2018年1月から放送が開始されたアニメ「ゆるキャン△」。

元々原作のファンがたくさんいたようですが、放送が開始されるやいなや一気に2018年冬クールのアニメ作品の中でトップレベルの高い評価を得るに至りました。

その理由は丁寧な作りと、キレイな作画。

そしてゆるふわな雰囲気を醸し出しながらも本格的なキャンプシーン。

今回は「ゆるキャン△」の魅力や感想、また作品自体のあらすじついて情報をまとめましたのでご紹介します。

 

 

アニメ「ゆるキャン△」とは


あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用

 

アニメ「ゆるキャン△」の原作は、雑誌「まんがタイムきららフォワード」で連載されている同名の漫画。

作者はあfろ先生。

現時点でめちゃくちゃ有名な作家ではありませんが、しっかりと自分の作風を作り上げている先生で、「ゆるキャン△」は4作目の作品として連載されています。

 

「ゆるキャン△」にしてももの凄く知られている作品では無いのですが、雑誌「まんがタイムきららフォワード」2017年3月号にて初めて表紙を飾り、そこでアニメ化が発表されました。

 

監督の「京極 義昭さん」は「ゆるキャン△」が初監督作品。

しかし2009年の「東のエデン」で絵コンテを制作してからと言うもの、2011年には「うさぎドロップ」、2014年には「ヤマノススメ」などで演出の経験を重ね、晴れて「ゆるキャン△」で監督を務めるに至ります。

 

制作もC-Stationとまだまだアニメーション制作としては新進気鋭の部類に含まれる会社なので、

「ゆるキャン△」は2018年冬クールの作品であんまりマークされていなかったのが正直なところ・・・。

 

しかし、放送されるやいなや獲得している評価は非常に高いです。

前評判の高かった「恋は雨上がりのように」がAmazonビデオで50のレビューを獲得しながら平均レビューは4。※2018年1月19日現在

「刻々」が17のレビューを獲得して平均評価は4.5。※2018年1月19日現在

 

その中で「ゆるキャン△」は以下のような評価を獲得しています。

 

 

如何に「ゆるキャン△」がトップレベルの評価を獲得しているかが分かるでしょう。

その理由・・・をお話しする前に、まずは作品のあらすじについてご紹介します。

 

 

アニメ「ゆるキャン△」のあらすじ

「ゆるキャン△」は、主人公の「なでしこ」が静岡から山梨に引っ越しをしてきた場面から始まります。

そこでついテンションが上がってしまい、自転車で本栖湖まで富士山を見に来る訳ですが・・・着くやいなや力尽きてバスの停留所でずっと寝てしまいます。

そこに、本栖湖でキャンプをしようとやって来たのがもう1人の主役「リン」

 

これが2人の出会い。

といってもなでしこは寝ていたので気付かないわけですが、夜になると寒くなってきて目を覚まします。

すっかり冷え切った体で救いを求めたのがそこでキャンプをしていたリン。

 

焚き火で温まらせてもらい、リンの携帯を使って姉に救助を要請。

そこでLINEを交換した2人。

 

そして新た高校に通い始めたなでしこは、そこで偶然リンに出会います。

1人でゆるっとキャンプをしたいリン。

「野外サークル」に所属し、キャンプを学ぼうとするなでしこ。

この2人が物語の中心となり、「野外サークル」も巻き込んで本格的なキャンプをしていくことになる・・・というのが「ゆるキャン△」のあらすじ。

 

あらすじを読んだだけでは「あー、よくある日常ふわふわアニメにキャンプの要素が加わったヤツね」と感じます。

その通り。笑

確かにその通りではあるのですが、「ゆるキャン△」の魅力は「キャンプがしてえ!」と思わせるキャンプシーンや綺麗な風景にあります。

 

 

アニメ「ゆるキャン△」の魅力とは

「ゆるキャン△」は、なでしこを含めた野外サークルの3人、そしてリン、リンの友人の斉藤さんの5人が主要キャラクター。

女子生徒5人のよくある日常アニメなわけですが・・・その魅力とは、やっぱり可愛さにある!笑

 

「ゆるキャン△」の可愛さ

当然可愛さだけが魅力では無いのですが、それは後述します。

しかし当然可愛く女の子を描けていなければ人気は出ないと思います。

「ゆるキャン△」はしっかりとその部分を抑えています。

 

