声優の井上麻里奈さん。
なんだか、視聴する作品によく出演されているなあと、ある時に気付きました。
そう思うと「あ、このキャラクターも井上さんの声だったの?」と、気付くようになりまして……。
その役柄の幅広さに、感心しました。
クール少女から不安定キレキャラ、男装少女に小柄な少年まで。
改めて、ご紹介させて頂きます。
目次
井上麻里奈さんが演じたキャラまとめ
「進撃の巨人」/アルミン・アルレルト
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
アニメ「進撃の巨人」より引用
僕が最初に認識した井上さんの担当キャラクターは、「進撃の巨人」の重要人物・アルミンです。
彼は可愛いくて小柄な、金髪の少年です。
主人公エレンの親友で、壁の中にいながら外の世界への憧れを強く持っています。
体力はありませんが、豊富な知識と判断力があり、機転が利きます。
彼の作戦は、何度も絶体絶命の仲間を救いました。
また必要ならば、自分や仲間を危険に晒す決断も出来る、強い心の持ち主。
人類にとって、いまや無くてはならない人物です。
「物語シリーズ」/老倉育
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
次に認識したのは、「物語シリーズ」の老倉育(おいくら そだち)さんです。
登場したのは「終物語・そだちロスト」。
彼女は、主人公である阿良々木暦(あららぎ こよみ)くんの元クラスメイト。
高校一年生の時、同じクラスの委員長でした。
長いグレーの髪をツインテールにした、キツい眼差しの女の子です。
しかし彼女は、初めて会った時から異様に暦くんに敵意を持ち、ことある毎に辛辣なことを言い、つっかかってきます。
老倉さんに嫌われる覚えの無い暦くんは、戸惑い困惑するばかり。
暦くんはそれを「他の教科はからっきしなのに、数学の成績だけ良いことが、同じく数学好きの彼女の勘に障るのでは……」と思っていましたが、それは違いました。
実は彼女と暦くんは、過去に二回も会っていたのです。
そして何を隠そう、暦くんに数学の面白さを教えたのが、幼い頃の育さんでした。
しかし暦くんは、彼女が本当に訴えたかったことに気付かず、老倉さんは救われませんでした。
彼女は暴力をふるう父親から助けて欲しいと、暦くんに遠回しなSOSを送っていたのです。
その後更に、再会した彼女に気づかなかったこと……。
色々な悲しみや辛さを、半ば八つ当たりのように暦くんにぶつけていたのです。
ある意味、全ての不幸を暦くんのせいにするという形で、彼に甘えていたのかもしれません。
そうでもしなければ、耐えられなかったのかも。
一年の時のある事件が元で、老倉さんは不登校になります。
そして三年生の秋。
彼女が登校してきたことで、暦くんは気付いていなかった真相に向き合うことになるのですが……。
久々に顔を合わせるなり、ヒステリックに暦くんを罵倒する老倉さん。
「お前が嫌い、嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い!!!!」
その激しさに、暦くんはタジタジ。
暦くんの恋人・ひたぎさんは激昂して老倉さんをぶん殴ったりと、大騒ぎに。
色々あって暦くんと級友は、老倉さんの母親の失踪の謎を探ることになります。
それは、更に辛い現実を彼女に告げることでもありました。
自分が老倉さんを、いかに傷つけていたか……それをようやく知った暦くんは、あえて事実を告げる役目を引き受けます。
しかし二人きりで会った老倉さんは、憑物が落ちたような穏やかな女の子でした。
「これが本来の姿なのだろう」と感じた暦くん。
普段の刺々しさと、終盤の穏やかな顔。
痛々しさを感じさせる老倉さんは、同時に幸せになって欲しいと思わせる、愛すべき人物でもあります。
ちなみに「そだちロスト」では主題歌も歌ったりと、大活躍。
危なっかしくも魅力的な、老倉さんの魅力に触れてみて下さい。
井上さんの熱演は、見事の一言です。
「境界のRINNE」/真宮桜
©高橋留美子・小学館/NHK・NEP・ShoPro
アニメ「境界のRINNE」より引用
「境界のRINNE」では、主人公・りんねのクラスメイトである真宮桜ちゃんを演じている、井上さん。
老倉さんとは対照的に、どんな時にも動じないクールな女子高生です。
黒い髪を二本の三つ編みにし、ブレザーの制服、黒いハイソックス。
年相応の可愛い女の子ですが、実は幼い頃の経験から、幽霊が見えるという特異体質。
しかし、いちいち動じない強いメンタルの持ち主でもあります。
死神のような仕事をする、同級生のりんね……彼と出会い、何かと霊絡みの事件に巻き込まれる桜ちゃん。
しかし優しく親切な性格でもあり、困った人を助けたり、りんねに助言を与えたりと、さりげなく活躍しています。
また貧乏なりんねを気遣い、手作りのお弁当を差し入れすることも……。
りんねは「宝石箱だ」と涙を流して喜んでいるあたり、料理も上手と思われます。
またりんねを始めとする、複数の男性から好意を寄せられていますが……鈍感で、まったく気付かない一面も。
良くも悪くもテンションが一定なので、本音が読めないヒロイン……。
そんな、稀有なるーみっくキャラです。
「七つの大罪」/ジェリコ
(C)鈴木央・講談社/「七つの大罪」製作委員会・MBS
アニメ「七つの大罪」より引用
そして最近「あ、この人も井上さん!?」と気付いたのが「七つの大罪」に登場するジェリコです。
彼女は若い女性ですが、リオネス王国の聖騎士を目指す見習い。
薄紫の髪に勝気な表情、少し厚めの唇。
自分を「俺」と呼ぶ男勝りですが、内面は純情で、仲間思いの一面もあります。
兄に認めて欲しい一心から男装をし、必死に騎士を目指すジェリコ。
最初は強がっていましたが、敵のバンに命を救われ、彼に恋心を抱くようになります。
何かと理由をつけて話しかけたり、旅についていったりと、健気なアプローチをするジェリコ。
しかしバンのほうは、彼女を「財布兼妹」のように思っており、異性として見てくれません。
幼い頃亡くした、実の妹と重ねているのかもしれませんが……。
そう、バンには心から愛する恋人・エレインがいるのです。
自分を庇って死んでしまった、彼女を蘇らせる……そのことを一心に願うバンの心には、他人の入り込む隙間がありません。
しかしジェリコは叶わぬ恋と知りながらも、バンを慕い、恋敵のエレインも見捨てません。
嫉妬の念から蘇ったエレインに攻撃されるも、誤解が解けた後はバンとエレインの危機に、二人を救おうと奔走します。
そのジェリコの姿には、エレインも「バン以外にも、優しい人間がいた……」と、涙を浮かべます(彼女は妖精族の姫君です)。
不安定ながら蘇ったエレインと、彼女と相思相愛のバン。
切ないながらも、そんな二人を傍で見守る、友人のようなジェリコ。
不思議な二等辺三角関係です。
勝気で意地っ張りだけど、本当は優しくて、ド根性がある……。
そんなジェリコは、とても魅力的な女の子です。
以上が変幻自在な声優・井上さんが演じた代表的なキャラクター。
今後も随時追加していきます!