オネエ。

男性でありながら、女性的な仕草や言葉遣い、嗜好を持ち、どこか柔らかく親しみ易い……。

バラエティで注目が集まっているように、アニメ作品の中にも、そんなオネエキャラクターが登場します。

今回は、そんな愛すべきオネエ達に焦点を当てて、お話させて頂きます。

 

 
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「天空戦記シュラト」迦楼羅王レイガ

かなり前の作品ですが、オネエの第一人者(?)として浮かぶのは「天空戦記シュラト」に登場する、迦楼羅(カルラ)王レイガです。

 

インド神話や密教をテーマにした、不思議な世界観の本作。神話の世界に飛ばされてしまった高校生シュラトが、「修羅王シュラト」として陰謀と戦うというストーリーです。

仏具に似た武器や甲冑など、その世界観は独特ですが、基本は「変身ヒーロー」もの。

味方も敵もインド神話をモチーフにしており、なかなか斬新な作品です。

 

リアルタイムではなく、なぜか家族が借りた、昔の映像で視聴しました。

こんな作品が存在していたなんて。しかも当時、オタク女子に大人気だったなんて。全然知らなかったです。

 

レイガとは、主人公・シュラトと同じ神将「八部衆」(はちぶしゅう)の一人。

優れた力を持ち、天空界を守る武将です。

レイガはバレエダンサーのようなピッタリした服装に、逆立てた髪、メイクを施した顔など、一見柔弱なタイプ。

話し言葉も「ねえ、シュラトちゃん~」など女性口調で、なんとなく飲み屋のママのよう……。

 

しかし、実は思慮深く、物事の真実を見抜く冷静さと、頭脳を持っています。

インドラの反乱をいち早く見抜き、罪を着せられた主人公の味方をするなど、表面に惑わされない頼もしい人物。

実力も確かで、細い外見に似合わず、意外と戦いでも頼りになります。

 

緊張を和らげる軽い言動と、その裏に隠された冷静な思考、信念……。

レイガは男性と女性の魅力を兼ね備えた、独特なオネエキャラクターだと感じます。

井上和彦さんのお声も、当時から素敵です。(カカシ先生……)

 

 

「ふしぎ遊戯」柳宿

次に推したいのは、「ふしぎ遊戯」に登場する柳宿(ぬりこ)です。

これまた、シュラトほどではなくても、けっこう昔の作品ですが……でも、今でも魅力衰えぬ人気作品です。近年、2.5次元の舞台化もしたようですし。

 

柳宿は、男性でありながら女性の格好をし、皇帝の後宮で暮らしていた人物。

実際、見た目は容姿といい言動といい、美しい女性にしか見えません。

ただし身体は当然ながら男性であり、半裸を主人公・美朱(みあか)に見られたことで、男性だと発覚します。

彼が女装をしていたのは、亡き妹の分まで生きる為。

当初は美男の皇帝に想いを寄せ、女性として美朱に嫉妬していましたが……仲間に加わった後は、女性の朗らかさと男性の強さを併せ持つ、頼もしい味方となっていきます。

 

柳宿は怪力の持ち主で、ほっそりした見た目とは裏腹に、力強いファイトスタイルの人物。

大岩を持ち上げたり、敵と素手で組み合ったりと、実力は折り紙つきです。

 

そして共に過ごすうちに、男性として美朱を大切に想うようになっていきます。

しかしその感情は、雄というよりは、妹を見守る兄のような優しいもの。

自分の想いを伝えず、美朱と恋人・鬼宿(たまほめ)の仲を応援する、良き兄貴分となっていきました。

美朱にとっては姉のような兄のような、安心出来る人物です。

 

残念ながら終盤、敵との闘いで命を落としてしまいましたが……。

女性らしさの中に、時折滲む男性としての素の部分。柳宿も、今も褪せない魅力の持ち主です。

アニメ版の声はもちろん、個人的にはオーディオドラマで声を担当した、高山みなみさんのお声もハマっていて、大好きでした。歌もお上手だったなあ……。

 

 

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「BLOOD+」ネイサン・マーラー

そうそう。前述の作品よりは最近ですが、「BLOOD+」(ブラッドプラス)に登場するネイサン・マーラー氏も、印象的かつ魅力のある、オネエキャラクターでした。

 

彼は主人公・小夜(さや)と敵対する妹・ディーヴァの僕(しもべ)の一人。

ですが立場的には中立に近く、敵である筈の小夜を助けたり、主人のディーヴァの安全よりも彼女が納得がいく行動を優先させたりと、不思議な存在でした。

 

