イケてるおじさま。
人生経験を積んでいるからこそにじみ出るカッコよさがあります。
そんなカッコいいおじさんたちをまとめてご紹介します。
目次
アニメのおじさんキャラランキング
おっさん、もしくはおじさん。
中年男性を指す、少々フランクな言葉。
若者のような勢いやフレッシュさは無いけれど、その分年齢を重ねた知恵や落ち着き、枯れた色気や信念など、色々なモノを持っている……。
そんな素敵なおっさんキャラクターが好きな方は、きっとたくさん居るはず。
実はおじさんキャラはたくさんいます。
あまりロボアニメに触れ慣れていない方は、熱血主人公や天才パイロットがノリと勢いだけで困難を突破しているイメージを持っているかもしれません。
そんなキャラたちを咎め、改心させるのに必須なキャラがイケてるおじさん達。
おじさんはそのように主要キャラが改心する重要なターニングポイントを演出します。
今回は個人的にオススメの人物をご紹介させて頂きます。
ぜひ一度視聴して、その魅力を実感してみて下さいね。
ちなみに……一番オススメしたいのが、実は森久保祥太郎さん演じるオーフェン・フィンランディの四十代なのですが(アニメ・魔術士オーフェンの主人公です)。
主人公四十代編はオーディオドラマのみで、アニメ化はされていないのでした……(全力でガッカリ)。
第6位:「鋼の錬金術師」アレックス・ルイ・アームストロング少佐
「鋼の錬金術師」からは、「豪腕の錬金師」と呼ばれるこの方を。
© 荒川弘/鋼の錬金術師製作委員会・MBS
アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」より引用
ルックスは筋骨隆々の巨漢で、特徴的な髪型。
一見恐ろしげですが、つぶらな青い目と下まつ毛、それにくるんとカールした髭が愛らしい彼。
その性格も優しく親切で感激屋と、およそ軍人とは思えないほど。
主人公のエルリック兄弟を心配し、何かと協力する頼もしい味方です。
反面、優し過ぎる性格がアダになり、それが時に軍人としてマイナスになっています。
かつての戦乱で、女子供を巻き添えにする戦いに耐え切れず、役目を放棄したことも……。
でも、そんなところが人としては魅力的で、大好きなのです。
良家の生まれですが、
「アームストロング式尾行術」
「アームストロング式似顔絵術」
など、謎の特技を多く持つ彼。
ゴリゴリの肉弾戦と錬金術を併用する、特徴的なファイトスタイルも印象的ですね。
ハガレンはブラッドレイやホーエンハイム、ドクター・マルコーなど、素敵なオジサンキャラが特に多い作品なのですが……。
第5位:「OVERMANキングゲイナー」ゲイン・ビジョウ
富野由悠季/サンライズ、WOWOW、バンダイビジュアル
アニメ「OVERMANキングゲイナー」より引用
作中で禁止されている「エクソダス」という集団移民の請負人です。
移動中の物資の調達や移動ルートの確保、追手の撃退が主な仕事なようです。
ゲイナー(OVERMANキングゲイナーの主人公)の暮らす街のエクソダスに協力するため、成り行きでキングゲイナーという機体のパイロットとなったゲイナーと共に戦うことになります。
第1話にてゲイナーと一緒に逃走する際、制止を呼びかけた女性に名前を聞き「ときめくお名前です」と返して相手が呆けている隙に逃げるシーンがあります。
その数分だけでゲインというキャラがどんな人間なのか伝わり、感動しました。
そしてただ軽いだけでなく、スナイパーとしても一級品で、コミカルもシリアスも両面が魅力的なキャラクターとなっています。
冗談めいた言動や、女性に軽い事から軽薄な印象を周囲に持たれますが、その根幹は紳士的で義理堅く、また能力的にも優れていて多くの人に信頼されています。
飄々とした格好良さを持ちつつ人間臭さ、抜けている面を見せてくれるゲイン。
そして富野由悠季監督独特の台詞回し(いわゆる富野節)もあり、非常に魅力的なキャラとなっています。
第4位:「BLEACH」黒崎一心
久保帯人/集英社・テレビ東京、電通、studioぴえろ
アニメ「BLEACH」より引用
「BLEACH」からは、主人公・一護の父親である、一心を。
外見は短く刈り上げた髪に髭、マッチョな体型です。
その上、服装のセンスが微妙で暑苦しい。
寒いギャグを連発する。
プロレス技で息子を起こす……かなりの三枚目キャラクターで、思春期の子供達には「髭ゴリラ」と呼ばれて冷たくされることも。
それでもメゲずにガンガン絡むので、ますます嫌がられていますが……。
そんな一心ですが、よく見ると立派な体型だし、濃い顔が頼もしいし、黒スーツが似合うしで、意外と「イケおじ」です。
ただし、黙ってさえいれば……。
家業は町医者なので、普段の白衣姿もなかなか。
そして愛妻の真咲が亡くなってから、男手で三人の子供達を育てた、立派な父親でもあります。
息子と違い、霊感が無いと思われていた一心ですが……藍染との戦いの最中、なんと死神の姿で登場しました。
黒い死魄装を身に纏い、刀を振るって強敵をあっさり仕留めた一心。
浦原喜助とも旧知の仲で、知らないハズの「コン」のことも、実は知っていた……意外と、とんでもない狸親父でした。
過去や亡き妻・真咲との出会いなど、まだ映像化されていないエピソードもたくさんありますので、いつかは最終章をアニメ化して頂きたいです。
若い頃の一心は、今と違ってシュッとしたイケメンですし……(ということは、一護も将来は筋肉ダルマに?)。
