2018年冬クールのアニメが終了を向かえました。
春クールへのバトンが次々と渡っていますが・・・いやあ豊作でしたね。
おそらく2018年冬クールが豊作だったと感じるのは僕だけではないはず。
その豊作の象徴とも言えるアニメ「ゆるキャン△」。
このアニメが高い評価を獲得している理由を分析しましたのでご紹介します。
目次
「ゆるキャン△」が高い評価を獲得している6つの理由
アニメ「ゆるキャン△」は高い評価を獲得しています。
Amazonプライムビデオではこんな感じの評価になっています。
Amazonビデオを巡回すると分かりますが、この数値を出している作品ってなかなかお目にかかれません。
僕は正直、この作品がここまでの評価を獲得するとは思っていませんでした。
なぜなら、ただ女子校生がキャンプをするだけの作品だから。
原作ファンが喜ぶ系のアニメで終わるのかなあ・・・と思っていたのですが、
放送された途端多くのアニメファンを魅了し、2018年冬クールの中で最高の評価を下している人も多い。
僕個人的には2018年冬クールの中で最高評価を下している作品は「宇宙よりも遠い場所」。
「ゆるキャン△」は第2位の評価を下しています。
ただ、「ゆるキャン」に対する評価もかなり高いですし、「ゆるキャン△」を第1位に上げている人もたくさんいます。
上記のリンクの記事を読んでもらえれば分かると思うんですが、「宇宙よりも遠い場所」は人気が出て当然と言えば当然の作品です。
ストーリーの起伏があり、ド青春を突っ走り、成長を伴う泣けて笑える感動的な作品。
しかし。
「ゆるキャン△」は腹を抱えて笑うような描写はほぼない。
泣けるシーンなんて皆無。
それなのに評価が高い。
先ほども言ったように僕自身の中でも評価が高いのに、何でこんなに高い評価を下しているのかが自分自身で分かりませんでした。
そこで徹底的に分析をしてみましたので、今回はその結果をご紹介したいと思います。
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日常系ゆるふわ萌えアニメ
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
まずは「日常系ゆるふわ萌えアニメ」という要素。
これは現代のアニメ界において王道とも言えるかもしれませんね。
毎クール40~50作品ほど放送される中で、必ず1作品は放送される「日常系ゆるふわ萌えアニメ」。
過去の作品の中で天下を取ったと言える「日常系ゆるふわアニメ」と言えば・・・
- 「らきすた」
- 「ご注文はうさぎですか」
- 「きんいろモザイク」
- 「のんのんびより」
あたりです。
もちろん人によって違うと思いますが、ココで上げた作品は有名なものが多いのでタイトルを知っている人は多いはず。
「日常系ゆるふわアニメ」は頭を空っぽにして見ることが出来るので、必ず一定の層に需要があります。
ただね。
毎クール必ず放送されているジャンルでありながら、このジャンルの作品が高い人気を獲得する事は稀。
つまり、一定の需要がありながらも多くの人を魅了することは難しいジャンルってこと。
多くの人を魅了するためには、「日常系ゆるふわ」という要素に魅力を足していかなければいけません。
例えば「らきすた」では
- 斬新すぎるオープニング
- 当時大人気だった平野綾さんを起用
- 放送中に「らきすたチャンネル」という番組を盛り込む
などなど、斬新すぎる要素が次々登場し、ただの日常アニメに山や谷を演出していました。
さて、「ゆるキャン△」では何が足されているのでしょうか。
それが次のセクションです。
新しく確立されつつある王道「女子高生 × 異質なもの」
この要素は「宇宙よりも遠い場所」の魅力を解説した記事でも取り上げました。
ホント、最近のアニメでは多くなりました・・・「女子校生」にちょっと異質なものを掛け合わせるという手法。
例えば「女子校生」に「クレープ」を掛け合わせるのはありきたりですよね。
「女子校生」に「合唱部」も普通。
「女子校生」に「恋愛」も普通。
もちろん「普通」であってもそこに伴うストーリー性やキャラクターがあれば視聴者を釘付けに出来ます。
しかし、最近では
「女子高生 × 戦車」 = 「ガールズアンドパンツァー」
「女子高生 × 勇者」 = 「結城友奈は勇者である」
など、女子校生という単語では想像もつかないようなワードを掛け合わせるアニメが多くなっています。
当然、「宇宙よりも遠い場所」は「女子校生 × 南極」。
そして「ゆるキャン△」は「女子校生 × キャンプ」です。
もちろん高い評価を獲得するには中身ありきですが、女子校生というワードからは想像できないようなワードを掛け合わせる事によってキャッチーさが増します。
それに作中の女子校生達に「やるべき事」が付与されるので、作品にメリハリがつきます。
さらに。
「ゆるキャン△」の場合は、さらに興味を引きつけられるような要素が加わっています。
それが次のセクションです。
ニッチなジャンルのさらにニッチを責める
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
「ゆるキャン△」では「女子校生 × キャンプ」のテーマを扱っていますが、特にその中でも「冬キャンプ」を題材にしています。
その理由は主人公である志摩リンが虫が多く、人が多い夏のキャンプを苦手にしているから。
作中では時間が進行しているので、2期、3期と続くにつれて夏のキャンプをするシーンが出てくるかもしれませんが、基本的に「冬キャンプ」を題材にしています。
キャンプを題材にしたアニメ自体少ないですが、よりニッチな「冬キャンプ」を扱うことによって稀有な存在として視聴者に存在感を示しています。
実際、寒いのに「ゆるキャン△」を見たことによって外でバーベキューをしたり、キャンプをした人が続出しています。
寒いのに。
やったことがないからこそしたくなってくる・・・ニッチなジャンルを責めることによって興味を引きつけることに成功している良い例ですね。
さらに。
「ゆるキャン△」を見てキャンプがしたくなる2つの要素が、次に紹介する「キャンプ飯」と「作画」の2点です。
美味しそうなキャンプ飯
「ゆるキャン△」には美味しそうなキャンプ飯がドンドン出てきます。
っていうか、なでしこが美味しそうにご飯を食べています。笑
そのシーンは第1話から登場しました。
第1話では、なでしこが富士山を見ようとして本栖湖へやってきます。
