アニメは作画と声によって構成されています。

演出を2次元の世界で再現するのが作画の役割。

まさにあくなき演出家の野望と、それに必至に答えようとするアニメーターによって「神作画」は成り立っています。

その本気を見よ!

※なお、動画などが多数掲載されているため少々思いのでご了承下さい。

 

 

作画が綺麗なアニメランキング

 

第14位:進撃の巨人

アニメ放送時、原作となる漫画は既に大人気でしたが、それでもあそこまでファンを納得させ、さらに初見の視聴者をもグッと取り込んだ功績は「作画」にあると言えます。

もちろん原作を尊重したストーリー展開、原作の世界観を見事に表現したオープニングテーマやエンディングテーマなど、総合的に見てお見事!の一言に尽きますが・・・

まあ、ぶっちゃけちゃうとね。

漫画の絵が汚いんですよ。(^_^;)

 

「進撃の巨人」という神妙なストーリーだからこそ、劇画調とも取れるような絵の汚さはまだ範疇だという読者も多いでしょうが、他の作品だとそんな上手くはいかないですよね。

アニメがあれだけキレイに迫力ある絵で構成されているため、漫画での立体機動装置によるアタックなど戦闘シーンが本当に伝わりづらくて微妙に感じてしまいます。笑

ちょっと勿体ない漫画原作ですが、それでもたくさんのファンを獲得しているのは、やはりストーリーの面白さに他ならないでしょう。

 

そのストーリーに迫力ある「絵」が加わったのが・・・アニメ「進撃の巨人」。

そりゃ大ヒットしないわけが無いんですよね。笑

 

立体機動装置によるアタックはホントに目が離せないほどの臨場感を与えてくれます。

 

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
アニメ「進撃の巨人」より引用

 

 

 

それとは対局的なシーン。

ユミルが巨人から人間に戻るシーンにはキレイな星空が花を添えています。

 

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
アニメ「進撃の巨人」より引用

 

ハンネスが喰われた直後、絶望に浸ったエレンに向かってミカサが微笑みながら感謝を伝えるシーンもあります。

あの巨人がたくさんいる絶望的な中で、「たった1つの希望」を描いたシーンは必見。

 

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
アニメ「進撃の巨人」より引用

 

 

ホント良い仕事をしてくれているアニメーター様達には頭が下がります。

「アニメにした事が大成功だった作品」を上げるとすれば、僕は「進撃の巨人」の名を必ず上げます。

それほど、アニメ制作に携わった方々は本気で取り組んでくれたってこと。

 

感謝感謝・・・。

 

 

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第13位:有頂天家族

有頂天家族は京都を舞台とした作品。

その京都舞台を忠実に再現した作画が目立ちます。

作画に定評があるPA.WORKS制作の作品です。

 

京都に行ったことがある人、京都に住んでいる人にとってはたまらないほど忠実に再現された景色が楽しめます。

ストーリーは原作があの森見登美彦さんなのでね。

根強いファンが多いですし、森見ワールド全開で非常に魅力的なわけですが・・・この作画の風景を見るだけでもこの作品を視聴する価値があると僕は思います。

ファンの間では聖地巡礼マップが次々と制作され、京都を旅行している人がゾクゾク出現しています。

 

アニメ「有頂天家族」より

 

もはやアニメか現実化が分からないくらいの仕上がり・・・。笑

 

現場へ何度も足を運び、資料となる写真をたくさん撮影したのでしょう。

そしてそれを忠実にアニメの背景として落とし込んだ誠実な仕事に敬意を表し、13位とさせて頂きました。

 

 

 

第12位:残響のテロル

「残響のテロル」。

知ってるかな・・・(^_^;)

2014年に「ノイタミナ」枠で放送された完全オリジナル作品なのですが、あんまり有名ではありません。

監督が渡辺信一郎さん、音楽が菅野よう子さんという「カウボーイビバップ」コンビが制作に携わっているため、個人的にはすごく注目をしていたのですが・・・

 

同じくこのコンビによって制作された「サムライチャンプルー」も一部で話題になったモノの、アニメファンの中ではそこまで注目を集めた作品ではありませんでした。

ただ、どっちもなかなか面白いですよ。

見る作品が無くなってしまった人にはおすすめ。

 

特に「残響のテロル」は、何が正義か、社会の実態は汚れきっている・・・みたいな考えさせる背景もあり・・・

それに合わせたキレイな作画が印象的です。

「目を向けなければいつも通りの風景が広がっている日常」と、「放ってくと滅び行く世界」を同時に描いたかのような世界観を同時に表現しているような感じ。

 

 

