今シリーズの新番組の中に「バジリスク~桜花忍法帖~」があります。

かなり前の作品ですが、いまだに根強い人気を誇る「バジリスク~甲賀忍法帖~」の、正統な続編なのだとか。

ちなみにバジリスクは、なぜかパチスロで大ブレイクしました。

 

 

前作のファンだった身としては、期待半分、不安半分で、新作が気になっていました。

先日ようやく、放送がスタートしたのですが……。

視聴して感じたことを、率直に書いてみたいと思います。

 

 

バジリスク~桜花忍法帖~1話をみた感想

アニメ「バジリスク ~桜花忍法帖~ 」第二弾PV

© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会
アニメ「バジリスク~桜花忍法帖~」より引用

 

新作が果たして、素晴らしい前シリーズの正統な続編になるか、否か。

 

まだ始まったばかりなので、あくまでも現時点での感想であることを、ご了承下さい。

もちろん、個人的な感想&感じ方であることも……。

 

第一話の時点では、まだレギュラーメンバーと、時代背景の説明で終わった感じ。

  • 前作で、徳川の跡継ぎを決めるために、伊賀と甲賀の精鋭達が殺し合ってから、何年もの月日が経ったこと。
  • 当時は少年だった竹千代が成長し、将軍・家光として君臨していること。
  • そして、まだ確執はあるものの、憎み合っていた伊賀と甲賀が、交流し始めていること……。

 

見ているうちに、シヒラ竜也氏の漫画版ではなく、原作小説に沿ったストーリーだと分かってきます。

小説と漫画では、全く流れが違いますから。

個人的には漫画版に登場した響八郎(きょうはちろう)パパが好きなので、彼が出ないのは寂しいところです。

アニメ前シリーズからの、登場キャラですし。

 

冒頭で、燃え盛る本能寺と、その中で敦盛を舞う信長が登場しました。

史実では、ここで命を落とすハズですが、そこに怪しい影が……。

 

そして、時代は平和な現在=寛永に飛びます。

三代将軍の許で泰平な世の中が訪れ、忍の里にも穏やかな時間が流れています。

野原で、技の鍛練をする各里の子供達。

 

おお、伊賀と甲賀の子供が合同訓練なんて、昔は考えられなかったなあ……とジンとしますが。

実際にはまだ、わだかまりが残っている様子。

言葉の端々に、根強い敵対心が垣間見えます。

 

訓練とはいえ、刃物や銃を用いた厳しいものです。

勝ったほうは敗者の首を取る代わりに、刃物で首筋に赤い傷をつける、という怖いルール。

各里の少年少女達が、特殊な技能を使って相手を捩じ伏せていきます。

虫を操る者、体液で相手を陶酔させる者。

銃を操る者、全身を防具で覆った者、両目を身体から離す者、相手を幻惑させる者……。

道具を使っている者もいますが、前作同様、皆特殊な忍術を操るようです。

 

 

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その中でも、一人の少女・現の動きが群を抜いており、次々と敵を突破していきます。

 


© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会
アニメ「バジリスク~桜花忍法帖~」より引用

 

彼女を止めたのは、目玉を宙に浮かせる才蔵。

はっきり言って、気持ち悪い絵面です……。

「いつかの忍法合戦だって、本当は甲賀の勝ちだった。お前ら伊賀の口車で、負けにされたらしい」と、今も伊賀に敵対心バリバリです。

 

言われた現は「まだ、負けを認められねえのかよ?」と嘲り、才蔵を突破します。

才蔵は「伊賀のメス猫どもめ……!」と、涙を浮かべて悔しがっています。

まだまだ、敵愾心は根深いようで……。

ちなみに現ちゃん、見た目は愛らしいのに、かなり口が悪いですね……。

 

桜に腰かけて休む現は、甲賀の精鋭の一人、草薙一馬が鍛錬しているところを見かけます。

 


© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会
アニメ「バジリスク~桜花忍法帖~」より引用

 

真面目な彼の姿に「ちょっと揶揄ってやろう」と、小悪魔的な笑みを浮かべますが……。

次の瞬間、一馬の鞭で吊るされ、首を絞められて悶絶する羽目に。

 

