2018年1月クール放送のアニメ「宇宙よりも遠い場所」。

その第5話が神回でした。

5話の感想をお届けします。

 

 
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「宇宙よりも遠い場所」とは


©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

アニメ「宇宙よりも遠い場所」。

この作品は完全オリジナル作品。

ずーっと長い間物足りなかった完全オリジナル作品の中で、当ブログ管理人の僕が久々に大ヒットした作品です。

 

制作は

監督:いしづかあつこ
構成:花田十輝
制作:マットハウス

という「ノーゲームノーライフ」の布陣がガチンコで携わったことでも話題となっていました。

 

アニメ放送が始まるとその話題を斜め上行く出来の良さ。

作画には力が入っているし、表情は素晴らしいし、テンポも良い。

怒涛の青春を描いた傑作です。

 

あらすじは端的に言うと女子高生が南極に行く物語。笑

「何かしたい」という漠然とした思いを抱えていたキマリ。

母親を探すために南極に行きたい報瀬。

高校に行かずにバイトに明け暮れていた日向。

幼いころから仕事のせいで友達がいなかった結月。

 

このバラバラな4人が唯一交わるのが「南極」でした。

ただ、南極を目指して、いけるようになるのがゴールではなく、南極に行ってからも怒涛のドラマがあることを臭わせています。

 

 

「宇宙よりも遠い場所」第5話サクッとまとめ

※ここからは盛大にネタバレです。

 

さて、先ほど紹介した主要の4人ですが・・・

この4人の中には入っていない、もう一人の主要キャストがいます。

それが高橋めぐみ・・・通称めぐっちゃん。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

金元寿子さんが声優を務めていたので、ただならぬキャラクターなのだろう・・・と思っていましたが、第5話こそまさに「めぐっちゃん回」でした。

第5話の冒頭では既に南極に行ける事が決定しており、高校側も2人を送り出そうと壮行会を開いていたシーンでした。

 

そこからめぐっちゃんの回想に飛び、幼少の頃キマリと遊んでいたシーンに。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

その回想に重なるようにめぐっちゃんの声が入ります。

 

「なんかうれしかった。
お姉ちゃんになったような気がした・・・。」

 

ここでオープニングに。

めぐっちゃん回があると言うのは井口裕香さんと早見沙織さんのインタビューを読んで知っていたのですが、「お、今回がそのめぐっちゃん回か・・・」と思いましたね。

 

以前から南極に情熱を燃やすキマリとは裏腹に、どんどんめぐっちゃんは冷めていくような印象がありました。

色んなシーンで見切れていて、その表情は冷めている・・・なんて描写がたくさんありまたよね。

 

「あー、コレは噂のめぐっちゃん回はめぐっちゃんの毒を吐き出す回なんだろうなあ・・・」

そう予想はしていたものの・・・後半はちょっと予想外過ぎて驚きました。

 

 

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第5話は南極にいざ出発!というところまで描かれました。

その前日には日向とキマリと報瀬が3人でカラオケで壮行会をしていましたが・・・そこにはめぐっちゃんも参加。

南極に行くメンバーに対する高校の同級生が漏らしている悪口をキマリ達に説明をしていた流れから、カラオケの壮行会に参加する流れになっちゃったんですね。

 

カラオケでご乱心の報瀬嬢が印象的でしたが・・・。笑

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

帰宅後、卵パーティでキマリの南極行きを祝う玉木家。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

キマリはめぐっちゃんに「たべくる?」というLINEを画像付きで送ります。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

しかし、そのメッセージをシカトするめぐっちゃん。

その日はそのままメッセージの交換が無く、いよいよ南極へ出発する日になってしまいます。

 

泣いている家族に送り出されるキマリ。

神社によってお参りをして駅に向かおうとしますが・・・そこにめぐっちゃんが登場。

何が起こる・・・とざわつく視聴者達・・・。

 

するとめぐっちゃんの口から「絶交しに来た」という衝撃の言葉が。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「絶交しに来た」

 

南極に行くことが決定して寂しそうにしていためぐっちゃん。

しかし、絶交までしなくても良いでしょう・・・と思った人がたくさんいたでしょう。

当然キマリは意味が分からずに呆然。

 

 

 

その後はさらに衝撃の事実がめぐっちゃんの口から飛び出しました。

南極行きのメンバーに対して悪い噂を言いふらしているのは自分だ、と・・・。

 

そう、考えてみると

  • キマリのお母さんが近所から「キマリの南極行き」を聞かされたこと
  • 報瀬が100万円を持っていることは誰も知らないはずなのに駐輪場で金をせびられたこと
  • 南極観測隊に会いに新宿に行った事は誰も知らないはずなのに、その噂がたっていること

・・・クラスメイトの誰かが見たり聞いたりしたんだろう・・・と僕は勝手に補正をかけていましたが、どうやらその全てにめぐっちゃんが関わっていたようです。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「私以外にいないだろ!
お前がとっとと気づいて激怒して・・・
そうなるんだろうなって思ってた・・・
いつだろうって・・・」

 

何でと問いかけるキマリに「知らねえよ!」と答えるめぐっちゃん。

 

視聴者の中でも気づいている人は気づいていたようですが・・・

僕は正直めぐっちゃんの闇がここまで深かったのだと驚きました。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「最初にお前が南極に行くって言ったとき、何でこんなに腹が立つんだろうって思った。

昔からキマリが何かするときは私にぜ対相談してたのにって・・・。

嫌な思いをさせて悪かった。謝る・・・ごめんなさい。

昨日、キマリに言われてやっと気づいた。

くっついて歩いているのはキマリじゃなくて、私なんだって。

キマリに頼られて、相談されて、あきれて、面倒見るようなふりして、偉そうな態度を取って・・・。

そうしてないと、何もなかったんだよ。自分に何もなかったから、キマリにも何も持たせたくなかったんだ。

ダメなのはキマリじゃない・・・私だ!

