声優「佐倉綾音」。
さて、その名を聞いてあなたはどんなイメージを抱くでしょうか。
今回は素晴らしい爪痕を残し続けてきた佐倉さんの出演作品を振り返りたいと思います。
目次
佐倉綾音が演じたキャラまとめ
あやねること、声優の佐倉綾音さん。
佐倉さんと言えば、「あざと可愛い」。
「あざと可愛い」キャラクターを演じさせれば日本で3本の指に入ると個人的に思っています。笑
可憐な声の声優さんですが、「生意気で、素直になれない美少女」キャラクターを演じているという印象もあります。
とても可愛いのに口が悪く、素直になれない女の子。
なのに、妙に憎めない・・・。
今回は声優・佐倉さんが演じた「魅力あるキャラクター」達をご紹介します。
見たことがなかったら、ぜひ視聴してみて下さい。
有頂天家族⁄海星
©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
アニメ「有頂天家族」より引用
僕にとって印象深い佐倉さんのキャラクターと言えば、真っ先に海星が挙がります。
何せ彼女は、口が悪いツンデレ美少女の代表格。
でも可愛いくていじらしくて、応援せずにいられません。
海星は、主人公である狸の青年・下鴨矢三郎の従妹にして元許嫁。
父親同士が不仲で、矢三郎の父が亡くなった後に婚約は解消。
でも父親や兄達とは違い、末娘の海星は矢三郎一家と親しく可愛がられています。
何かと矢三郎一家に嫌がらせする兄貴達を叱り飛ばし、ピンチの伯母をフォローする。
そんな姿に下鴨母も「夷川の連中はくたばればいいけど、海星だけは別ね」と、少々過激な名言を残しています。
そう、海星の名付け親は亡き伯父(矢三郎の父)で、彼女は伯父に可愛がられていました。
しかし海星は、なぜか元許嫁の矢三郎にだけは、頑なに姿を見せません。
しょっちゅう会いに来る割に、物影から声だけかけたり、または砂糖壺やポスト、ネズミなど、何かに化けた姿だったり。
©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
アニメ「有頂天家族」より引用
その上口が悪く、矢三郎をボコボコにけなすので、矢三郎は彼女を「訳の分からないヤツ」と苦手にしています。
だって「うるせえ、この野郎!」「兄貴達を馬鹿にしたら、承知しねえぞ!」と、可愛い声で罵詈雑言を飛ばしてくるのですから。笑
しかし母上の言う通り、口は悪くても海星は気配りのある優しい子。
阿呆な兄貴達よりずっとしっかりしているし良識もある。
悪代官のような父親の早雲も、娘の海星のことは可愛いがっています。
海星自身は知らないことですが、従兄であり矢三郎の兄である矢二郎は、海星に恋心を抱いています。
©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
アニメ「有頂天家族」より引用
しかし、かつての彼女は弟の許嫁。
そして父亡き後は訳あって世捨て人(狸だけど)になり、井戸の中に籠っている矢二郎。
とても彼女に恋心を打ち明けることは出来ません。
それに、矢二郎には分かっているのです。
海星が好きなのは弟の矢三郎だと。
けなしながらも何かと世話を焼くのは、彼が好きだから。
少し離れた場所にいる矢二郎からは、全体図が良く見えるのです。
引きこもった矢二郎を心配して、海星はよく彼に会いに来ます。
矢二郎は嬉しそうですが、海星が向けているのはあくまで「従兄のお兄さん」としての好意なんですよね。
矢二郎の欲しい「好き」とは違う。
それが、少し切ないです。
しかし海星には、2つの秘密がありました。
その2つとは
- 矢三郎の父の死
- 矢三郎に本当の姿を見せない
という点です。
矢三郎の父の死
1つ目は、矢三郎の父を罠に嵌めて殺したのが自分の父親の早雲だということ。
彼女は偶然、その現場を見ていたのです。
しかし、言えば父親が兄殺しの罪に問われる……。
誰にも打ち明けられず、何年も秘密を抱えてきた海星。
彼女が伯父の家族を何かと助けるのは、罪滅ぼしの意識もあったのかもしれません。
第一シーズンの終盤で早雲の悪事は暴かれ、海星はやっと矢三郎に詫びることが出来ました。
もっとも、まだ姿は見せないのですが……。
矢三郎に本当の姿を見せない
2つ目は「矢三郎に本当の姿を見せない」こと。
海星が絶対に矢三郎に自分の姿を見せないのは、単に恥ずかしいから?と思っていましたが……。
実は、もっと切実な理由がありました。
それが判明するのは、第二シリーズの終盤。
狸の中には時々、特定の相手の前に出ると変化が解けてしまう者がいます。
矢三郎にとって皮肉なことに、それが許嫁の海星でした。
子供の頃、海星が矢三郎の近くに行こうとすると、その度に彼の変化が解けて狸の姿に戻ってしまうことに気付きました。
