アニメ「宇宙よりも遠い場所(よりもい)」の挿入歌「ハルカトオク」が神曲過ぎるのでBGMシーンをまとめてみました。

この曲を聞いたら「宇宙よりも遠い場所」が一瞬で思い出されます。

今回は「ハルカトオク」についてのみに焦点を当てアニメ「宇宙よりも遠い場所」を振り返ります。

 

 

アニメ「宇宙よりも遠い場所」で起用されている曲

「宇宙よりも遠い場所」はめちゃくちゃ面白い作品。

まだ見たことがない人は是非とも見て欲しいのですが・・・まずは名シーンをチェックしてみても良いかと思います。

名シーンをまとめた記事はコチラです。

 

この作品を語る上で欠かせないのは楽曲。

ド青春のストーリー、作画、声優さんの演技など注目すべき点は多々あるのですが、「楽曲」があるからこそ毎回泣かされる、と僕は思っています。

 

オープニングテーマはsayaさんが歌う「The Girls Are Alright!」。

この曲を聴くと「お、今回も青春が始まるな・・・」と思わされます。

僕は最後のドラムロールが特に好き。

スゴいテンションが上がって、いいテンションで作品を見ることが出来るんですよね。

 

エンディングテーマは主要キャラの声優をつとめる4人が謳う「ここから、ここから」。

作品の最後を締めくくるような優しい優しい曲。

しんみりした思いにそっと寄り添ってくれるような素敵な楽曲ですね。

 

「宇宙よりも遠い場所」の注目すべき楽曲はコレだけではありません。

挿入歌も最高。

 

例えばsayaさんが歌う「またね」

これは主にめぐっちゃんとキマリの関係生が語られる時にかかる楽曲。

あの2人は少々歪んだ友情によって結ばれていますが、それでもずっと信じ続けるキマリの純粋さ、本当は素直になりたいめぐっちゃんを包み込むような楽曲ですね。

 

あとは主要キャラの声優4人が歌う「One Step」

酔って酔って大変だった8話で流れましたね。

キマリの一言でスイッチが入った4人が荒れ狂う波の中、船外に出たシーンです。

あのシーンは作画にめちゃくちゃ気合い入っていました。

 

暗くて荒れ狂っている外の様子とは裏腹に、非常に明るい曲、そして明るい表情で彩られています。

 

このような挿入歌の中でも今回紹介したいのはsayaさんが歌う「ハルカトオク」。

マジで名曲です。



ハルカトオクってどんな歌?!

作詞作曲が藤沢慶昌さん。

藤沢さんはEXILEや大黒摩季さんなどに楽曲を提供する事もあるほどの売れっ子作曲家。

 

歌い手がsayaさん。

この人に関してはまだ情報がほとんど無い新人の歌手。

「saya」と検索をするとCGで制作された美しすぎる女子校生がでてきますが、コレは人違い。笑

 

透き通った声で作品とスッと馴染む感じなので、今後アニソンの主題歌に多数起用されてくる可能性は高いですね。

 

著作権の関係で何時消されるか分かりませんが、「ハルカトオク」は現在YouTubeにアップされています。

是非聞いてみて下さい。

 

 

YouTubeのコメント欄には

 

女2

これがかかる回は神回

男1

流れるタイミングがすごい良くて、いつも鳥肌立つ。

男2

フルがアップされるのをどれだけ待ったことか

女1

流れるタイミングがすごい良くて、いつも鳥肌立つ。

 

というコメントが多数寄せられています。

 

アニソンの挿入歌というのは、普通あんまりコメントが寄せられません。

ましてや「ハルカトオク」は3分にも満たない曲。

まさに挿入歌のための楽曲なのですが・・・それでもアップされるやいなや先ほどのようなコメントがたくさん寄せられるというのはスゴいこと。

 

僕と同じような思いを抱いている人が多くて非常に嬉しいです。

やっぱり皆注目してたんだなあ・・・。

「これがかかる回は神回」というコメントもありましたが、今回の記事では「ハルカトオク」がかかるシーンをまとめていますので是非読んでいって下さいね!