ここじゃないところに向かわなきゃいけないのは、私なんだよ!」

 

 

 

昨日キマリが言った内容とは・・・

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「わたし、ずーっと思ってた。遠くに行きたいとか、ここじゃ嫌だとか、自分が嫌いだとか。
でもそれって、何でなんだろうって。たぶん、めぐっちゃんなんだよ。

わたし、いつもモタモタしてめぐっちゃんに面倒を見てもらって、どうしようどうしようってくっ付いて回って。

それが嫌で変えたいってずーっと思ってたんだと思う。
めぐっちゃんにくっ付いているんじゃなくて、ダメだなーじゃなくて、ゲームの相手になれるくらいに。

だから、頑張ってくる。」

 

まさに対照的な思いを抱いていた2人。

 

めぐっちゃんの本音を聞いてもなおキマリは「一緒に行こう?南極!」と泣きながらめぐっちゃんを誘います。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「一緒に行こう?南極!」

 

それを泣きながら断るめぐっちゃん。

 

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アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「馬鹿言うなよ、
やっと1歩踏み出そうとしてるんだぞ、
お前のいない世界に・・・」

 

 

最後はめぐっちゃんの耳もとで「絶交無効」とキマリがささやき、そのまま駅に走り出します。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

 

「宇宙よりも遠い場所」第5話感想

このアニメがここまでの闇を露呈するとは思いませんでした。

正直言うならば、このテーマを扱うにはテンポが良過ぎる感は否めません。

重い重いテーマなのに、サクッと終わった感があります。

 

ただ見返せば見返すほどめちゃくちゃ丁寧な描写が多くて、しっかりと伏線を張っていたことが分かりますし、

たぶん、あえて重いテーマでもサクッとした印象に仕上げたんだと思います。

 

めぐっちゃんの腹黒さを描こうと思えばもっと描けるはずだし、もっとドロドロの展開もできたはず。

しかしあえてそれは避け、自分自身の本音とも葛藤しているめぐっちゃんを描き出し、めぐっちゃんも前を向いて歩きだす演出にしたのかなあ・・・と感じました。

色んなシーンでキマリを傷つけようとしながら、それに徹することが出来ないめぐっちゃんの図が見え隠れしていましたからね。

 

そういう意味ではこういった重たいテーマを演出するには「王道的ではない演出」なんですよね。

それがきっと「宇宙よりも遠い場所」の色なのでしょう。

 

ただ、何度も見返して思いました・・・「あ、この作品・・・間違いないな」と。

 

めぐっちゃんにくっ付いて現実を逃避していたけど、めぐっちゃんに追いつき、追い抜くために南極に行くこうしたキマリ。

キマリを盾にして現実を受け入れようとせず、一人で何かを得ようともがくキマリにひどく嫉妬しためぐっちゃん。

 

この2人を包み込むBGMのsayaさんの歌声が良かったですね・・・。

 

第5話は誰もが認める神回。

おじさんは泣いてしまいました。

特にめぐっちゃんのセリフは深すぎますね。

あのセリフは、自分自身の事を受け入れて飲み込めないと言えないと思います。

およそ17歳では認めることが出来ない大きな大きな壁だったはず。

 

きっと3カ月後南極から帰って来て・・・2人が再開したときにはめぐっちゃんは何か前進してるのでしょう。

そして、「この場所じゃない場所」に飛び出したキマリを受け入れられる・・・のかな?

 

「宇宙よりも遠い場所」はそういう作品。

絶交したって、また2人の道はどこかで交わうのでしょう。

きっと・・・だから、5話の最後で空港に着いたキマリは笑っていたんだと思います。

 

最初は南極に行って終わり・・・というアニメかなと思っていました。

南極に行くまでの色んな騒動を描く作品なのかな・・・と。

しかし5話にして出発当日。

 

つまり、南極に行くだけで終わるアニメじゃないって事ですね。

 

報瀬は母親を追い求めて南極に行くわけですし、南極で色んなストーリーが展開されるって事。

そこで描かれるストーリー展開も、5話の重たいテーマを見るとかなりふかーいところまで描かれるのではないかと期待してしまいます。

 

しかし、いかんせん話数が少なく、そこに怒涛の展開を押し込んでいるため1話1話が薄くなってしまわないかが心配・・・という気持ちも少々あります。笑

どうか頼むぞ、花田十輝さん。

 

しっかり作ってくれ、いしづかあつこさん。

心血を注げ、マッドハウス。

 
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