アニメ作品に登場する、可愛い動物……ストーリーに深く関わる場合も、特に関わらなくても、ちょっとした癒しと和みを与えてくれる。

そんな、魅惑のアニマル達が登場するアニメ作品を、ご紹介させて頂きます。

愛らしい動物達に、癒されてみませんか?

 

 

可愛い動物が出てくるアニメ

空前のペットブームですが、私達人間は古来から、動物と身近に暮らしてきたそうです。

家畜、運搬や移動の手段、農作業の相方。

そして、ペットとして。

古代エジプトの墓地からは、猫のミイラが見つかったとか。

 

今回は、可愛い動物が登場するアニメ作品をピックアップしてみました。

ぜひ視聴して、その魅力に触れてみて下さい。

身近に動物がいない、飼いたくても飼えないという方でも、アニメなら問題ありません!

 

「どろろ」ノタ

まずは、かなり昔の作品なのですが。

妖怪戦国アニメ「どろろ」です。

手塚治虫先生の漫画が原作で、放送が1969年で、まだ画面がモノクロでした。

家族が購入したDVDで、最近初めて観賞したのですが……主人公の声を亡き野沢那智さんが担当していたり、かなり貴重な作品だなあ……と感心しました。

 

本作に登場する可愛い動物キャラクターは、仔犬の「ノタ」ちゃんです。

 


手塚治虫/秋田書店・虫プロダクション
アニメ「どろろ」より引用

 

かつて、主人公・百鬼丸(ひゃっきまる)の初恋の女性・「みお」に飼われていたノタちゃん。

彼女が亡くなった後は、百鬼丸と連れの童子・どろろと共に旅をしています。

白と黒の毛並みに、つぶらな目。

そして頭に、亡きみおさんに貰った烏帽子を被っているのが愛らしいノタちゃん。

 

言葉を喋ったりはしませんが、孤独な百鬼丸とどろろに寄り添い、特に幼いどろろにとっては、大切な友達です。

戦国時代が舞台で、戦が続き、農民は過酷な労役に駆り出されたりして、心が荒んでいます。

身体の一部が作り物の百鬼丸も、こそ泥のどろろも、出会う相手に酷い拒絶をされることがあり、また血を分けた家族と敵対したりと、心の休まる時がありません。

 

そんな中、ノタちゃんが傍にいることで、小さな癒しを貰っているのでしょう。

ハードな内容の話が多いので、視聴者にとってもノタちゃんは、貴重な和み担当なのです。

ちなみに「ベルリンの壁」をモチーフにしたと思しき回があったのに、驚きました。

現代より、重いテーマが多い時代だったのでしょうか……。

 

 

「風の谷のナウシカ」テト


宮崎駿/徳間書店・スタジオジブリ
劇場アニメ「風の谷のナウシカ」より引用

 

有名作品「風の谷のナウシカ」に登場する、「テト」も可愛い動物です。

キツネリスという架空の動物で、その名の通りキツネとリスを足して割ったような、黄色地に茶色い縞模様の、小型動物。

ヒロイン・ナウシカの肩に乗ったり、服の中に入れる位の小さなサイズ。

 

「キュキュッ」という鳴き声も可愛いテトですが、本来は人に慣れない性質なのだとか。

初対面の時はナウシカに怯え、彼女の指に思い切り噛み付いたほど。

それでも、辛抱強く動かないナウシカに心を開き、すぐに指の傷をペロペロと舐めるテト。

 

このエピソードは、動物や虫と心を通わせる不思議な少女・ナウシカの性質を表しています。

「怖くない、怖くない……」「ユパさま、この子、私にくださいな」という台詞も有名で、今も何かとパロディに使われているほど。

 

やっぱり言葉を喋らないテトですが、常に主人であるナウシカと行動を共にし、彼女の肩の上が指定席です(肩が凝らないのでしょうか……?)。

腐海(ふかい)の底で気絶した主人の傍を離れず、じっと目覚めを待つテト。

目を覚ましたナウシカに、嬉しそうに頬ずりするテト。

主人の歩く周りをぐるぐる走る様子は、飼い猫を思わせて微笑ましいです。

 