まだまだ大人には叶わず、好奇心で、悪い相手にちょっかいをかけてしまったようですね。

仲間がやって来て宥めますが、一馬は「こいつらは一度、思いっきり痛い目に遭わせないと……」と、まだまだお仕置きするつもりの様子。

 

そんな時、空中から現れ剣を一閃。

桜の枝を切って、現を助けた少年が登場。

まだ幼いですが、周囲の大人達の態度から、身分が高いことが分かります。

彼の名前は、甲賀八郎。

 


© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会
アニメ「バジリスク~桜花忍法帖~」より引用

 

主人公であり、前作の重要人物が残した、忘れ形見です。

また、八郎の瞳から発される術は恐ろしく、周囲の大人達にも一目置かれている様子。

 

そして彼が向かった先の川には、可憐な少女がいました。

「おーい、八郎~!」無邪気な笑顔を浮かべる彼女の名は、伊賀響。

八郎の双子の妹、だそうです。

 


© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会
アニメ「バジリスク~桜花忍法帖~」より引用

 

大人達の会話から、彼らはこの双子の兄妹を夫婦にして、子を産ませたいと画策していることが分かります。

彼らが両親から受け継いだ、優秀な血を後世に残す為に……。

「必要ならば、親と子でも掛け合わせる。そうして血を遺さねば、忍びの未来はない」と言い切る老人・鯨飲。

 

いや、それはちょっと、人としてマズイのでは……。

倫理的にも、生物学的にも。

周囲の話からすると、八郎と響はお互いに好き合っているようです。

 

そして、先ほどの桜が「天膳桜」と呼ばれていることに、テンションが上がります。

おお、天膳!

懐かしい名前が出てきました。

もう本人は土饅頭の下で、故人ですが……。

 

しかし、二人を夫婦にしたいと思うお目付け役の美女・滑婆とは違い、養育係の転寝は疑問を抱いている様子。

忍の里の中にも、様々な思惑が渦巻いているようで……。

ちなみに転寝の声は、三木眞一郎さん。

美声です。

 

同じ頃、将軍の弟・忠長が危篤の母の許へ向かおうと、馬を走らせます。

大雨にも濁流にもめげず、

「母上の許へ行くのだ!」と部下を叱咤する忠長。

部下たちは困惑顔ですが……。

 

そんな部下たちに、謎の忍が襲い掛かります。

そして、忠長を救おうと駆けつけたのが、先ほどの甲賀の忍達「甲賀五宝蓮」。

さあ、これから忍法合戦が始まるよ!というところで、以下次回と相成りました。

 

 

とりあえず、今の段階ではようやく始まったばかりなので……。

面白いかは、まだ判断できかねます。

説明が多くて、少し退屈に感じる場面もありましたが。

 

しかし前作のファンからすると、今後双子がどうなるのかなど、気になる点が多く、続きを見たいと思わされます。

どうも、あまりハッピーエンドになりそうな気がしませんが……。

 

前作は「甲賀忍法帖」という、山田風太郎先生の傑作小説が原案にありました。

つまり、どう料理しても面白いに決まっている!という安心感が。

 

対して今作は、山田先生の原案が存在しません。

既にお亡くなりになられている山田先生とは違う・・・新たに執筆された小説が、原作という状態。

これが吉と出るか、凶と出るかは……最後まで視聴してみないと、なんとも判断できないでしょう。

 

気になるのは、前作を知らない人には、楽しめるのかな?という点。

案外、まっさらなな状態で見ても、なんとなく楽しめるのかもしれませんが……。

とりあえず、私は「続きを観よう」と思わされたので、まずまずなスタートかもしれません。

こらから、もっと盛り上がることを願って……。

個人的に、響ちゃんが可愛くて好みでした。

 

ちなみにオープニング曲は「陰陽座」、エンディング曲は水樹奈々さんが担当という点が、前作ファンには嬉しく感じました。

やっぱり「バジリスク」の主題歌は、この方達でないとね!