普段は「あら~、嫌ねえ、堅いんだからあ」など、女性言葉でくねくねした仕草の多い、まさにオネエさん。

飄々とした物言いが多く、真意を見せない彼の言動には、上司であるアンシェルも底知れないものを感じていたほど。

 

しかし実力は本物、かつ未知数で、素手で仲間の攻撃と止めたりなど、得体の知れない凄さを感じさせました。

 

また、普段は軽い言動が多いだけに、ふとした時に凄む表情と口調の恐ろしさは、格別。

その迫力には、怒り狂っていた仲間も、思わず言葉を失うほどでした。

藤原啓治さんが、普段のオネエ言葉と、ドスの効いた地の声を上手く演じ分けてらして、感心したのを覚えています。底の知れないネイサンは、結構好きな人物でした。

 

詳しく語らないながら、小夜とディーヴァ、二人の女王を「最高の舞台で輝かせる」と、終始拘っていたネイサン。オペラハウスの支配人でもある、彼らしい信念だったのかもしれません。

その言葉通り、宿命の姉妹の対決を最後まで、静かに見守っていました。

戦いの結果、主であるはずのディーヴァが敗れ、命を落としても……。

 

その正体は、本人の言葉を信じるならば、小夜・ディーヴァ姉妹の母親であるSAYA(サヤ)のシュヴァリエ(従者・騎士のようなもの)。亡き主の代わりに、主の娘達の行く末を見守っていたのでしょうか……。

最後まで、詳しいことは語らないままでした。

 

小夜に自分を斬ってくれるよう頼み、「ネイサン・マーラーはここで終わるのよおお!」という名台詞と共に果てたネイサン……。

と思いきや、最終回でちゃっかり生きていたのが判明。

死んだように見せかけ、これからも人間社会に紛れて生きていくのかもしれません。

恐らく主の娘や、その子孫達を陰ながら見守る為に……。

 

謎を多く残したまま、色々なことを匂わせつつ退場したネイサン。

敵とも味方ともつかない、独特な立場で二人の女王を見守り続けた、父のような母のような彼。

なんといっても、藤原さんのお声による魅力も大きかったです。

ふと笑顔を消し、耳元で凄む彼のおっかない声……普段とのギャップが、大好きでした。

 

 

「STEINS;GATE」漆原 るか


© 2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所
アニメ「STEINS;GATE」より引用

 

オネエと言うと、ゴリゴリマッチョに髭を生やして短髪というイメージが強いですが、「STEINS;GATE」の「るか」は超絶美形。

声を努めているのはあの変態をやらせたら天下一品の小林ゆうさん。笑

 

幼少のころから女性になりたいという思いが強いようで、作中に登場する過去にメッセージを送ることができるツールを利用して、女性として生まれることができるように昔の母親にメッセージを送ります。

その結果・・・本当に女性として生まれてくることに・・・。

 

これ以上を言ってしまうと、ネタバレになってしまうのでこの辺で抑えておきましょう。笑

 

 

「東京ゴッドファーザー」ハナ


マッドハウス・「東京ゴッドファーザーズ」製作委員会
劇場アニメ「東京ゴッドファーザー」より引用

 

最後に紹介するのは劇場アニメ「東京ゴッドファーザー」のハナ。

オネエでありながらホームレスという最強の人物。笑

 

女性になりたいという思いが人一倍強く、クリスマスの夜にゴミ捨て場に置き去りにされていた赤ん坊を拾い上げ、

子供を産むことが出来ない自分に神様がくれたプレゼントだと認識をしたところから物語が始まります。

 

ホームレス仲間からは警察に届けるべきだと言われますが、どうしても育てたいとダダをこねるハナ。

しかし、最終的には自分たちで母親を見つけ出して、その母親の思いをたださせてやることを決心。

そして母親を探すドタバタの旅が始まります。

 

オネエって男よりも男勝りですよね・・・そんなことを感じさせてくれるオネエの代表的存在なのがハナ。

とても魅力的なキャラクターですし、物語もなかなか楽しめますので、見る作品が無くなった人は是非ともご覧になって下さい。

 

 

ここで挙げた以外にも、愛すべきオネエキャラは大勢います。

今回はその中でも、個人的に印象に残る3人をご紹介させて頂きました。

男女双方の魅力を持つ……そんなオネエは、やっぱり不思議な魅力がありますね。

 
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