多くの視聴者が「雰囲気アニメ」と表現していますが、まあ、だいたいそんなところ。笑

ただ、その雰囲気を構成しているものこそ作画であるということです。

 

 

 

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第11位:東京ゴッドファーザーズ

「東京ゴッドファーザーズ」は「妄想代理人」で知られる今敏監督によって2003年に発表された作品です。

クリスマスに家出少女と2人のホームレスが「捨てられた赤ちゃん」を拾うという、まさに絶望的なシュチエーション・・・

何1つ希望が無い設定ですよね。笑

 

しかし、あくまでもこの絶望的なシュチエーションを彼らホームレスは「幸運」と捉えます。

奇跡的な巡り合わせだと神に感謝をするんです。

 

その対照的な設定を、暗闇の中に暖かな光を描くことによって表現しています。

 

 

他に注目して欲しいところは登場するキャラクター達の表情ですね。

コロコロと変わる表情によって、クリスマスに起こる群像劇に仕立て上げています。

ストーリーもぶっ飛んでいて、息をつかせないほど色んなトラブルに見舞われますので、なかなか楽しめますよ。

 

 

第10位:涼宮ハルヒの消失

ハルヒシリーズは丁寧に制作されている作品。

今見ても「涼宮ハルヒの憂鬱」はどこまでも丁寧な仕事がされているなあ・・・と感激してしまいます。

 

そのため、僕は神アニメを上げるとしたらベスト3に「涼宮ハルヒ」シリーズを上げるわけですが・・・

中でも作画に関して紹介したいのは、劇場版として制作された「涼宮ハルヒの消失」。

 

アニメ「涼宮ハルヒの消失」より

 

いやあ、この作画は本当に凝っていて素晴らしかったですね。

通常、劇場版はテレビ放送に比べてスケジュールなどの関係もあって作画がきれいになりますが、「涼宮ハルヒの消失」に関しては、長門の繊細な気持ちやキョンのやるせない気持ちを見事に表わしたシーンが丁寧に作り込まれています。

まあ、長門は無表情なわけですけどね。笑

それゆえに微妙なタッチというか・・・細部まで注目させる魅力がありました。

 

 

第9位:蟲師

「蟲師」の見所は日本昔話のような不思議なストーリーに加えて、自然が綺麗に描かれているところ。

 


漆原友紀/講談社・「蟲師」製作委員会
アニメ「蟲師」より引用

 

蟲師の原作ファンの場合、漆原由紀さんの美しい世界観をアニメによって崩されたくは無い・・・という人が多かったでしょうが、見事に黙らせましたね。

 

原作の世界観を・・・

え、コレ何色使ってんの!?ってくらいの意味不明なカラーバリエーションによって他の作品ではまず見ることが出来ない作画に仕上げていますし、

多量の作画を使用することによって柔らかで落ち着いた雰囲気を醸し出すこと

で見事に表現しています。

 

後は気持ちの悪い蟲を1画面で大量に見せる作画とかもうアニメーター死んでしまうぞぉぉぉ!とアニメーターの体の心配をしてしまうほどの出来に仕上がっています。

 

まさに「蟲師ワールド」にぴっぱりこんでしまうような素敵で独特なアニメ作品。

一見の価値があります。

 

 

 

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第8位:血界戦線

2010年代の最もおシャンティなアニメ作品としてその名をとどろかせている「血界戦線」。

おしゃれな世界観を前面に押し出すために、おしゃれな洋楽を使うし、主題歌はBUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENだし、技を繰り出す時は大きい文字が出てくるし。

その中でも「血界戦線」を有名にしているのはキレイな作画。

 

 

うおお、作画凝ってんなあ・・・と思わせるシーンが随所にちりばめられており、おシャンティな雰囲気を醸し出しています。

 

特に1期最終話で「Hallo,world」がかかってからの作画はヤバかったですよね。(;´Д`)

ホワイトおおおおおおおおおおお!!
君が!光に向かって、一歩でも進もうとしている限り!
君の魂が、真に敗北することなど!断じてない!!

という超絶カッコいいセリフを吐きながら朝日に見舞われるシーンは、この作品を語り継ぐ上で無くてはならない描写。

 

アニメ「血界戦線」より

 

最終話に至るまでとにかくおしゃれに見せてきたのは見せかけでは無かったな・・・と思わせるほど視聴者を納得させた名シーンです。

 

 

第7位:かぐや姫の物語

さてさて、ジブリシリーズからは「かぐや姫の物語」をランクインさせました。

ジブリは日本を代表する作品。

その中でも「ハウルの動く城」や「崖の上のポニョ」は作画が大変そうな作品として印象が強いです。

 