 

ハルカトオクの歌詞

歌詞も掲載させて頂きます。

 

そっと記した夢 言い訳ばかりして
ほったらかしにしていた 変わるのが怖くて

何があるのかも 何が変わるのかも
行ってみなきゃわからない
さあ一歩前に 踏みだそう

おっきな夢を叶えたくて はるか遠く遠く
真っ白な世界に残したいな 最初の足跡

世界の最果てで 転がっていく太陽
南風はやがて島を越えて髪を揺らす

ちっさな夢を叶えたくて 願った強く強く
履き慣れたスニーカー紐をキュッと締め直して

でっかい夢を叶えたくて はるか遠く遠く
波に揺られてかたふりして進んでゆくよ
宇宙(そら)よりも遠くへ

 

では、この「ハルカトオク」がかかるシーンをまとめましょう。



「宇宙よりも遠い場所」でハルカトオクがかかる名シーン

先ほどのコメントにもあったように「ハルカトオク」がかかる回は神回です。

っていうか「宇宙よりも遠い場所」は毎話が神回なんですけどね・・・。笑

 

しかし、その中でも「ハルカトオク」がかかるタイミングが良すぎる、曲が良すぎる為、自然と鳥肌が立ってしまう回ばかりです。

初めて「ハルカトオク」がかかったのは第1話。

 

「宇宙よりも遠い場所」1話:報瀬が南極行きを誘うところ

第1話では報瀬とキマリが知り合うことが中心に描かれています。

何かしたいけど一人じゃ何も出来ないキマリでしたが、周囲にバカにされながらも絶対に不可能だと思われる南極へ行こうとしている報瀬に感銘を受けます。

 

そして報瀬を応援しようとするキマリ。

「私に出来る事があったら何でも言って!」と報瀬に伝えますが・・・報瀬は「じゃあ、一緒に行く?」と提案。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

ココで「ハルカトオク」がかかります。

 

そして報瀬は続けます。

「じゃあ、一緒に行く?
前にも何人かそういうことを言ってくれた人がいた。でも、皆すぐいなくなるの。
やっぱり無理だとか、友達に止められたとか、怖くなったとか。
それが普通なんだと思う。だって高校生なんだし。学校行ってるんだし。友達もいるんだし。
船の下見。次の土曜ココに来て。そしたら本気だって信じる。」

 

この言葉には重みがありましたね。

キマリの心に特に刺さったのは「怖くなったとか」の部分。

 

実際キマリは一人で「学校をサボってあてのない旅に出る」という目標を実行しようとしたときに、駅には向かいましたが途中で怖くなって引き返してきました。

 

でも今度は報瀬がいます。

南極という明確な目的地があります。

 

行く手段は全く不透明で、行けるなんて夢にも近いような非現実的なことですが・・・キマリはもう1度報瀬が言っていた言葉を頭で反芻させ・・・部屋を片付け、新幹線に乗り込みます。

 

新幹線に乗った時にちょうど報瀬と会うのですが、ココで見せた報瀬の笑顔は印象的でしたね。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「本当に来たんだ」とでも言うかのような満面の笑顔。

この瞬間はキマリが一歩を踏み出したシーンであり、報瀬にやっと味方が出来たシーンでもあります。

2人にとって人生の分岐点になるような一瞬。

 

その一瞬を優しく彩っていたのが「ハルカトオク」でした。

 

「宇宙よりも遠い場所」3話:結月がLINEグループでひとりぼっちになった瞬間

第3話は結月に焦点が当てられた回でした。

幼い頃から芸能活動をしていた結月は1人も友達がいないまま高校生となりました。

 

高校では人生で初めて友達を作ろうとして、席が近い女の子2人に勇気を振り絞って「友達になってくれませんか?」と声をかけます。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

しかし、「友達になってくれませんか?」と声をかけただけで・・・結月はその2人のことを良く知りません。

2人も結月のことを良く知りません。

 

2人は「友達になったからには遊びに行こうよ」・・・と結月を遊びに誘いますが、結月は仕事のせいでことごとく行けませんでした。

何度も何度も断り続け・・・

ついに3人で作ったLINEグループから、その2人が退室してしまう日を迎えます。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