第3位:「機動戦士ガンダム」ランバ・ラル
矢立肇・富野喜幸/名古屋テレビ・創通エージェンシー・日本サンライズ
アニメ「機動戦士ガンダム」より引用
機動戦士ガンダムにおける敵軍、ジオンの兵士です。
「ザクとは違うのだよ!」というセリフはパロディやオマージュで聞き覚えのある人も多いのではないでしょうか。
最初に発したのはこの人です。
乗機グフが量産機のザクを凌駕する性能だったことから発されています。
監督である富野由悠季氏はランバ・ラルについて「精神的に父親不在だったアムロ(機動戦士ガンダムの主人公)に対する、父親役としての存在であった」と語ったそうです。
このランバ・ラルという男、とにかく「かっこいい」の一言に尽きます。
正直なところ顔もスタイルも普通のおっさん。
ところがその心にはゲリラ屋として、戦う男として強い芯を持っている。そんな男です。
アムロの精神的な成長に最も大きく働きかけた存在で、パイロットとして以前に人として「あの人に勝ちたち」と言わせたほどです。
印象深いシーンはその散り様。
「見ておくがいい!戦いに敗れるとはこういうことだぁああ!!」というセリフを残し、最後までアムロの成長に影響を与えました。
どんなシーンなのかは読者の皆様も機動戦士ガンダムの20話をご覧ください。
第2位;「ドリフターズ」織田信長
平野耕太/少年画報社・DRIFTERS製作委員会
アニメ「DRIFTERS」より引用
「ドリフターズ」からは、第六天魔王こと、織田信長氏を推します。
作品によってルックスも性格も異なる方ですが、本作では「喰えない親父」「でも悪人になり切れない」という、絶妙な味わいのキャラクターです。
見た目は長髪に眼帯、南蛮の装飾品をジャラジャラつけているという、傾き者風の「ちょいワル親父」です。
30歳の島津豊久、19歳の那須与一にとっては父親のような年齢の、50歳。
史実とは違い、燃え盛る本能寺から脱出途中で異世界に飛ばされた信長。
思いがけず、異世界で第二の人生を送ることに……。
武勇に優れた者達の指揮や、奇策とも言える作戦を立てることに秀でています。
普段はお茶目で気さくなオジサンですが、場合によっては迷わず非道な行動を採る、非情さ冷酷さを隠し持っています。
その一方で、自分を殺(そうと)したのが実の息子・信忠ではないかと疑っていたこと。
それが誤解だと知ったことから、自分は王の器ではないと痛感します。(豊久からも、人の心が分からないと指摘されています)。
その為、この異世界では自分ではなく、仲間の豊久を王として立てることを決意。
目的の為、汚れ役や憎まれ役を一手に引き受けることを自分に課しました。
エルフやドワーフにも「ノブさん」と信頼され、慕われる彼。
戦いに不慣れなエルフ達をまとめ上げ、最小の動きで勝利を掴むなど、今までの戦経験を存分に生かしています。
武器に糞尿を塗り破傷風を招く、井戸に汚物を入れるなど、その作戦は効果的かつ、えげつないモノ。
火薬を作る、武器を製造させるなど、知識を生かした活躍をしています。
反面、普段は思いがけない行動をする豊久に苦労したり、オルミーヌにセクハラして怒られたり。
彼女をわざと「オッパイーヌ」と呼んで嫌がられるのも、しばしばです。
休息中に
- 「ああ~、米食いてえええ~!!」
- 「乱丸、湯漬けを持て!はーい居ないよミャー、分かってまーす!」
と叫んだことも(やけっぱち?)。
恐ろしさと可愛さを併せ持つ、ドリフターズ版信長。
魅力的なキャラクターが多い本作の中でも、欠かせない存在です。
これから先、自分を殺しかけた本人・明智光秀との再会が予想されます。
一体どうなるのか……ハラハラしつつも、楽しみです。
第1位:「機動新世紀ガンダムX」ジャミル・ニート
©矢立肇、富野由悠季/SOTSU・SUNRISE
アニメ「機動新世紀ガンダムX」より引用
元ニュータイプの軍人で、作中ではバルチャー艦フリーデンの艦長です。
バルチャーとはジャンク屋や用心棒として活動する者の総称です。
舞台は戦後の地球。
15年前の戦争で宇宙コロニーが地球に落ち、荒廃した世界ならではの職業です。
といってもフリーデンの主な活動はニュータイプの保護なので他のバルチャーとは少し違います。
ガロード(機動新世紀ガンダムXの主人公)を導く立場でありながら、もう1人の主人公のような立ち位置で描かれています。
15年前の戦争でエースパイロットとしてガンダムXに乗っていた頃、ジャミル自身が撃ったサテライトキャノンの影響で地球にコロニーが落ちたことがトラウマとなり、ニュータイプ能力を失ったと同時にコクピット恐怖症にまでなってしまいます。
その経験から、戦争にニュータイプを利用させないためにニュータイプの保護活動を始めています。
ガロードとの出会いも1人のニュータイプの少女を巡ってのものです。
その少女に惚れたことによりガロードもフリーデンで共に旅をすることになります。
寡黙で冷静沈着、戦術眼に優れた「大人」としての立ち位置ですが、艦長という立場上あまり素の自分を見せられないだけで心に熱い情熱をしまい込んでいます。
後にジャミルはコクピット恐怖症を乗り越え、ガンダムXに乗ることになります。
そして18話で「こんな物はもう要らないんだ」と自分のトラウマにも起因する過去の因縁のシステムと決着をつけるシーンがあります。
ジャミルの過去や想いを考えると胸にくる名シーンです。
以上3名が筆者イチオシのロボアニメにおけるイケオジたちです。
興味を持ったら是非視聴してみてください!!