実際の双子は似ているところが多いものです。
アニメにも双子キャラは沢山でてきますが、似ていたり似ていなかったり様々ですよね。
キャラクターの印象付けという意味合いで差を付けているのでしょうが、それでも双子なんだから似ていなきゃおかしい…。
そこで有名な双子キャラ3組を比較してみました。
目次
「Re:ゼロから始める異世界生活」ラムとレム
ライトノベル原作で、アニメ化すると大人気となった本作品。
簡単に説明すると主人公のナツキ・スバルが異世界に飛んでしまい、そこで出会ったハーフエルフの少女、エミリアを助けるためにタイムリープを繰り返していくという物語です。
その中の重要人物として登場するのが鬼の子、ラムとレム。
© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
アニメ「Re;ゼロから始める異世界生活」より引用
ロズワール邸にてメイドとして働いている双子の少女。この2人は見た目はほとんど同じで、髪の色や口調などで個性を出しています。
しかし双子。
果たしてどこまで共通点があるのか比較してみましょう。
ラム
レムの姉でピンク色の髪をしており、左目に前髪がかかった髪形をしています。
かつては鬼の子として素晴らしい力を有していましたが、過去の事件で象徴である角と鬼の力の殆どを失ってしまいました。
そのため、レムに比べると屋敷でのメイドとしての能力や戦闘能力ははるかに劣ります。
しかし洞察力だけはかつてのまま残っているよう。
戦闘では風を使った魔法を得意としており、力が減ったとはいえ十分な戦闘能力は備えています。
ラムはロズワールと妹のレムにしか心を開かず、行動原動力は全て2人のためによるものです。
スバルに対しても決して心を開かず、「バスル」と呼んで日々辛辣な言葉を吐いています。
しかしその心根は非常に優しい子で、レムからは優しすぎるとも言われていました。
ちなみに胸は小さめです。
レム
ラムの妹で青色の髪色、前髪はラムとは対照的に右目に前髪がかかっています。
鬼の力を宿しており、屋敷の仕事や戦闘は専らレムがこなしています。
戦闘においては鬼族の力をこれでもかと発揮し、鎖で繋がれた棘付きの鉄球を振り回して戦います。
可愛い見た目に反して相手を次々と倒していくんですね。
また、水属性の魔法も使え、回復も同時に行えるという万能タイプ。
最初はスバルに対して不信感を抱いていましたが、あるきっかけから尽くすように。
作中ではラムとは対照的にストレートに愛情表現を示していましたね。
ラムと同様に優しさは十分に備えた子ですが、表現方法が異なっていることが伺えます。
さいごに、胸は大きいです。
なお、ラムより大きな胸をコンプレックスに思っていたという話もあります。
というわけですが、共通点は優しい性格だけでしょうか。
その表現方法となると対照的になってしまいますが。
あとは鬼族の戦闘力の高さでしょうか。
ラムはその力をほぼ失っていますが、それでもそもそものステータスは同等程度はあったわけですからね。
顔は瓜二つなんですが、結構違った双子でした。
「ソード・オラトリア」ティオネ・ヒリュテとティオナ・ヒリュテ
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のスピンオフ作品のこちら。
本作ではアイズ・ヴァレンシュタインを主人公に、ロキ・ファミリアの冒険を描いています。
そのロキ・ファミリアの一員、ヒュリテ姉妹。
大森藤ノ/SBクリエイティブ・ソード・オラトリア製作委員会
アニメ「ソード・オラトリア」より引用
ファミリアでは中核を担う、第一級冒険者の2人です。
ファミリアを牽引し、頼れる戦闘員のヒュリテ姉妹はどこが似ているのでしょうか。
ティオネ・ヒュリテ
ティオナの姉、ティオネ。
アマゾネスであり褐色肌にロングヘアーのナイスバディなお姉さん。
落ち着いた性格をしていそうですが、キれるとアマゾネス本来の獰猛で凶暴な戦士となります。