結月が可哀想に見えますが、LINEグループを退室した2人を責めることも出来ません。

最初から希薄な関係だったので、結月がいなくなってもその2人にとっては何ら変わらない生活が続くだけなのですから。

 

しかし、結月にとっては人生で初めて作った友達らしい存在。

「退室しました」という画面を見つめる結月の顔は何とも形容できない表情をしていましたね・・・。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

そこに突然ノックの音。

扉を開けると、あの賑やかな3人が立っています。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

ココで「ハルカトオク」がかかります。

 

所詮「南極へ行く」という目的を達成するために近寄ってくるだけの3人。

「南極」というワードが無ければ一切関係が無かった3人。

 

しかし共通の目的だけで繋がっている3人は、結月にとって理想の友達に見えていました

その3人を前にして思わず泣き崩れる結月・・・。

 

自分も南極へ行けばこの3人と繋がれると思ったんでしょうね。

その直後にはあれだけ渋っていた南極行きを快諾し、「4人じゃなきゃ行かないから!」と母親に宣言します。

 

この瞬間ではまだ都合の良い関係というか・・・少々歪んだ関係なのですが、結月が同年代の女の子と深く関わる第1歩を踏み出した瞬間ですね。

結月良かったね、その3人といれば毎日楽しいはずだよ・・・と全視聴者が親のような心境になった瞬間。

 

その一瞬を優しく彩っていたのが「ハルカトオク」でした。

 

「宇宙よりも遠い場所」7話:南極へ向かいます。

第7話は少々箸休め的な回。

南極へ行く事が決定し、いざ南極へ向かう船に乗り込んだ4人でしたが・・・その準備風景を眺めているうちに「本当に南極に行けるのかどうか」「何か別の目的があるのでは無いか」と疑心暗鬼になります。

 

そこで結月を中心に調査を開始する4人。

その中でも報瀬は特にモヤモヤした気持ちを抱いていました。

 

  • リポーターがちゃんと出来ない
  • 母親が目指した南極に行く
  • 自分の気持ちが整理出来ていない
  • 母親の旧友である吟隊長とあまり関わりたくない

・・・そんな思いを抱きながら船の甲板にいると吟隊長があらわれ、こう告げました。

 

「皆、少しだけやる気になりすぎてた。
船も基地もお下がりだけど、気持ちは晴れやかだったの。
民間の基地は世界でもほとんど無かったから、色んな計画を出したり、研究者を集めたり、皆どうしても成功させたかった・・・。
この旅が、自分たちの作った道が、後に続くと分かっていたから。
だから・・・。
多分、どこかで青果を欲しがっていた。
そういう気持ちなるのが危険だって事は重々分かっていたのに、どこかで・・・。
戻ってきた私たちを待っていたのは、厳しい現実だった。
イメージの低下を恐れたスポンサーは1つ去り、2つ去り、次の派遣は無期延期になり、越冬隊は引き上げてきた。
でも、私たちは何も変わってなかった。
3年前・・・貴子と、あなたのお母さんと見つけたあの場所でいつか星を見る。
10年かかろうが、20年かかろうが構わない。
私だけじゃ無い・・・3年前一緒に行った隊員のほとんどは今ここにいる。
予算は大幅に削られ、保証はほとんどなく、帰ってきてからの生活の宛ての無い者だっている。
それでも集まり、それでもここにいる。
この船は・・・そういう船・・・。」

 

依然複雑な思いを抱く報瀬ですが、南極へ出発する壮行会が開かれます。

司会をしていた前川かなえさんは最初明るく進行していましたが、突然本気トーンで南極へ向かうことを語り出します。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「えー・・・3年前。
あの時約束したように、あの時のメンバーは全員帰ってきました。
そして、新たなメンバーを加え、ここにいる全員で、このメンバーであの基地に・・・南極に向かいます。」

 

ココで「ハルカトオク」がかかります。

 

かなえさんの言葉を聞いた南極観測隊は何処か決まりの悪そうな表情を浮かべます。

あの吟隊長でさえも目を伏せて・・・。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

それを見た報瀬は「ああ、複雑な思いを抱いているのは自分だけじゃないんだ。自分がお母さんの代わりとなって皆を盛り上げなきゃ」という思いを抱き、

自己紹介する時に1つ殻を破ります。

 