飛行機に乗る時も、戦闘機に乗る時も、王蟲(おうむ)の触手に乗る時も、いつもナウシカと離れないテト。

そんな彼(彼女?)に、視聴者は癒しを貰っています。

 

そう言えば、同じジブリ作品の「天空の城ラピュタ」。

空に浮かぶ太古の国ラピュタにも、テトそっくりなキツネリスが登場していました。

誰もいない滅びた国で、ロボット兵や鳥と共に暮らすキツネリス達。

見知ったキャラクターと違う作品で再会出来たことが、何となく嬉しく感じました。

クライマックスの大冒険&戦いを前に、貴重な和みの場面です。

 

 

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「ハチミツとクローバー」リーダー


羽海野チカ/宝島社・集英社
漫画「ハチミツとクローバー」より引用

 

「ハチミツとクローバー」にも、愛らしい犬が登場します。

それはメインキャラクターの一人、真山(まやま)くんが勤めていた「藤原デザイン事務所」で飼われている、犬の「リーダー」です。

 

黄色の毛並みに、日本犬っぽい尖った耳。

そして人懐こい、ノンビリした性格。

事務所の皆に可愛いがられ、散歩して貰ったり、ご飯を貰ったりと、幸せいっぱいのリーダー。

美和子(みわこ)さんに抱かれ、顔マッサージを受ける様子は幸福そのもの。

仕事相手の山田さんや理花さんなど、外部の人にとってもアイドルです。

 

皆に愛され、可愛いがられて育ったんだろうな……と感じさせる、警戒心ゼロのリーダー。

全ての犬が、こんな風に幸せなら良いのに……と、彼のノンキな寝顔を見ながら、つい考えてしまいます。

 

ハチクロには他にも犬が登場します。

主人公・はぐちゃんが暮らす家の大家さんが飼う、巨大プードルの「ミドリちゃん」(オス)。

 

羽海野チカ/宝島社・集英社
漫画「ハチミツとクローバー」より引用

 

またまた、浜田山商店街には薬局で飼われている「イソジンちゃん」も。

ハチクロは個性豊かな犬がたくさん登場する、犬好きには堪らないアニメです。

 

 

「犬夜叉」雲母


©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

「犬夜叉」に登場する、猫又妖怪の雲母(きらら)は実在しない動物ですが、シリアスな作品の中で、貴重な和み担当です。

クリーム色の身体に、耳の先と二又の尾、足先に黒い模様のある雲母。

赤いつぶらな目と言い、猫好きには堪らない、キュートな容姿をしています。

 

彼女(メスなので……)は、妖怪退治屋の少女・珊瑚(さんご)の相棒。

アニメオリジナルストーリーでは、幼い珊瑚に亡き父が、雲母を授けた時の回想場面がありました。

「雲母?」「そうだ、雲母だ。これからは、お前が世話をするんだよ」

父親の言葉通り、珊瑚と雲母は一緒に成長しました。

 

今も、普段は子猫のような外見ですが、敵を前にした時は、鋭い牙と虎のような、大きな身体を持つ姿に変化する雲母。

珊瑚達を背中に乗せて運んだり、敵を仕留めたりと大活躍です。

 

言葉こそ話さないものの、仲間の言うことを理解しているのは明らか。

賢く強く、そして可愛い。

マスコットキャラクターであり、同時に頼もしい戦力でもある雲母は、最強の動物(妖怪)キャラクターなのかもしれません。

 

ちなみに「犬夜叉」に登場する主人公は、その名の通り犬妖怪の血を引いています。

彼自身は人間を母に持つハーフなので、人に近い姿にしかなれません。

ですが亡き父親とその妻、異母兄の本当の姿は、巨大な白い化け犬です。

 

