「男の友情」。

なぜか友情に焦点を当てると男同士の方が胸を打ちますね。

時には命を投げ出し、時には様々なしがらみを超えて友情をはぐくみます。

今回はそんな「男の友情」に焦点を当ててキャラクターをご紹介します。

 

 

友情が熱いアニメのキャラクターまとめ

男の友情。

それはBL(ボーイズラブ。男性同士の恋愛)とは異なる、あくまで友としての関係を指しますが……。

男女の恋愛や友愛、家族同士の愛情。

 

そういったモノも好きだけれど、「男性同士」「友達同士」だからこその、ぶっきらぼうな付き合い。

そういった魅力もまた、良いと思います。

 

そんな「男の友情」が描かれた作品をご紹介しますので、未視聴の方はぜひ一度見てみて下さい。

言葉にしないけれど伝わる、そんな良さがあると思います。

 

 

「NARUTO」ナルトとサスケ

岸本斉史/集英社・ぴえろ→studioぴえろ
アニメ「NARUTO」より引用

 

「NARUTO」からは、迷わずこの二人を推します。

主人公のナルトと、裏主人公のサスケ。

彼らは常に、正反対の存在として描かれました。

 

最初は里の落ちこぼれであり、人に振り向いて貰えない、孤独な少年だったナルト。

対してサスケは優秀なエリートであり、皆に一目置かれる存在でした。

 

そんな対象的な二人ですが、同じ班の仲間として共に過ごし、時に張り合う中で、徐々に友情を育んでいきます。

家族のいない孤独な者同士で、共鳴する部分もあったでしょう。

 

そして中盤から、二人の道は分かれます。

里を抜け仲間を切り捨て、復讐の道を選んだサスケ。

対して努力を重ね、里の者に認められ始めたナルトは、明るい道を光に向かって歩き続けます。

 

ナルトの目的は二つ。

一つは、里のトップ「火影」になること。

もう一つは、幸せに背を向けた親友・サスケを取り戻すこと

 

仲間の手を振り払い続けたサスケと、幾度拒絶されても諦めず、手を差し伸べ続けたナルト。

恋人のヒナタやサクラとはまた違う、二人の間だけにある繋がり。

ナルトとサスケは、対になった不思議な絆のペアだと感じました。

 

 

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「有頂天家族」矢三郎と淀川教授

「有頂天家族」シリーズより。

狸と人間という変わりダネのペアですが、この二人(一匹と一人?)も不思議な友情があって、とても魅力的です。

 

主人公の矢三郎は、京都に住む雄狸。

 

©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
アニメ「有頂天家族」より引用

 

ですが人間に化けて、普通に人と接することが出来ます。

彼がある宴席で出会ったのは、狸をこよなく愛する大学教授の淀川さん。

 

©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
アニメ「有頂天家族」より引用

 

とぼけた表情の中年男性ですが、すき焼きの肉を巡って、矢三郎と熾烈な戦いを繰り広げます。

箸でチャンバラをし、肉をワイルドに奪い合う場面では笑いがこみ上げました。

共にすき焼きとビールを味わい、意気投合した彼ら。

 

実は淀川教授を含む「金曜倶楽部」という集団は、矢三郎の父親を鍋にして食べた者達です。

いわば、父の仇。

しかし狸の呑気さ故か、なぜか矢三郎は教授を憎むことが出来ません。

 

しかも教授は、目の前の青年が自分が調理して食べた狸の息子とは知らず、その時の光景を話します。

今まで誰にも話したことがないのに、なぜか君には話したくなったと。

彼が話す父親は、鍋にされる運命を受け入れ、いつも通りに堂々と笑っていました。

 

人間の言葉を話し、教授を驚かせるお茶目な父親。

矢三郎が教授を憎まないのは、食われた父親自身が相手を憎んでいないと知ったこともあるかもしれません。

 

夜の紅葉を見ながら、教授手製のおにぎりを並んで食べた二人。

そして矢三郎と教授は共に、弁天さまという美女に憧れる同志でもあります。

 

また教授は昔、矢三郎の母を助けた恩人でもありました。

矢三郎が今この世に存在するのは、言ってしまえば教授のおかげなのです。

 

いくつもの因縁で結ばれた、不思議な二人。

矢三郎は狸であることを隠し、「腐れ大学生・矢三郎」として、教授と付き合いを続けます。

 

第二シリーズでは金曜倶楽部を追放された教授と共に、狸鍋に反対する「木曜倶楽部」を結成します。

手を組み、あの手この手で金曜倶楽部を妨害する二人。

 

金曜倶楽部にスパイとして潜り込んだり、「正義の味方・ぽんぽこ仮面」として会合に潜入し、囚われた狸を救出しようとしたり。

大人でありながら純情でイタズラっ子のような二人は、どこか波長が合うのでしょう。

 

種族を越えた二人の、馬鹿馬鹿しい、でも微笑ましい関係。

弁天さまを巡る恋敵でもありながら、どこか不思議に清々しい、可愛いペアですね。

ただ、父親を食われてしまっても許せてしまう矢三郎の魅力は本当に奥深いですね。

 

 

「犬夜叉」蛮骨と蛇骨

そして和風アドベンチャー「犬夜叉」からは、敵ながら魅力的なこの二人を推します。

 

彼らは主人公と敵対する、傭兵集団「七人隊」(しちにんたい)のツートップです。

その名の通り七人のメンバーで構成されていますが、全員が心から信頼し合っている訳ではありません。

目的の為だけに一緒にいる者も、隙あらば仲間を出し抜こうとする者も、多分何も考えていない者(笑)もいます。

 

そんな中、間違いなく強固な信頼を寄せ合うのが、リーダーの蛮骨と、切り込み隊長の蛇骨です。

力だけを信条に、人間でありながら怪力と抜群の強さで、道を切り開く蛮骨。

 

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

メンバー最年少の17歳ながら、リーダー「大兄貴」として信頼され、恐れられています。

弟分の弔い合戦をするなど、リーダーの自覚が強い蛮骨。

 

対して独特の美意識を持ち、常にそれに従うのが蛇骨です。

 

©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

美しいモノが好きなのか、派手な着物に化粧、髪飾りと「傾き者」の印象がある蛇骨。

また女嫌いで、強く可愛い男性が好きと公言する彼。

主人公を始め、気に入った敵を自分の手で殺すことに、強い執着を燃やします。

 

しかしそんな彼も、蛮骨の命令にはぶつくさ言いながら従います。

恐れている訳ではなく、そこには「古くからの親友」のような関係が見てとれます。

男性が好きだけど、蛮骨はそういった対象ではないようですし。

 

仲間の裏切りに辟易していた蛮骨が、裏表なく接する蛇骨に「お前、本っ当にいいやつだなあ」「世の中で信頼出来るのは、お前だけだよ」と、嬉しそうに笑う場面がありました。

彼らの過去は詳しく書かれていませんが、七人隊の中でも特に古い付き合いなのでしょう。

 

また血をこよなく愛する、猟奇趣味でサディストの蛇骨と、力を信条とする戦闘狂の蛮骨。

手加減せず対等に付き合えて、なおかつ理解し合える相手は、この世にお互いしかいないのかもしれません。

そんな二人の、不思議な友情。

物騒だけどどこか暖かくて、魅力的だと感じます。

 


 

以上が男の友情が熱いキャラクターまとめ。

なかなか渋いところを紹介しましがいかがでしたでしょうか。

随時メジャーどころもご紹介していきますのでお楽しみに。^^