それまでの温厚さはどこへやら…妹のティオナも呆れつつ「キレた…」と手が付けられなくなる始末。
普段おしとやかな性格をしているのは、思い人の団長に好かれるために矯正しているためです。
しかしキレるとそんなこと忘れてしまうみたいですね。
戦闘においては双剣を武器に戦います。
また、肉弾戦も得意で、強烈な体術でモンスターを沈めていきます。
そんな彼女の二つ名は「怒蛇(ヨルムンガンド)」です。
ティオナ・ヒュリテ
ティオネの妹、ティオナ。アマゾネス特有の褐色肌ではあるが、ナイスバディとは程遠いつるぺた体型。そして髪は対照的に短いことが特徴。
誰とでも仲良くなれる人懐こい性格をしており、初対面の人にも臆せず話を振っています。
ファミリアの中ではムードメーカーのような立ち居地にいる少女です。
また、落ち込んでいる仲間や悩んでいる仲間には積極的に声をかけるという気配り屋さん。
好奇心も旺盛で、ティオネとは違いワクワクすることには目がない子です。
戦闘時にはウルガという大剣型のダブルブレードを振り回しています。
重量トップクラスの大獲物を華奢な身体にも関わらず振り回し、大型のモンスターも軽々粉々にする怪力娘です。
そこから付いた二つ名は「大切断(アマゾン)」です。
ヒュリテ姉妹は褐色肌が共通くらいで、他は全く違いますね。
敢えていうなら剣を武器にしていることくらいしか共通点がありません。
胸の大きさは対極的で、作中では「なにさ、そんなバインバインさせちゃってさ!」「なによ、そんなペタンペタンさせちゃて!」と喧嘩していたほどでしたし。
「桜蘭高校ホスト部」常陸院光と常陸院馨
通称「常陸院ブラザーズ」。
桜蘭高校ホスト部のお調子者たちです。
葉鳥ビスコ/白泉社・桜蘭高校ホスト部製作委員会
アニメ「桜蘭高校ホスト部」より引用
上流階級の子息や令嬢ばかりが通う私立桜蘭学院高等部にある、ホスト部に所属することになった庶民の藤岡ハルヒとホスト部の面々が繰り広げる学園ラブコメ作品です。
双子ということを生かして様々な悪戯や悪事を行う、常陸院ブラザーズ。
何をするにも一緒のこの双子、結構似ている印象を受けますが、どこまで似ているのでしょうか。
比較してみましょう。
常陸院光
常陸院ブラザーズの兄。前髪が右分けの方がこちらです。
得意科目は理数系及び美術。嫉妬心が強くて弟の馨より少し子どもっぽい一面を持っています。
自制心を抑えることが苦手で、自分がお気に入りのものに手を付けられるとあからさまに機嫌が悪くなります。
熱血で真っ直ぐな性格を持っており、熱が入ると周りが見えなくなってしまうことが欠点でもあるキャラ。
馨との共通点は、暇になるとトラブルを起こすことですね。
小悪魔的な性格も一緒でしょう。
また、親の影響からかスタイリングやメイクが特技です。
ハルヒのスタイリングやメイクは必ず2人が行っています。
常陸院馨
常陸院ブラザーズの弟。前髪が左分けの方がこちらです。
得意科目は文系及び美術。光よりも少し大人な性格をしており、内向的な一面があります。
いつも光と一緒に悪事を働いていたりしますが、実は一歩下がって客観的に物を捉えることもできるという、冷静な一面を持ち合わせているんですね。
そのため、光がハルヒに好意を抱いたことにいち早く気付き、諭したのも馨でした。
光と同じで暇になるとトラブルを起こし、悪戯を仕掛けます。
スタイリングやメイクも同じく得意としています。
また、スペインの歴史建造物の大ファンらしく、兄弟揃って大好きなのだそう。
性格は少しずつ違いますが、趣味趣向は殆ど同じな双子ですね。
トラブルメーカー、小悪魔的性格、好きなもの、得意なもの、見た目、本当に共通点が多数あります。
作中でも登場人物がそれぞれを間違えるシーンが多発していたので、それほど似ている2人なんでしょう。
「サザエさん」磯野海平と波平
長谷川町子/フジテレビ、エイケン
アニメ「サザエさん」より引用
国民的アニメ「サザエさん」にも、実は双子キャラクターがいます。
なんとそれは、あの波平お父さん!