普段は人に近い姿をしていますが、その気になれば本来の、化け犬姿に変化出来ます。

血のような赤い目に、長く鋭い牙。

白い豊かな毛並み。

 

酸で敵を溶かし、空を飛び……。

ひと咬みで敵を仕留める姿は、まさに誇り高い猟犬。

妖怪とはいえ、犬には違いありません。

 

 

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「とっとこハム太郎」ハム太郎


河井リツ子/小学館・トムス・エンタテインメント
アニメ「とっとこハム太郎」より引用

 

ペットとしても身近なハムスター。

真っ先に思い出すのは「とっとこハム太郎」です。

幾度かタイトルを変えて続いている、ご長寿人気シリーズ。

 

主人公を始めとして、可愛いハムスターが登場します。

主人公のハム太郎、ヒロインのリボンちゃん、こうしくん、タイショーくん、マフラーちゃん、チビ丸ちゃん。

まいどくん、めがねくん、のっぽくん、トラハムちゃんと、双子のトラハムくん……他にも、大勢。

 

小さい子のファンが多く、「へけっ」「くしくし」「~なのだ」という、ハム太郎語録も大人気です。

安心してお子さんに見せられる、可愛いハムスター番組です。

 

 

「おるちゅばんエビちゅ」エビちゅ


伊藤理佐/双葉社・GAINAX
アニメ「おるちゅばんエビちゅ」より引用

 

対して、絶対子供には見せられない!!というのが、「おるちゅばんエビちゅ」です。

可愛いキャラクターに騙されるなかれ。

主人公のエビちゅはハムスターですが、飼い主の「ごちゅじんちゃま」(独身女性)に1000円で買われ、彼女に代わって家事全般をこなすというショッパイ内容。

 

しかもご主人の恋人である「かいちょなち」は、あだ名の通りの甲斐性なし。

パチンコと浮気が大好きというダメ男で、ご主人さまと喧嘩しては、ベッドの中で仲直り。

エビちゅの好物もカマンベールチーズにガムシロップ、ラムレーズンアイスという、かなり大人なラインナップです。

 

またCSチャンネルで放送されたせいか、愛らしいエビちゅが「○○○」「×××」という単語(とても書けません)を叫びまくる、という……。

陰部を黒いクマさんで隠して写すし、ご主人さまの大事なパンツをゴシコシ洗って、お仕置きされるし。

ほのぼのとは真逆の、大人向けな内容です。

 

しかしエビちゅの声を担当した三石琴乃さんは、彼女(メスなので)がお気に入りだとか。

お子様には見せられないけど、楽しい作品です。

 

 

「忍たま乱太郎」ヘムヘム


尼子騒兵衛/NHK Eテレ
アニメ「忍たま乱太郎」より引用

 

長寿番組「忍たま乱太郎」にも、看板犬が登場します。

そう、それは「ヘムヘム」です。

 

主人公達が通う忍者育成学校、その名も「忍術学園」。

学園長のペットであり、彼が若い頃は、相棒の忍犬として活躍したのだとか……。

今は学園の鐘を頭突きで鳴らすなど、日常生活で活躍しています。

 

普通の喋り方はせず「ヘムヘム」と鳴きますが、なぜか学園の人間とは意思疎通が出来ます。

犬だけど人間臭い、不思議なキャラクターです。

なぜか頭に、青い頭巾を被っていますし……。

 

 

「3月のライオン」猫


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
アニメ「3月のライオン」より引用
 

ペットといえば、猫も欠かせません。

「3月のライオン」に登場する川本家では、たくさんの猫ちゃんが飼われています。

 

それは長女のあかりお姉ちゃんが、ガリガリな子を放っておけずに、拾って来るから。

そしてご飯をあげ、毛並みをフワフワにして、幸せそうな姿を見るのが好きなのです。

決して裕福ではないけれど、お金を節約して、家族と猫で仲直く暮らす川本家。

 

実は主人公の零(れい)くんも、あかりお姉ちゃんに拾われたガリガリな男の子でした。

猫と同じように、川本家で美味しいご飯を食べ、心穏やかな時間を過ごし、少しずつ幸せになっていきます。

 

そして猫達は、ご飯の度に「一口下さい~」「撫でて下さい~」とやって来て、場を和ませるムードメーカー。

動物が幸せだと、周りも幸せ。

そんなことを考えさせられます。

 

 

「境界のRINNE」六文


©高橋留美子・小学館/NHK・NEP・ShoPro
アニメ「境界のRINNE」より引用
 

そして猫といえば、るーみっく作品!

