2重人格。

現実ではなかなかお目にかかることはありませんが、すべてがフィクションの世界である「アニメ」では特徴的な2重人格キャラが登場します。

今回はそんな2重人格のキャラクターをまとめましたのでご紹介します。

 

 

アニメの二重人格キャラまとめ

「二重人格」。

それは二つ、あるいは複数の人格を持つ人を指します。

何かのキッカケで、別人のように性格が変わってしまう……ある意味、「一人で二人(複数人)」という盛りだくさんなキャラクター。

 

「ジキルとハイド」

「24人のビリー・ミリガン」

等が有名ですね(アニメではありませんが)。

 

そんな多重人格キャラが登場する作品を、ご紹介します。

ぜひ視聴して、その不思議な魅力を実感してみて下さい。

 

「鬼灯の冷徹」芥子


©江口夏実・講談社/「鬼灯の冷徹」製作委員会
アニメ「鬼灯の冷徹」より引用

 

地獄の獄卒として働く、可愛いらしいメスのウサギ。

実は昔ばなし「かちかち山」に登場する、あのうさぎどん本人(本兎)なのだとか。

嘘をついて大儲けしたヤツが落ちる地獄「如飛虫堕処(にょひちゅうだしょ)」で毎日、悪人共を激しく責め苛んでいます。

彼女は小さな体に似合わぬ、激しい気性の持ち主なのです。

 

しかし普段はごく普通の、愛らしいウサギさん。

白いフワフワの体に、先だけ黒い耳。

船の櫂を背負っている以外は、特に変わった点はありません。

 

「で~すよ」という、独特な喋り方もキュートです。

 

ですが、彼女はいまだに「カチカチ山」時代の怒りを消していません。

お婆さんを殺し、その肉を夫のお爺さんに食わせた、非道なタヌキ。

その背中に火を着け、泥船に乗せて沈めても、怒りの炎は燻り続けています。

 

今も「タヌキ」という単語を聞くだけで、形相が一変します。

「タヌキめ!お婆さんを殺したタヌキめええええ!!」

叫びながら櫂で相手を殴り倒し、唐辛子入り味噌(手作り、ジョロキア他を使用)を塗りたくります……。

 

不正や詐欺を働いて血の池に落ちた「タヌキ親父」達も、容赦なくシバキ倒します。

白目を剥いて暴れまくり、標的を倒すまで止まらない芥子ちゃん。


©江口夏実・講談社/「鬼灯の冷徹」製作委員会
アニメ「鬼灯の冷徹」より引用

 

 

その豹変ぶりは鬼灯さまも「素晴らしい!皆、芥子さんを見習うように」と誉めるほど気に入っています。(大人しい子より、パンチのある子が好きな鬼灯さま……)

 

更に、ノートにびっしりと「タヌキめタヌキめタヌキめ」と呪詛を書くなど、可愛い外見からは想像がつかないブラックさを覗かせる彼女。

可愛いさとえげつなさの、降り幅の大きさ……ある意味芥子ちゃんは、二重人格と言えると思います。

 

 

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「天空のエスカフローネ」ディランドゥ・アルバタウ


矢立肇、河森正治/テレビ東京・サンライズ
アニメ「天空のエスカフローネ」より引用

 

ディランドゥは、主人公達と敵対するザイバッハ帝国の「龍撃隊」を率いる少年です。

「ガイメレフ」と呼ばれる、鎧のようなメカに乗って戦う、戦士頭でもあります。

 

性格は残虐非道で、戦いや殺しを心から楽しむ戦闘狂です。

また鏡で自分の姿を見てウットリするなど、ナルシストな一面も。

「僕は美しいだろう?」という台詞は、とにかく強烈でした……。

 

高山みなみさんが、彼の中性的な魅力を見事に演じておられました。

ディランドゥは自慢の顔に傷をつけた王子バァンを激しく憎み、執拗に彼の命を狙います。

 

しかし物語の終盤で、思わぬ事実が発覚します。

実はディランドゥとは、後天的に生み出された架空の人格だったのです。

本来は優しい性格で、しかも女性だったという……!

 

その正体は、運命改変の実験の為に攫われ、性別を含む肉体と人格を変えられた少女・セレナでした。

主要人物である騎士、アレン・シェザールの、行方不明になった実の妹です。

 

父親・レオンは失踪した挙げ句に死亡。

自分は拐われ、兄と引き離され……。

 

しかも身体と性別を変えられ、別人としと生活していた。

あまりに思いがけない真実に、呆然としました。

まさに数奇な人生……。

 

幸い、本来の性格と身体に戻ることが出来たセレナ。

これからは兄と共に、ようやく穏やかな人生を送れそうで、何よりです。

人格のみならず、身体まで別人に……ディランドゥことセレナは、とびきりレアケースな多重人格者です。

 

 

「犬夜叉」睡骨


©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000
アニメ「犬夜叉」より引用

 

 

そして忘れてはいけないのが、犬夜叉の殺人医師・睡骨です。

彼は主人公と敵対する傭兵集団「七人隊」のメンバーです。

両手に長い鉤爪のような武器を装着し、敵を容赦なく切り裂きます。

 

妖怪や敵のみならず、女子供も平気で、それも楽しそうに手に掛ける姿は、まさに外道そのもの。

いたいけな童女を捕らえ、「早く殺したくてウズウズしてる」と言った場面では、鳥肌が立ちました。

 

しかし驚いたことに、普段の彼は温厚そのものの善人。

外見も別人で、容貌、髪型なども似通ったところはありません。

 

殺人鬼モードの時は、鬼のような形相に逆立った髪、顔の紋様。

対して普段は気弱で優しく、医師なのに血を見るのが怖いのだとか……。

身寄りのない子供達を集め育てる、慈悲深い人物でもあります。

 

しかし、血を見ると裏の人格が目を覚まし、鬼に変身します。

世話になっていた村人達を手に掛け、自分が育てた子供達まで「行きがけのお駄賃」とばかりに殺そうとする……。

幸いこの時は、表の人格(医師)が邪魔して、子供達は無事でしたが……。

 

殺人鬼と善良な医師、二つの人格が一つの身体の主導権を争い、常に牽制し合っている……。

「あの医者野郎、俺を押し退けて出てきやがった」

「やっと出られた。黒い光に邪魔されて、ずっと出てこられなかった……」

睡骨の台詞からも、その熾烈な争いが伺えます。

 

途中からは殺人鬼が身体を乗っ取り、人間ながら大妖怪相手に暴れまくりますが……巫女・桔梗の破魔矢に浄化されました。

最後の最後に善人に戻り、「自分を殺して欲しい」と巫女に懇願した睡骨。

命を繋ぐ宝玉を失い、骨に返りました。

ガラリと別人になってしまう彼も、立派な二重人格キャラクターですね。

 


 

以上が1回で2度おいしい二重人格のアニメキャラクターまとめ。

あなたがご存知の2重人格のキャラはいたでしょうか。

もしもいなければコメントで残していってくださいね!