磯野家の家長・磯野波平(いその なみへい)には、海平(うみへい)という双子の兄がいるのです。
僕も、初めて知った時は驚きました。
「え、そんな人いたっけ?」という風に。
知らないのは当然、海平さんは普段は、故郷の九州に住んでいるのです。
一卵性双生児らしく、外見は兄弟ソックリ。
見分けるポイントは、実は頭頂部の毛です。
波平さんはご存知の通り、毛が一本。
兄の海平さんは、毛が二本。
顔も声もソックリなので、パッと見には見分けがつきません。
めったに登場しませんが、時折九州からやって来て磯野家に滞在します。
免許とりたてで運転して、磯野家の皆をヒヤヒヤさせたり。
九州には奥さんもいる模様。
たまにしか出て来ない海平さんは、妹のナギエさんと同じ位のレアキャラです。
「タッチ」上杉達也と和也
あだち充/小学館・旭通信社、東宝株式会社、グループ・タック
アニメ「タッチ」より引用
双子といえば外せないのは、名作「タッチ」もですよね。
ヒロインの南ちゃんと、幼なじみの上杉達也・和也兄弟。
優等生で爽やかな、弟の和也。
反対に、一見パッとしない兄の達也。
しかし、実は南が好きなのは達也で……。
そして和也は、南のことが好き。
兄の達也も……。
お互いを傷つけまいとする微妙な三角関係は、和也が交通事故で急死したことで崩れます。
日陰者だった兄は、弟の意思をついで野球部のピッチャーに。
隠れていた才能を発揮していきます。
そして弟を気遣うあまり抑えていた、南への想いも……。
もう、抑える必要は無い。
けれど、すぐに切り替えも出来ない。
複雑で切ない、生者二人と死者一人の、不思議な三角関係。
死んだ和也の代わりに、達也がマウンドに立つ場面などは、ソックリな双子ならではの展開かと。
今も色褪せない、名作アニメです。
「BLOOD+」小夜とディーヴァ
(C)2005 Production I.G・Aniplex・MBS・HAKUHODO
アニメ「BLOOD+」より引用
「BLOOD-+」(ブラッドプラス)からは、主人公の音無小夜(おとなし さや)と、双子の妹・ディーヴァをご紹介。
小夜とディーヴァは、「翼手」(よくしゅ)と呼ばれる生物の、頂点に立つ女王です。
翼手の女王は、代々必ず双子の姉妹。
女王は自らの血を分け与えることで、「シュヴァリエ」という従者を作ることが出来ます。
女王と同じく、シュヴァリエも不老不死。
特別な力を持ち、生涯を賭けて女王に忠誠を誓う……女王を長い眠りから起こすにはシュヴァリエの血を飲ませる等、主従には強い結び付きがあります。
そして不思議なことに、主従の間に子供を授かることは出来ません。
女王に子を生ませることが出来るのは、もう一人の女王のシュヴァリエのみ。
なんとも複雑な特性があるようです。
ちなみに、不老不死の女王を殺すことが出来るのは、もう一人の女王の血液のみです。
そして、ディーヴァが花婿に選んだのは、姉の小夜のシュヴァリエにして、義弟でもある少年のリクでした。
子を成したせいで、リクは命を落としてしまいます。
それは対立していた姉妹が、決定的に憎み合うキッカケとなりました。
生き延びる為には、宿敵である相手を殺すしかない……そんな残酷な宿命のもとに生まれた、双子の姉妹。
見た目は、ソックリなのに……。
生き延びるのは、どちらなのか。
長い物語ですが、未見の方はぜひ一度、視聴してみて下さい。
オープニング、エンディングも素敵ですので。
「食戟のソーマ」タクミとイサミ
©附田祐斗・佐伯俊/集英社・遠月学園動画研究会
アニメ「「食戟のソーマ」より引用
お色気料理アニメ「食戟(しょくげき)のソーマ」からは、タクミとイサミの兄弟を。
フルネームは、タクミ・アルディーニとイサミ・アルディーニです。
アルディーニ兄弟は、主人公の幸平創真(ゆきひら そうま)が遠月学園で出会った、級友です。
特に兄のタクミは、ライバルにして友人という重要な人物。
遠月学園は、料理を極めんとする「食のスペシャリスト」が集う場所。
皆、食に並々ならぬ熱意と、こだわりを持っています。
もちろん、アルディーニ兄弟も。
イタリア人と日本人の間に生まれた、ハーフの二人。
二卵性双生児らしく、外見も性格もまるで異なります。
金髪碧眼で、甘いマスクのタクミ。
黒髪に細目のイサミ。
ちなみにイサミ、普段はふっくらした肥満体ですが、夏は痩せて醤油顔のイケメンになります。
性格も、割と細かいことが気になるし、カッとしやすいのがタクミ。
対して、おっとりしたイサミと、かなり対照的。
しかし、料理に対する情熱は二人とも強く、負けず嫌い同士です。
実家の「トラットリア・アルディーニ」で働き、幼い頃から高い才覚を見せていたタクミ。
イサミにとって優秀な兄はライバルであり、同時に身近な目標でもあります。
そしてタクミも弟想いで、イサミを侮辱されると目の色を変えて怒ります。
普段は熱くなり易い兄を、弟が宥めるという、ナイスなコンビなのですが。
誰よりも身近な存在だからこそ、双子の兄弟姉妹は時に、一番のライバルになるのかもしれません。
さいごに・・・
こうしてみると、似ているコンビ、似ていないコンビは半々くらいかな。
ラム×レム、ティオネ×ティオナも勿論似ていますが、あくまで見た目だけであって、その他のステイタスは基本的に対照的なものばかり。
見た目に関しては「タッチ兄弟」と「波平兄弟」は激似過ぎますね。笑
やはりアニメの中の双子は対照的にキャラ設定するものなんでしょうかね?
「双子」。
身近にいそうで意外といない、そんな存在ですよね。
ソックリな一卵性双生児も、似ているとは限らない二卵性双生児も、端から見ればそれぞれに神秘的です。
本人達からすれば、「別に、特別なものじゃないよ」と思うかもしれませんが、アニメに登場する以上、双子という設定は何かしらの意味があるからこその設定のように感じます。
皆さんも、今後双子が登場したら「双子として登場する意味」を考えてみてください。