特に可愛いのは主人公のなでしこ。

この子は何ともふわふわし過ぎていて、全然頼りがいが無く、絶対に着いていってはいけない危険なニオイを発していますが、得てしてこういう子が周りを自然と巻き込むんですよね。

 

1人でしんみりキャンプをすることが好きな倫の心を解きほぐし、たまにですが「野外サークル」の皆でワイワイキャンプをするところまで持っていきます。

見ているとなんだか「けいおん!」の唯のよう。

ほんわかしていながらも、マイペースに突拍子も無いことを言い、周りを自然と巻き込んでどんどん話をあり得ない方向に持っていってしまいます。

 

しかし、「あり得ない」ことこそ実現したら楽しいもの。

周りもそれが楽しいと知ると自然と参加をするようになります。

 

そんななでしこに影響はされているのですが、基本的には干渉をしないリン。

この子もまたマイペースではあるのですが、見ていてほっこりとする可愛さを持っています。

作中ではネットで声にならない声や悲鳴を文字で表現する際に使われる「くぁwせdrftgyふじこlp」というスラングをLINEで打つなど、しっかりとユーモアのセンスがあるところも披露しています。

 

この2人の魅力がしっかりと表現されているからこそ、「ゆるキャン△」はしっかりと認知をされた作品になったと思います。

そして、さらにそこに加わる魅力が本格的なキャンプシーン。

 

 

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本格的なキャンプシーン

「ゆるキャン△」にはキャンプをした事がある人ならば、「そうそう!」と思わず唸ってしまうようなテント設営や焚き火、ガスの使用などをするシーンがふんだんに含まれています。

 


あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用

ペグを石で叩いたり、寒さから身を守るために何重にも着込んだり、焚き火は面倒だから出来るだけ避けられるように防寒対策をしたり・・・見ていると、思わずキャンプがしたくなってしまいます。

 

しかし、コレを見てキャンプに行くのは要注意。

リンは夏場のキャンプを嫌います。

理由は人が多いし、虫が多いし、暑いから。

 

だから、普通にキャンプシーズンに言ってしまうとリンとは全然違う雰囲気でキャンプをする事になります。

かといってシーズンをずらしてキャンプをするとめちゃくちゃ寒いです。笑

リン以上に防寒対策をしっかりしないと朝を迎える前に帰宅をするはめになります・・・。(^_^;)

 

リンは主に冬にキャンプをするので、静かな雰囲気、キレイな空気を楽しんでいますので、ついついシーズンをずらしたキャンプがしたくなってしまいますよね。

冬は空気がキレイ。

それを象徴するかのように「ゆるキャン△」では、作画がめちゃくちゃキレイに作り込まれています。

 

 

キレイな作画

リンは富士山が見えるキャンプ場を転々としています。

空気が澄んでいる冬の富士山はさぞかしキレイなことでしょう・・・。

「ゆるキャン△」はそれを作画で美味く表現しています。

 

なでしこが1人でしんみりと見た冬の朝の富士山。

 


あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用

 

そしてキャンプの帰り際、昼の富士山。

 


あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用

 

そしてエンディングのシーンで出てくる旭のシーン。

 


あfろ/芳文社・野外活動サークル
アニメ「ゆるキャン△」より引用

明らかに魅せようとして作っている感が満載の作画です。

アニメファンでなくても確実に心が引かれてしまう作画。

ここに力を入れた制作は良い判断だったと思います。

 

僕が思うにこの作画こそが「ゆるキャン△」が2018年冬クールの中でトップレベルの評価を獲得している理由。

そこまで知名度の無い原作・制作・監督。

そうなると、こうした丁寧な作画、丁寧な作りによってアピールしていくしかありません。

 

そして、その地道な作業こそが最も大きな評価を獲得出来るポイントです。

だってね、作画に手を抜かない作品が、声優のチョイスや演出に手を抜くはずが無いんですよ。

「ゆるキャン△」でもオープニングテーマが始まる瞬間から、エンディングテーマが終わるまで非常に丁寧な作りが見受けられます。

扱っている楽曲も素晴らしいです。

 

 

これが「ゆるキャン△」の魅力。

ただのゆるふわ系日常アニメで終わらない「ゆるキャン△」の魅力です。

 

まだまだアニメの序盤。

2018年冬クールが終わったらその評価がどうなっているか、楽しみですね。