増えましたが、「恋雨」もその中の1つ。

 

特に背景がめちゃくちゃキレイですね。

 

街並みや・・・


© 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会
アニメ「恋は雨上がりのように」より引用

 

学校・・・


© 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会
アニメ「恋は雨上がりのように」より引用

 

地面に映る空・・・


© 眉月じゅん・小学館/アニメ「恋雨」製作委員会
アニメ「恋は雨上がりのように」より引用

 

何処か昭和感があるキャラクターデザインとは裏腹に、めちゃくちゃキレイな背景やキラキラとした描写がそれを包んでいます。

 

「雨」が1つのキーワードになっている作品ですが、さすがに新海誠作品「言の葉の庭」ほど雨の描写はキレイではないのが残念・・・。笑

しかし、見る価値ありの作画に仕上がっています。

 

以上が「恋は雨上がりのように」についての僕の感想。

見るのを辞めた・・・と言う人も多いとは思いますが、是非ともそんな人には3話までの市長をおすすめします。

ここまで繊細な作品はなかなかありませんし、必ず心を動かされる描写があるはず。

見ないのは勿体ないと言える作品。

 
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