「境界のRINNE」には猫が登場します。

それは主人公・りんねの相棒、六文(ろくもん)ちゃん。

 

契約した主人を助ける使い魔で、着ぐるみを着た少年のような姿で描かれています。

働き者で主人想いですが、意外とちゃっかりした面があったり、良かれと思った行動で、りんねを危険な目に遭わせたり……。

とりあえず、ド貧乏な飼い主の元でひもじさに喘ぐ彼に、差し入れをしたくなります。

頑張れ、六文ちゃん!!

 

ちなみにライバル・架印(かいん)の黒猫・鈴(すず)や、主人公に想いを寄せる鳳(あげは)の黒猫・朧(おぼろ)など。

他にもたくさん契約黒猫が登場します。

個人的には色っぽい雌猫・黒蜜(くろみつ)姐さんも推したいところです。

 

 

「美少女戦士セーラームーン」ルナ

そして猫といえば、「美少女戦士セーラームーン」です。

主人公の月野うさぎちゃんにアイテムを与え、美少女戦士への道を開いたのが黒猫の「ルナ」でした。

その正体は宇宙人で、人の姿に化けることも出来ます。

 

「アルテミス」という白猫のお婿さんと、「ダイアナ」という娘までいる、リア獣のルナ。

彼女から全ての物語が始まった、重要な存在です。

 

 

「ガンバの冒険」ガンバ


(C)斎藤惇夫/岩波書店・TMS
アニメ「ガンバの冒険」より引用
 

あとはペットというより害獣寄りですが、ネズミも人間の身近な動物です。

「ガンバの冒険」は昔懐かしいアニメですが、7匹のネズミが大活躍する冒険物語です。

忠太の故郷の島を支配する、恐ろしい白イタチのノロイ。

ノロイに対抗する為、主人公のガンバを中心とする7匹が、海を越えてノロイを目指す旅に出ます。

 

ガンバ、ボーボ、ヨイショ、ガクシャ、イカサマ、ジジン、忠太。

頑張り屋、食いしん坊、親分肌、物識り、皮肉屋、医者、泣き虫。

個性も能力も異なる7匹は、力を合わせてピンチを乗り越えていきます。

 

そして待ち受けているのは、残忍で恐ろしい「白い悪魔」のノロイ……。

子供心にノロイが怖くて、ドキドキしながら視聴したことを思い出します。

 

なお、ガンバの声を担当したのは、あの野沢雅子さん。

昔も今も変わらず活躍していることに、驚きを隠せません。

 

 

「スプーンおばさん」ビヨンハルケン


© Gakken 1983
アニメ「スプーンおばさん」より引用

 

そしてネズミと言えば、「スプーンおばさん」にも登場していました。

それはヴァイキング(海賊)を祖先に持つという、ビヨンハルケンさん。

スプーンのように小さくなるおばさんとは会話が出来、親しく付き合っています。

 

彼には妻と、ダン、ヂン、ヅン、デン、ドンという5匹の子供がいます。

祖先を誇りに思い、厳めしい性格のビヨンハルケンさん。

ちなみにドンの声を担当したのは、ちびまる子ちゃんで有名なTARAKOさんでした。

 


 

いかがでしたでしょうか。

犬や猫はもちろん、ペットの範疇に収まらない動物もたくさんご紹介しました。

まだまだ他にも、動物が登場する作品は多いです。

これからも可愛い動物たちが出てくる作品を、どんどん開拓したいと思います。