「SLAM DUNK」通称スラダン、1990年から7年間ジャンプで連載を開始、バスケを題材にしたマンガは売れないと言われていた(日本でのバスケ競技人口が少ないため)ためにマンガ業界でタブー視されていたにも関わらず、結果は累計発行部数1億7000万部超えと大成功。
我が家には全巻揃っており、多分一生売りません。と、決心しているくらい大好きなのですが、何回も読んでいるとちらほらと「ん?」と思う点がいくつか。
湘北高校バスケ部メンバーについて気になる点をまとめてみました。
スラムダンク登場キャラクターの疑問点とその魅力
漫画やアニメは3次元とは違います。
また、人気主義の商業誌であるため、最初の設定を大きく変えて進行することも多々あるのが事実。
今回は大好きな漫画作品「スラムダンク」の謎設定や、よく考えれば意味の分からない点をご紹介します。
桜木花道
背番号:10
ポジション:パワーフォワード
声はドラゴンボールのトランクス!
赤木晴子さんに一目惚れして、高校生になって突然バスケットを始めた本作の主人公。
彼は中学時代の3年間で50人もの女性にフラれるという偉業を成し遂げています。
3年間で50人!
=36カ月で50人
=144週で50人
144週÷50人=2.88週
ということは3週間以内に1人の割合で連続してフラれなくてはなりません。
1人にフラれてそのショックから立ち直り、次の相手を見つけるまでの期間を考えるとかなり過密なスケジュールです。
天才だ!
いや、むしろ神かも!?
ただ、晴子さんに出会って、バスケに出会ってからは晴子さんとバスケ1筋!
素人とは思えない活躍っぷりを見せます。
この物凄い急成長、名朋工業の森重寛くんみたく、身長・体格がモロにものを言うバスケットというスポーツならギリギリありえなくもないところですが、それ以前の疑問で、ヤンキーで授業中は昼寝、赤点を7つも取るほど成績が悪い彼がどうやって高校に受かったのでしょうか?
湘北高校は、ゴリ・小暮さん・彩子さんなど優秀な生徒がいる中、花道はじめ桜木軍団、堀田番長、柔道部の青田など、学力の乏しい(乏しそうな)学生もたくさんいて偏差値が謎です。
もしかして湘北高校は「特別進学コース」(大学進学を目指すコース)と「進学コース」(少し偏差値の低いコース)に分かれているのでしょうか?
それとも、湘北高校の名前の由来となった高校は有名な進学校であることから考えると、こう見えても花道、中学時代はヤンキーながらも成績上位だったのかもしれません。
ただその学力は湘北高校へギリギリ進学できるレベルだったため、作中ではバカ扱いされていただけ、実は私達よりかなり偏差値が高いのかも・・!?(笑)
ちなみに彼の名言、湘北VS山王戦で机の上から、
「ヤマオーは俺が倒す!」
実際の試合であんなことしたら即退場となりますので注意です。
流川楓
ポジション:スモールフォワード
背番号:11
声はドラゴンボールの人造人間16号
自分を高めるためアメリカ留学を安西先生に直訴するほどバスケに対して熱い気持ちを持っていながら、高校は「近いから」という理由で、公式戦一回戦敗退常連校である湘北高校を選ぶあたりに強烈な矛盾を感じます。
何で湘北に来たのか・・?
VS豊玉戦で、流川の完全に塞がってしまっているほどの腫れをたった一晩で治してしまう南龍生堂の軟膏の薬効、ありえない。
私もあれと同じような傷を負ったことがあるのですが、薬塗っても冷やしても一晩では治らなかったですし、その後はアザになって2週間は眼帯生活でしたよ・・。
それとも流川くんが人間離れした回復力なのか?
赤木剛憲
背番号:4
ポジション:センター
声はドラゴンボールのナッパ&ジョジョの奇妙な冒険の空条承太郎
言わずと知れた湘北バスケ部の大黒柱。
高校3年にして神奈川県内にその名を知らしめ、全国でも屈指のセンターとして注目を集めるほどの逸材。
しかし、大きな大きな疑問点が・・・。
小学生の頃から夢は全国制覇と言い切るほどバスケを愛しており、情熱を注いているにも関わらず高校1年生の時点でドリブルもまともにできない(ボールを蹴ってた)って、今まで何をしていたんでしょうか。笑
想像を絶するほど不器用な男なのか・・・。
こんなんだからどこの高校からも推薦の話がなかったのは納得ですが、ゴリは何故湘北に来たのでしょうか。
流川も不思議ですが、ゴリはもっと不思議です。
推薦がきていなかったとしても、宮益くんのように普通に受験して海南に入学してバスケ部に所属する手もあったと思うのですが。
海南は通学に時間がかかり過ぎる地域にある、とか、学費が高い、とか、通いにくい理由があったのだとしても、陵南、翔陽、北里・・バスケ強豪校のどれか1つくらいは通学圏内になかったのでしょうか?
