「犬夜叉」の、三大男女ペア。
そう聞いたらあなたはどんなペアを思い浮かべますか?
犬夜叉という作品にはたくさんの素敵な関係が描かれているため、どのペアを上げるかとても悩むと思いますが・・・
それでも僕が紹介したい「恋愛」の関係にあるだろう3つの男女ペアをご紹介します。
アニメ犬夜叉の三大恋仲ペア
「犬夜叉」という作品には、魅力的なペアがたくさん登場します。
それは友情だったり、恋仲だったり、家族のようなモノだったり……。
今回はその中でも、個人的に挙げる「三大男女ペア」と、その違いについて、お話させて頂きます。
なお、今回選んだペアは、あくまで個人的な考えに基づいて選別したものなので、
「なぜこのペアがいないの!」
というご意見もあるかもしれません。
その場合は、申し訳ありません……。
私が個人的に選別した「犬夜叉の、男女三大ペア」。
それは「犬夜叉とかごめ」「弥勒と珊瑚」「殺生丸とりん」です。
「犬夜叉と桔梗」という悲恋ペアや、「奈落と桔梗」という、奈落の一方的な執着による組み合わせも、重要かつ好きなのですが。
今回はそれらは、ナシの方向で……。
犬夜叉とかごめ
まず、主人公とヒロインである「犬夜叉&かごめ」のペア。
この二人がいなければ、物語は始まらず、終わりませんでした。
妖怪と人間の間に生まれた半妖(はんよう)と、強い霊力を持っているけれど、普通の人間のかごめ。
犬夜叉は人間でも妖怪でもない、というコンプレックスを持ち、更には月に一度、普通の人間になってしまうキャラクターです。
またメンタルも時に弱かったり、ごく普通の少年のように迷ったり、悩んだり……。
そんな犬夜叉の傍にいて、彼を心身共に支えているのが、かごめちゃんです。
四魂のかけらを見つける目と、破魔の矢で敵を消滅させる能力。
そして邪気を浄化したりとその力は目を見張るものがあり、一行に欠かせない、頼もしい存在です。
©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用
また、まだ十五歳の少女ながら、肝が据わっており、勇敢なかごめちゃん。
そして母性が強く、仲間たち、特に犬夜叉を精神的に支え包み込む、チームの中心的な存在です。
辛い来歴から突っ張っていた犬夜叉の心をほぐし、少しずつ癒していきます。
心身ともに不完全であり、それが魅力でもある主人公・犬夜叉。彼にとって欠かせないパートナーが、支えとなるかごめちゃんなのです。
弥勒と珊瑚
そして、二組目の「弥勒と珊瑚」。
二人とも普通の人間ながら、強い法力と戦闘能力を有する、人間離れした猛者同士です。
まだ十六歳の女の子ながら、妖怪退治屋の家系に生まれ、戦いに秀でた珊瑚ちゃん。
そして人間ながら、呪いによる「なんでも吸い込む風穴」を右手に持ち、更に強い法力を持つ弥勒。
戦闘能力も高く、肉弾戦でもかなりの強さを発揮します。
妖怪ならともかく、人間では、なかなか互角な力を持つ者はいないであろう二人。
しかし弥勒と珊瑚なら、互いに手加減せずに本気を出すことが出来ます。
女たらしで、美人を見ればすぐ口説く弥勒。今まで彼が口説いてきた女性は、恐らく皆普通のか弱い女性だったでしょう。
そんな彼にとって珊瑚は、恐らく稀有な、相棒たり得る女性だったのだと思います。
そして珊瑚にとっても、弥勒は数少ない、本気の自分についてこられる男性だったのではないでしょうか。
なにせ、度胸の良さでも腕っぷしでも、並みの男性では、とても珊瑚に及ばないからです。
死の呪いである、風穴を抱えた弥勒。
悪役の奈落に仲間を殺され、たった一人の弟も人質にされている珊瑚。
常人では耐えられないような、辛い境遇の二人ですが、仲間と支え合うことで試練を乗り越えていきます。
そしていつしか恋心を育み、
「すべてが終わったら、共に生きよう」
と夫婦約束をした二人。
お互いにとって、生きる為の希望となっていました。
数々の試練を超えて、最終回では晴れて結ばれた二人。
三人の子宝に恵まれた弥勒と珊瑚の姿は、本当に幸せそうです。
彼らは、「支え合う」二人なのだと思います。
殺生丸とりん
そして、三組目のペアは「殺生丸とりん」。
犬夜叉の異母兄でありながら、弟と違い完全な妖怪の殺生丸。
その強さは作中最強レベルであり、他の追随を許しません。
不完全さが魅力の弟に対して、兄の殺生丸は、決して動じない心身の強さが魅力。
腕っぷしはもちろん、めったに動揺しない鋼のメンタルの持ち主です。
そんな殺生丸が連れているのが、普通の人間の幼女・りん。
彼女は本当に普通の子供で、健やかで逞しい心は持っているけれど、特別な力は何もありません。
それどころか、まだ幼いので一人で食料を探すことも出来ず、敵が来れば容易に攫われ、何度も殺生丸に対する人質にされています。
なにせ、隙の無い殺生丸の、唯一の弱点とも言える存在なのですから。
それでも殺生丸は、彼女を厭うどころか、傍に置き続けます。
足手まといと分かっていても、それを責めるでもなく……。りんに出会うまでは、他人に無関心で、冷酷だった殺生丸。
しかし、りんを傍に置くようになってから、少しずつその心に変化が現れ始めます。
分かりづらいけれど、りんを始めとする他人を気にかけ、優しさを見せるようになったのです。
そして、まだ幼いりんを気遣い、彼女の心身を護り続けます。
彼女を人間の世界に戻そうとする法師と出会った時も、どちらを選ぶか、りん自身に選択させようとします。
自分の考えよりも、りん自身の気持ちを優先させる……そして、りんの望みはいつも、殺生丸と邪見と共にあることでした。
初登場時の、人間を小馬鹿にしていた彼を思うと、驚くほどの変化です。
誰より強大な力で、か弱い人間のりんを守護する殺生丸。
誰よりちっぽけで弱いけど、その無邪気さで殺生丸を変えた、りん。
異なる存在だからこそ、互いに無いモノを補い合える……そんな二人なのだと思います。
支え合う対等な前述のペアと違い、殺生丸とりんは、一方的に庇護する関係。
でも、最初から誰より強かった殺生丸に必要なのは、
「共に戦える相手」
ではなく、
「庇護し、慈しみたいと思える相手」
だったのでしょう。
そんなところにも、前述のペアとの違いが見えて、面白いですね。
それぞれに魅力的な、三組のペア。
みんな違って、みんないい……。
そんな言葉を、思い出します。笑