それもそのはず・・・作画の枚数は

ハウルの動く城(119分) 14万8000枚
崖の上のポニョ(100分) 17万枚

となっています。

作画量が多ければ多いほど、複雑な動きを見せられますし、細かい動きを製作できます。

ポニョなんかは特に津波のシーンとか、海のシーンが多いので大変そうですよね(;゜ロ゜)

 

その中で「かぐや姫の物語」は50万枚を越える作画枚数を叩き出しているわけです。笑

もうね、レベルが違うんですよ。

その理由は、高畑監督が作りたい「竹取物語」の世界観を実現したからに他なりません。

絵をきちんとした枠で囲わずに、まるで水彩画のような絵で表現したんです。

 

 

今はパソコンの時代ですから。

線によってちゃんと枠で囲わないと色つかないんですよ・・・(;´Д`)

その結果、1カットでたくさんの作画が必要になってしまい結果的に50万枚になったわけです。

しかし、誰も挑戦しないことを8年もかけて挑戦したので、やはり歴史に確実に残る作品になりましたね。

世界的にも評価が高い作品です。

死ぬまでには、このアニメーターの努力の集大成を絶対に見といた方が良いですよ!

 

 

第6位:REDLINE

「REDLINE」は知らない人が多い作品だと思いますが、機械系のアニメ、車系のアニメ、レース系のアニメが好きなら絶対に見るべきアニメです。

まあ、要はREDLINEというカーレーサーの憧れ的なレースに出場するアニメ作品なんですけど。

そのレースというのがマリオカートのように何でもありって言うか、何かミサイル飛ばすわ、水上走るわ、桁違いのブースト機能あるわで大変なレースなんですよ。

 

それを一切の手抜き無しで、しかも手書きで描ききっているのがこの作品。笑

 

 

内容はそんなに面白くはないんですが・・・正直、作画に関してはヤバいです。

それはこちらの動画を見てもらえればお分かり頂けるでしょう。

 

あ、主人公に木村拓哉さんを起用していたり、浅野忠信さんが声を当てています。

正直、微妙です。笑

特に浅野さん、微妙です。

プロを起用しなかったのもこの作品が埋もれた理由かなあ・・・。

勿体ないですよね(;´Д`)

制作に7年かかったらしいですから。笑

 

 

 

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第5位:凪のあすから

作品自体が海と大きく関わっており、主人公達は「海の中で生活する種族」であるため、否が応でも海の中を描かなければいけません。

と、言うか海の中を綺麗に描くためにこの作品をアニメ化したのでしょう。

マジでアニメーターの本気を感じるほど世界観を超絶キレイに描いています。

日差しと水面、海の中のきらめき。

それと同時に海の怖さを漆黒の色彩によって表現しています。

 

制作はP.A.Works。

女性の心情を描くのが得意な製作会社ですので、主要キャラ達の恋心も必見。

いろんな思いが交錯して、もー半端なくドロドロした感じにもなりますが、その複雑な思いを海の色合い、波の動きと共に丁寧に表現しています。

 

こちらが「凪のあすから」のPVです。

 

「凪のあすから」PV

©Project-118/凪のあすから製作委員会
アニメ「凪のあすから」より引用

えぐいでしょ?笑

神作画アニメとして頻繁に名前が挙がる作品です。

P.Aは個人的に好きな製作会社ですが、この作品は一押し。

見ていない人は是非ご覧下さい。

 

 

第4位:響け!ユーフォニアム

第4位は「響け!ユーフォニアム」。

この作品は、ちょっと今までの作品とは違ってね、「表情」を見て欲しい作品です。

恋をしている表情。

悲壮感に満ちた表情。

興味のない顔。

泣き崩れた顔。

悔しい表情。

もどかしい表情。

人間誰しもが抱いた感情を見事な「表情」にて表現しています。

 

特に主人公が「上手くなりたい!」と叫ぶシーンは必見です。

 

 

アニメ「響け!ユーフォニアム」より

 

作品を見ていくとキャラクターの心情とリンクして「良い仕事してるなあ・・・」と感嘆すること間違いありません。

京アニが制作しているのですが、僕はこの作品を見て「涼宮ハルヒ」シリーズを思い出しました。

あの作品もキャラクターの表情が上手いなあ・・・という印象でしたが、「響け!ユーフォニアム」ではさらに進化している印象。

もどかしい思いなんかが伝わってきて、すごく切なくなる作品ですね。

 

ストーリーはもちろん素晴らしいのですが、作画だけでも是非見て欲しい作品です。

鳥肌立つ瞬間がたくさんありますよ。

 

 

第3位:氷菓

「氷菓」は1話目から視聴者を引き込む作画です。

日常的な作品であるものの、氷菓というしっかりとした世界観を描ききっており、その最たる役割を担っているのが作画です。

 

