春に見たくなるアニメ……まだ少し早いですが、明るく暖かい季節を感じるアニメをご紹介します。
風はまだ冷たいけれど、これらを見ながら一足早く春を感じるのも、悪くないかもしれません。
四月は君の嘘
新川直司/講談社・「四月は君の嘘」製作委員会
アニメ「四月は君の嘘」より引用
春といえば、この作品。
タイトルにもある通り、物語の開始は桜が満開の四月。
主人公は母の死からピアノが弾けなくなった、元天才少年の有馬公生。
新川直司/講談社・「四月は君の嘘」製作委員会
アニメ「四月は君の嘘」より引用
彼が出会ったのは、奔放な性格のバイオリニスト・宮園かをり。
新川直司/講談社・「四月は君の嘘」製作委員会
アニメ「四月は君の嘘」より引用
彼女と出会い、翻弄されるうちに、公生の人生は鮮やかに色づき始めます。
友人と、ライバルと、そしてピアノと、新たな気持ちで向かい始める公生。
それは、型に嵌まらず楽しみながらバイオリンを弾く、かをりの姿に影響されたから。
亡き母の友人の元で、再びピアノを弾き始めた公生。
やがてかをりへの恋心を自覚しますが、彼女が好きなのは友人の亮太だと知っている為、気持ちを伝えることが出来ません。
そんな彼の姿に、動揺する幼なじみの椿ちゃん。
しかしある時から、かをりの体調に異変が起きます。
以前から度々不調を見せていたかをりの体調が更に悪化し、入院することに。
容態は悪く、公生は母のようにかをりが居なくなるのではないかと、深い恐怖に囚われてしまいます。
そして、避けていた手術を「もう一度、公生と演奏がしたいから」と受けることを決意した、かをり。
彼女の手術は、奇しくも公生の東日本コンクールと同じ日でした。
心身共に最悪なコンディションながら、かをりへの想いを込めてピアノを弾いた公生。
この場面は圧巻。
生き霊なのかイメージなのか、公生が傍でバイオリンを演奏するかをりの存在を感じる場面が、特に素晴らしい。
その演奏は素晴らしく、会場に居た者達の心を揺さぶります。
美しい映像と音楽に、クラシックをテーマにした本作の魅力を存分に味わうことが出来ます。
しかし、手術の途中でかをりは帰らぬ人に……。
演奏の最中にそれを感じ、公生は静かに涙を流しました。
そして彼女の両親から、自分宛てのかをりの手紙を受け取った公生。
そこには驚きの、そしてあまりに切ない、かをりのある「嘘」が告白されていました。
驚く公生。
しかし、何かを言いたくても、もう彼女は居ません。
誰より奔放なようで、一番大切なことは言わずに逝ってしまった彼女。
彼女と出会ったのと、同じ四月。
彼女が居ない、四月。
桜の花びらが舞う中、かをりを想う公生。
彼女がついた、驚きの「嘘」とは何か?
ぜひ、自分の目で確かめて下さい。
涙を絞られること、間違いなしです。
春は出会いの季節であり、同時に別れの季節でもある……そんなことを考えさせられる作品。
物語シリーズ
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
「化物語」を始めとする物語シリーズも、四月から始まる物語。
主人公の阿良々木暦くんが、高校三年生になったばかりの春。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
彼は偶然、クラスメイトの戦場ヶ原さんが、螺旋階段の上から落下してきたところを受け止めます。
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
アニメ「化物語」より引用
彼女を抱えて、その軽さに驚く暦くん。
なんと人間にあるまじき、数キロの体重しかなかったのです。
彼はそういった不思議な現象に免疫があったので、
「力になれるかも」と戦場ヶ原さんに話しかけますが、彼女はそれを手酷く拒絶しました。
いえ、拒絶なんて言い方は生ぬるいかも。
何せ、口の中にカッターとホチキスを突っ込んで「私の秘密を黙っていてくれるわね?」と恫喝したのですから。
オマケに、しっかり口内をホチキスでバチン!と……(痛い)
戦場ヶ原さんの行動に、視聴者も暦くんもドン引きです。
さすが「ツンデレ」ならぬ「ツンドラ」と呼ばれるヒロイン……。
しかし、そんな拒絶をされても懲りず、彼女にお節介を焼くのが暦くんの凄いところ。
結局、戦場ヶ原さんの問題を解決するキッカケを作り、そのことから二人の交流が始まります。
友人から、猛スピードで恋人同士になった二人。
戦場ヶ原さんの「先手必勝告白」によるものですが……。
そして数々の季節を超え、二人は恋人同士として仲を深めていきます。
特に、過去の色々な出来事を超える度に、戦場ヶ原さんのデレは増していく一方。
最終的に、暦くんに対してメロメロのデレデレになった戦場ヶ原さん。
性格も、だいぶ丸くなりました。
カッターやホチキスではなく、手作りチョコを彼の口に突っ込む日がくるとは……。
初対面の時からは、想像できない変わりようです。
もちろん、戦場ヶ原さんだけではなく、様々な出会いと別れを経験した暦くん。
物語は高校三年生の四月から始まり、翌年三月の卒業式で幕を閉じます。
「終物語」のラストで、変わったけれど、根っこはそのまま。
やっぱり他人の為に、お節介をする暦くんを映し出すラスト……。
物語シリーズは基本的に、一年間の物語を描いたお話でした。
原作では、その後の彼らの姿も描かれていますが……(暦くんの職業には驚きました!)。
出逢いと別れ、そして成長。
「若気の至り」や「青さ」も……。
本作も、春を思わせるテーマがたくさん詰まっています。
話数が多い作品ですが、改めて全シリーズ見返してみるのも、良いかもしれませんね。
以上が春に見たくなるアニメ作品。
今後も随時更新していきます!