かつて戦った相手と、やむを得ず(または和解して)共闘する……

「おっ!?」と身を乗り出す、熱い展開です。

今回はそんな、胸アツの展開がある作品をご紹介します。

未見の方は、ぜひ一度視聴してみて下さいね。

 

かつての敵が味方になるアニメのキャラまとめ

「ダイの大冒険」クロコダイン


三条陸・稲田浩司/集英社・東映動画、TBS
アニメ「ダイの大冒険」より引用

懐かしの「ダイの大冒険」。

本作品にも有ります。

 

それは主人公ダイのピンチに、かつて戦った猛者が助っ人として現れた場面です。

すなわち、ピンクのワニおじさんこと、獣王(じゅうおう)クロコダインが登場した場面!

 

主人公の少年ダイを始め、兄弟子ポップと姉弟子マアムは、大魔王バーンを倒す為に戦い、旅をしています。

亡き師匠・アバン先生の意志を継いで……。(実は先生の死には秘密があるのですが、ここでは割愛します)

大魔王バーンに仕えるのは、一人一人が強力な、六名の軍団長達。

 

クロコダインもその一人。

大魔王の命令で、ダイ達を倒しに現れた初期の強敵でした。

 

大きな身体に、恐ろしい凶相。

隻眼に甲冑、ゴツい斧。

見た目は完全に「喋る二本足」のワニです。

 

ちなみに声の担当は、銀河万丈さん。

強大なパワーで、さんざんダイ達を追い詰め、いたぶり、苦しめました。

 

しかし……確実な勝利の為、ダイの育ての親を人質にしたクロコダイン。

そのことを指摘され、また弱くても立ち向かってくるダイ達の姿に、自分の中にあった「武人の誇り」を思い出します。

弱いと見下していた人間の、しかも年端もいかない子供達。

 

彼らの、勝てない相手にも命懸けで挑む姿に圧倒されて、最後はダイの一撃で致命傷を負ったクロコダイン。

潔く負けを認め、「次に生まれる時は、俺も人間に……」「ダイよ、勇者は常に強くあれ」という言葉を残し、姿を消しました。

 

しかし、部下の手で命長らえ、強敵ヒュンケルに苦戦するダイ達の前に、助っ人として再登場します。

敵としては苦しめられたのに、味方になるとこれほど頼もしい相手はいません。

強いし、迫力満点だし、コワモテで押しが強いし。

 

しかも意外と気さくで、仲間になってからは年若いメンバーの、良きまとめ役状態です。

(クロコダインは、人間に換算すると30代とのこと)

 

また、後に死にかけたヒュンケルを熔岩の中から救出し、ダイ達に加勢するよう諭したのもクロコダインでした。

バランという強敵に、身体を張って立ち向かったのも……。

「昨日の敵は、今日の友」そんな言葉を思い出させる男です、彼は……。

 

 

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「ドラゴンボール」ピッコロ

(C) バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
アニメ「ドラゴンボールZ」より引用

 

名作「ドラゴンボール」からは、主人公・悟空(ごくう)のライバル、ピッコロさんをご紹介。

 

彼にとって悟空はもともと、因縁の敵でした。

何せ、父親である「ピッコロ大魔王」を殺した仇なのですから。

父のリベンジの為、天下一武道会で悟空と本気で殺し合いをしたことも……。

 

そんな二人ですが、地球に恐るべし宇宙人「サイヤ人」が襲来したことで、手を組まざるを得なくなります。

そのサイヤ人とは、実は悟空の実兄「ラディッツ」。

ちなみに声の担当は、千葉繁さんです。

 

初めて会う兄は、悟空の出生の秘密や一族について等、色々な事実を教えました。

そして初登場した「スカウター」によれば、当時地球最強だったハズの悟空の強さは416。

 

同じくピッコロは、408。

そしてなんと、ラディッツは1500……。

一人一人の戦力では、とても敵いません。

 

幼い息子・悟飯(ごはん)を人質にとり、「地球人を100人殺せ」と弟に告げたラディッツ。

悟空とピッコロは一時休戦し、遺恨を捨てて共に戦いました。

弱点のシッポを掴む等のファインプレーで追い詰めましたが、命乞いにほだされた悟空がシッポを放し、また絶対絶命のピンチに。

 

最後は「お父さんを虐めるな!」と怒った悟飯のアタックと、捨て身で兄を羽交い締めにした、悟空の行動。

そして、その悟空ごとラディッツを貫いたピッコロにより、強敵ラディッツは命を落としました。

 

更には、いまわの際にラディッツが残した「更に強いサイヤ人二人が、一年後に地球に来る」という、恐るべし予告……。

こうしてピッコロと悟空達は、更なる強敵の為に、共闘を続けることになります。

そのうち悟飯と、彼を厳しく鍛えるピッコロとの間に、師弟愛のようなモノも芽生えたり。

 

ベジータやブウ、人造人間も同様ですがピッコロも「仲間になった、元敵」の一人です。

やがて善なる神と一つになったり、ピッコロさんはかなり良い変化を遂げた、キャラクターです。

 

 

「BLEACH」朽木白哉

久保帯人/集英社・テレビ東京・電通・studioぴえろ
アニメ「BLEACH」より引用

 

映画化を控えたオシャレ死神漫画「BLEACH」(ブリーチ)からは、死神お兄様の朽木白哉(くちきびゃくや)をご紹介。

 

主人公の一護(いちご)にとって、白哉は相棒ルキアの義兄であり、また自分を斬り伏せた旧敵でもあります。

処刑寸前のルキアを救う為、剣を交えた二人。

全力で戦った末に、一護は白哉の剣と、信念を破りました。

 

その時から口にはしないものの、密かに一護を認めているような素振りを見せる白哉。

彼にとって一護は、道を踏み外しかけた自分を救った恩人であり、義妹を救った恩人でもあり。

そして全力でぶつかった、一人の男でもあるのです。

 

そんな一護が敵のヤミーに囚われ、大ピンチの時。

颯爽と現れ危機を救ったのが、かつて剣を交えた白哉と剣八(けんぱち)でした。

一護の街にラスボス・藍染(あいぜん)が迫っていると告げる白哉。

 

「仲間を置いて行けない」と反論する彼を、白哉は静かに諭します。

「行け。兄(けい)は、あの街の死神代行だろう」と。

もちろん裏に、「ここは自分達に任せろ」という意図を込めて。

 

馴れ合わないし、素直な物言いはしないけど、それでも伝わる誠意。

本気でぶつかった者同士の、不思議な絆があるのかもしれません。

この言葉を受け、一護は素直に後を任せて、最終決戦へと向かいます。

 

良い場面だなあ……とジーンとしますが、よく考えたらこれは、「共闘」とは少し違うかも……?(後を任された白哉と剣八は、バッチリ共闘していましたけど。喧嘩しながら……)

 

 

意外といろんな作品で敵が味方になるというシーンが登場します。

他にも見つけ次第どんどんピックアップしていきます!