しかし、疲れすぎてバス停で爆睡・・・。
結局夜に目覚め、暗すぎて帰ることが出来なくなってしまいます。
そこでリンに救いを求め・・・カレーめんをごちそうになります。
リンは「美味しそうに食べるなあ・・・」とちょっと引き気味で見つめますが・・・コレが本当に美味しそう。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
第3話では麓キャンプ場で餃子キムチ鍋を作り、リンと二人で頬張っていましたね。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
とにかく、なでしこの食べるシーンは美味しそう。
もちろん食べている料理も美味しそう。
第3話のキムチ鍋餃子坦々餃子鍋(←読者の方にご指摘頂きました。笑)がこちら。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
第5話にてリンがソロキャンで作ったクリームパスタ。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
僕が特に印象的だったのが、大垣ちゃんがキャンプ場の下見をしていたときに、偶然であったリンのおじいちゃんが焼いていたステーキ。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
おもわずよだれが出てきそうなキャンプ飯ばかり・・・。
外で食べる料理というのはどうしたって美味しそうに見えますからね。
「ゆるキャン△」を見てキャンプしたくなる大きな理由だと思います。
さらに「ゆるキャン△」は作画力が半端ないです。
これもキャンプに行きたくなる大きな要素となっているはずです。
圧倒的な作画力
作画力を堪能できるシーンは第1話の冒頭からありました。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
僕が印象的だったのは第3話で登場した麓キャンプ場から見える富士山。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
こんなきれいな景色を見せられたら大自然の中に飛び込みたくなりますよね。
思わず「うわぁぁ・・・」と唸ってしまうような最高の作画風景を堪能できます。
第5話では、なでしことリンがお互いのキャンプ場から見える夜景を撮影して送り合っていました。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
このシーンに登場するキャンプ場や景色が実際に存在する・・・というのも魅力的。
詳しくはこちらの記事に記載してある公式の観光サイトをご覧下さい。
山梨の観光課もノリノリでゆるキャン△推しなので、実際に登場したキャンプ場や施設、道路などを公式の観光サイトで紹介してくれています。
ファンにはたまらない。
そして、最後に紹介したい「ゆるキャン△」の魅力。
それがキャラクターです。
魅力的なキャラクター
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
最後に紹介するのは「キャラクター」です。
圧倒的な作画力、ニッチな冬キャンプ、美味しそうなキャンプ飯などなど・・・アニメはそれだけでは評価を獲得出来ません。
その中で縦横無尽に動く「キャラクター」が魅力的でなければアニメ自体の評価が上がることはありません。
「ゆるキャン△」に登場する主なキャラクターは5人。
主人公を務めるのは各務原なでしこ。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
基本的にアホキャラクターですが、一番物語を動かすキャラクター。
しかも、意外と気遣いが出来るし料理も上手。
目的があればテキパキと動くし誰よりも元気。
たくさんの可愛いシーンがあるので、是非コチラの記事もご覧下さい。
「ゆるキャン△」のもう一人の主人公は志摩リン。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
誰よりもキャンプに詳しいソロキャン少女。
複数人でキャンプをすることを好まない独自の空気感を持っているキャラクター。
冷め気味かと思いきや、周りの友人を思いやる事も出来るし、最終的には友達にほだされて5人でやるクリスマスキャンプにも参加。
徐々に心を開いていく様子がほっこりしましたね。
脇を固めるのは犬山あおいと大垣千明。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
犬山ちゃんは関西弁が特徴的。
ふわっとした雰囲気を持ちながらも、突っ込み役として機能しています。
特徴が薄いキャラクターのようにも見えますが、大垣ちゃんとの掛け合いは笑えます。
大垣ちゃんはメガネをかけたキャラクター。
「野クル」の部長的なポジションでいながら周りを振り回し、振り回され・・・最初はキャラデザインが好きにはなれませんでしたが、見ていくうちに好きなキャラクターになりました。
リンのことをゆるキャラのように「しまりん」と呼ぶのも大好きです。
最後は斉藤恵那。
あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用
一番登場シーンは少ないですが、リンとの掛け合いは絶妙。
第2話ではリンからネットスラング「くぁwせdrftgyふじこlp」を引き出し、第10話ではリンがクリキャンに参加をする後押しをしました。
淡々と生きている印象が強いですが、意外と魅力が詰まりまくっているキャラクターです。
最終話ではこの5人が大人になったシーンを一瞬見れたのがファン的にはめちゃくちゃ嬉しかった・・・。
特にリンが大垣ちゃんを「千秋」と呼んでいたのが感慨深かった・・・。笑
以上がアニメ「ゆるキャン△」の評価が高い6つの理由。
その6つとは・・・
- 日常系ゆるふわ萌えアニメ
- 新しく確立されつつある王道「女子高生 × 異質なもの」
- ニッチなジャンルのさらにニッチを責める
- 美味しそうなキャンプ飯
- 圧倒的な作画力
- 魅力的なキャラクター
でした。
100人いたら100通りの感想や評価があるため、これが全て正解とは言えませんが、同じような感想を抱いている人も多いと思います。
さて、あなたは「ゆるキャン△」を見てどうのような感想を抱きましたか?
是非ともこの記事を読んだ感想を残していって下さい。^^