矢三郎本人は知りませんでしたが、原因が自分だと察した海星。
何より化けるのが得意な矢三郎にこれは致命的。
その為、決して姿を見せないよう気を使っていたのです。
何年も何年も。
「そんな秘密を抱えて……途方もない健気さの無駄遣いだぞ、お前」と、矢三郎も半分呆れていました。
ちなみに素顔の海星は中学生位の可愛い女の子。
©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
アニメ「有頂天家族」より引用
矢三郎と色違いっぽいニットを着ており、ショートパンツとブーツ、長い茶色の髪がよく似合っています。
ともあれ、秘密を打ち明けた後は狸の姿で会うようになった二人。
しかしお互いに意地っぱりで、会えば口喧嘩をしてしまいます。
しかも海星の父親は、矢三郎にとって親の仇で……。
前途多難な海星の恋路ですが、第二シリーズの最終回で矢三郎が見せた決意にちょっと感動しました。
重要なことを、さらっと軽く言ってしまうのが彼の凄いところ。
海星に何と告げたのか、ぜひ視聴して確かめて下さい。
とりあえず僕は「海星良かったね、おめでとう!」と感激しました。
海星の素顔がおもいがけず可愛いかったから?とは、密かに思いましたが……(笑)。
バジリスク~桜花忍法帖~⁄現
最近では、「桜花忍法帖」に登場する伊賀の女忍者・現(うつつ)ちゃんが佐倉さんのハマり役。
© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会
アニメ「バジリスク ~桜花忍法帖~」より引用
彼女は次世代を担う、ルーキー忍者の一人。
襟巻きの布を使い、相手に幻術をかけます。
次世代候補の中でも優秀で、合同訓練でも勝つことが多いのだとか。
黒い髪に大きな目、リボン状の髪飾りをつけた、可愛い女の子です。
しかしこの現ちゃん……可愛いのに、いささか口が悪い様子。
一人称は「俺」だし(時代的に普通だったのかもしれませんが)、言葉遣いも少し乱暴。
まだ幼いのに、蓮っ葉な言葉遣いと挑発的な態度が見られました。
格上な相手にちょっかいをかけたり、過激な発言をしたり……。
仲間の涙ちゃんに「知ってるか?あいつ、お前の乳ばかり見てるんだぜ。乳繰り合いたいってよ」と、なかなか過激な忠告をしたこともありました。
まあ、裏を返せば警戒心が足りない仲間を心配して、注意をしたのかもしれません。
彼女は口は悪いけれど、根は悪くないようです。
仲間の涙の前では、柔らかい表情を見せることもあります。
一緒に水浴びをしたり、海外の絵(?)を美しいと眺めたり……。
ちなみに6話からは作中の時間が経過し、子供だったルーキー達は主人公の八郎や響はもちろん、他のメンバーも立派に成長しました。
現も髪が伸びて、より一層可愛さに磨きがかかっています。
世を忍ぶ仮の姿として、茶屋で働くくの一達。
現はお客に「また来たのかよ?」とぞんざいな言葉をかけていましたが、案外その接客が受けているのか、通いつめているお客も多い模様。
現や蓮、響と、従業員が美人揃いなので、評判なのかもしれませんね。
前掛けをした茶屋娘姿はとても愛らしいです。
しかし、皆の本業は忍者。
やがて来る筈の成尋衆との戦いに備えて、鍛練も怠りません。
次の襲撃はいつなのか、姿を消したリーダー・八郎は帰ってくるのか。
これからの展開が楽しみです。
願わくば前作のように、レギュラー陣が全員死ぬ、なんてことにはなりませんように……。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている⁄一色 いろは
©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続
アニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている 続」より引用
佐倉さんが演じたキャラクターを述べる上で絶対に外せないのが一色いろは。
まさにキングオブ佐倉綾音。
佐倉さんが演じたキャラクターの中で最も「あざと可愛い」キャラクターがこの一色ですね。
- 頭の回転が速いところ
- 何をしたら可愛いのかを分かりながら行動するところ
- やたら甲高い声を使いこなすところ
まるで佐倉さんを2次元に具現化したかのようなキャラクター。
適当にノリで生きていそうな感じなのにめちゃくちゃ周りをよく見ています。
八幡が自分を変えようと一歩を踏み出したシーンには触発されていたし、生徒会に立候補させられた時には自分のポジションを冷静に分析していました。
明らかにわざとだと分かっていても、一色にニコッと微笑まれたら思わず許してしまう自分がいます。笑
以上が佐倉綾音さんが演じるキャラのご紹介。
今はまだ3キャラですが、今後随時追加していきます。