湘北高校に来てしまったのでは、「全国制覇」という熱い夢もただの絵空事と化してしまいます。
チームメイトに恵まれず、不遇の時代を過ごしてきた逸材のように描かれていますが、そりゃあそうなるでしょ。
ただ単純にバスケを楽しみたいだけのチームメイトに「全国制覇」を強要&受け入れられないと暴力・・作中では彼の不遇の時代を描いた泣けるシーンですが、実際にゴリが自分のチームメイトだったら暑苦しいことこの上ないはず。
みんなゴリについていけず次々に退部していき、結果湘北高校バスケ部を部員不足で廃部の危機に追い込みます。
ちゃんとした強豪校に進学していれば「お前とバスケやるの息苦しいよ。」などと言われることもなかったのに。
高校生と言えども人生設計は計画的に行わなくてはいけないと身を持って私達に教えてくれる人物です。
(もしかして安西先生に憧れて来たのかもしれませんが、湘北は所詮公式戦初戦敗退高、彼が高1になった時点で安西先生がバスケット指導に力を入れていないのは明白です。)
そして、夢に見るほど山王戦を熱望していながら、山王高校の選手を誰1人知らないというのも不自然。
また、初登場時のゴリの髪型のトサカ部分が異常に長いのですが、以後登場するごとに縮んでいくんですよね。
この微々たるイメチェンは何なのでしょう?(笑)
三井寿
背番号:14
ポジション:シューティングガード
声はドラゴンボール(超)でDr.マシリト&地獄先生ぬーべーでぬーべー先生
元中学MVP選手なのに怪我が原因で公式戦に出場できずにグレて不良に。
来年も再来年もあるでしょ!
これしきの挫折とも言えない挫折で堕ちるとこまで堕ちたミッチー、今までの人生よっぽど順風満帆だったんですね・・。
それにしても、この一件まで健全なスポーツ少年だったミッチーがどこでどうやって鉄夫や竜のような根っから不良と知り合ったのか?&たかだか高校デビューの付け焼刃不良のミッチーが何故グループのリーダー格なのか?
ケンカも全然強くなかったですしね。(それとも水戸良平が強過ぎで良いトコなしだっただけで、本当はそこそこ強かったのか?)
安西先生がミッチーを引き止めなかったのも不思議です。
大学(白髪鬼)時代の谷沢くんの失敗の繰り返しになりかねないじゃないですか。
谷沢くんと違ってミッチーだったら、安西先生が何かしら言葉をかければまたバスケ部に戻ってきたと思うのですが。
ちなみにスポーツは「1日練習を休むと、取り戻すのに3日はかかる」などと言われていますが、2年のブランクを2カ月経たないうちに取り戻し、さらにMVP時代以上になったミッチー・・さすが天才は違う!
そして、私だったら、現実に暴力沙汰を起こしたミッチーみたいなのが戻ってきたら、受け入れるのに結構月日を要しそうですが、すんなりとメンバーに溶け込んでてスゴイ・・!
そして、利用するだけ利用してポイ捨てした(?)鉄夫にも
「そっちの方が似合ってるよ。おめーには。」
「じゃな スポーツマン。」
と激励され、堀田徳夫番長にもバスケ部襲撃の罪を被ってもらい、その後の活躍を応援してもらえ、恨まれていない様子・・ありえないくらい周囲が大らかですよね。
ミッチーは本当に周囲の人間に恵まれていると思います!
宮城リョータ
背番号:7
ポジション:ポイントガード
声はジョジョの奇妙な冒険のウィル・A・ツェペリ
マネージャーである彩子に一目惚れしてバスケ部に入部します。
が、彩子に相手にされないため、未練を断ち切るために何人もの女性に告白してはフラれ続けること10連敗!
おそらく高校1年間+2年生進学当初での出来事なので、1年ちょいで10人!
36~40日に1人という、神である花道ほどではないにしてもかなりのハイペースでフラれており、達人級です!
そしてリョーちん、中学時代バスケ部だったにも関わらず何故ミッチーを知らないのか?
1学年上だったとしても、他の学校だったとしても、MVP選手くらい認識しますよね?
作品中、神奈川MVPを獲得した海南の牧を多くのバスケ部に所属している2年生が見ていたように。
ロン毛のヤンキーの三井から連想するのは難しかったのかもしれませんが、小暮さんに「三井寿」とフルネームを聞かされてもピンときてないようでしたね・・何故??
疑問点だらけながらも魅力的な湘北高校バスケ部!
人数が少ない上、弱小部なのに体育館をバスケ部が毎日独占できてたおかげで山王高校にも勝利することができました!
(他のバレー部・バトミントン部・新体操部・剣道部・卓球部・柔道部・剣道部etcの体育館を使用する部活と曜日ごとで交代、とか、コートをハーフで使う、他の部活が大会前なので体育館を譲る、なんていう描写は一切ありませんでしたね。)
色々書きましたが、個人的に大好きなマンガです。笑
以上、湘北高校バスケ部メンバーについて気になる点まとめでした。