人見知りで恥ずかしがり屋で目立つことが嫌いな報瀬が・・・日向に背中を押され・・・

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「キャッチーでウィットでセンセーショナルなレポートをしに、この船に乗り込みました!
母が言っていた南極の宝箱をこの手で開けたいと思っています!
みなさん・・・一緒に・・・南極へ行きましょう!」

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

全員「おおー!!!」

 

改めて「南極へ行く」という事を船に乗り込む全員が決意をした瞬間。

全員が同じ思いを共有した瞬間。

 

その一瞬を優しく彩っていたのが「ハルカトオク」でした。

 

「宇宙よりも遠い場所」9話:砕氷船

9話はあの「ざまあみろ!」回ですね。

7話に引き続き、吟隊長と報瀬に焦点が当てられた回。

 

ペンギンを発見した事で偶然甲板で出くわした2人・・・。

そこで吟隊長はこう切り出します。

 

吟隊長「どう思ってるか聞いておこうと思って・・・私のこと・・・。」

報瀬「憎んでるって言って欲しいんですか?
憎んでません。
お母さんが民間の観測船に乗ることになったとき何度も聞きました。
南極観測には危険があるって・・・。
南極がそういうところだと言うことは理解してるつもりです。」

 

吟隊長「でも、私が隊長だった・・・。」

報瀬「落ち度があったんですか?あなたの判断ミスでお母さんは南極に取り残されたんですか?」

 

吟隊長「ああするしか無かった・・・。」

報瀬「じゃあそれで良いじゃないですか。」

 

吟隊長「わかった・・1つだけ聞かせて。
それは本心?本当にそう思っているのね?」

報瀬「分かりません・・・だから話すのが嫌だったんです!
どう思っているのかなんて全然分からない。
ただ・・・ただ、お母さんは帰ってこない。
私の毎日は変わらないのに。
帰ってくるのを待っていたのとずっと一緒で、何も変わらない。
毎日毎日思うんです。
まるで帰ってくるのを待っているみたいだ・・・って。
変えるには行くしかないんです、お母さんがいる宇宙よりも遠い場所に・・・。」

 

このシーンは報瀬の本音が聞けた貴重なシーンでした。

そしてついに船は氷を割ながら進む地帯に到着・・・いわゆる南極に到着しました。

 

氷を砕きながら進む船が・・・まるで吟を始めとした民間の観測隊、そして報瀬の思いとシンクロするようで鳥肌が立ちます。

そして貴子が失踪したシーンの回想が入り・・・吟隊長が「貴子ー!!」と叫ぶ。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

ココで「ハルカトオク」がかかります。

 

夕暮れになった甲板で1人たたずむ吟隊長はそっと・・・そっと・・・泣きます。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

吟隊長を思う財前 敏夫隊員だけがそれを目撃し、隊長への思いをお酒でごまかす。

誰かを思う連鎖を感じさせる素敵なシーン。

 

そして・・・ついに女子校生4人組は南極の地に降り立ちます。

「せーのっ!」で一緒に降り立ちます。

 

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

その一瞬を優しく彩っていたのが「ハルカトオク」でした。

 

降り立った後は、あの名シーン。

観測隊全員で「ざまあみろ!」

色んな思いを抱えた人間が一緒の船に乗り込み・・・その思いを全てぶちまけた「ざまあみろ!」。

 

いやあ・・・名シーン。

 


 

以上が「宇宙よりも遠い場所」で「ハルカトオク」がかかったシーン達。

振り返ると4回しかかかっていないBGMなのですが、存在感が大きすぎ。

 

「ハルカトオク」がかかっただけで鳥肌が立つように体が仕上がっちゃってます。笑

しかし「宇宙よりも遠い場所」という作品は見れば見るほど細部までこだわりが感じられますね。

何度も見ても泣かされます・・・。

 

まだ見ていない人は是非見てみて下さい。

もう見た人はこの記事で振り返り、もう一度見てみて下さい。

きっとあなたも一歩を踏み出せるはず。