僕の中でも特に印象深いのが最終話の桜ですね。

最終話は贅沢でした。

ヒロインである「える嬢」と桜という見事な演出。

何色なの!?ってくらい色んな色彩が融合してできた桜吹雪のシーンは必見。

 


米澤穂信/角川書店・神山高校古典部OB会
アニメ「氷菓」より引用

 

至る所にこんなに質の高い作画があるのだからついつい最後まで見てしまいます。

もちろん、ストーリーは最高。

小説から誕生した作品だけあって、もの凄く綿密に作り込まれた作品ですし、アニメはそれを丁寧に表現しています。

ホントに、作ってくれてありがとう・・・とアニメーターに言いたくなるほど質が高い作品。

 

 

 

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第2位:Fateシリーズ

Fateを語る上で無視してはいけないのがその歴史。

実はFateは第1作テレビアニメ版、劇場版、第2作テレビアニメ版という3作品があります。

ここでいう「第1作」という表現は「第1期」とかではなく、完全に制作スタジオが違います。

 

第1作と劇場版はスタジオディーン。

第2作がufotableによって制作されています。

 

今回取り上げるのはufotable版の「Fate」です。

それぞれに良さがあり、欠点がありますが作画のキレイさで言うと圧倒的にufotable版に軍配が上がります。

 

特に戦闘シーンは他の作品とレベルが違う。

 

えげつない作画。

 

ありがとう、作画班。

 

奈須きのこ / TYPE-MOON・ ufotable・アニプレックス、ノーツ
アニメ「Fate/stay night」より引用

 

ufotableが制作したFateシリーズは「Fate/Zero」「Fate/stay night」があります。

どちらも25話構成で制作されましたが・・・賢いことに一気に25話放送せずに3ヶ月で一旦区切り、休みの期間を設けて後編に望んでいます。

 

多分ね、一気にやったら制作陣の体が持たなかったと思うの・・・。笑

それほど作画はヤバい。

このアニメを超える作画のキレイさは、今後のテレビアニメ界ではなかなか出てこないんじゃ無いかな・・・。

 

ただ、作画はめっちゃキレイなのに全体が淡々と進みすぎな部分があります。笑

多くの視聴者が同様の感想を述べていますが、もっと音楽などの演出に凝って物語に起伏を出して欲しかった・・・というのが視聴者の本音。

 

それがあれば・・・より歴史に名を残す作品となったでしょう。

しかし・・・作画のキレイさだけで歴史に名を刻んでいます・・・。

 

 

第1位:言の葉の庭

Fateよりも上に上げたのが「言の葉の庭」。

っていうか、新海誠監督作品全般。

まあ、新海作品は劇場版なのでね・・・テレビ放送シリーズで言うとFateがトップです。

 

新海作品のスゴいところは、人間の目で見ている景色をアニメで再現していることだと思います。

新海作品の中で初めて見たのが「言の葉の庭」だったのですが、

何というか・・・人間の目で見る景色ってキレイなんだな・・・って思いましたね。

 

アニメという2次元の世界で「普段見ている景色」を表現するだけで目が話せなくなるほどの美しさを視聴者に与えます。

「言の葉の庭」では新宿御苑の自然がとても美しく、忠実に再現されていますし、雨が降る様子は圧巻ですね。

 


cMakoto Shinkai / CoMix Wave Films
劇場アニメ「言の葉の庭」より引用

 

「秒速5センチメートル」と「君の名は。」では宇宙や夜空がめちゃくちゃキレイに描かれていますね。

すっげえ複雑に色を重ね、人の目が見る景色を十二分に表現しています。

新海作品に初めて触れたのが「君の名は。」だった人は多いと思います。

そんな人が「君の名は。」の冒頭シーンを見たら、一気に引きずり込まれますよね。

あの大画面であのシーンを見せれば「このアニメ・・・ヤバい」と思わせるには十分です。

 

cMakoto Shinkai / CoMix Wave Films
劇場アニメ「言の葉の庭」より引用

 

アニメ「君の名は。」より

 

 

「君の名は。」では、東京の街並みもスゴいですよね。

僕はほとんど東京には行ったことがないのですが、東京の街中が身近にある人にとっては「ココ行ったことある!」とついつい嬉しくなってしまうほど再現度が高いと思います。

 

アニメ「君の名は。」より

 

まさに、神作画アニメ決定版とも言える作品でしょう。

 


 

 

 

以上が神作画アニメ14選です。

「作画がキレイ」な作品は、それだけで見る価値があります。

見たことが無い作品があれば、是非とも視てみて下さい。

一気にその作品の世界観に引きずり込まれるでしょうよ!^^