2018年1月から放送が開始された完全オリジナルアニメ作品「宇宙よりも遠い場所」。

その主人公を務めているのは玉木マリ、通称「キマリ」。

キマリはよくいるほんわか系な女子高生なのですが・・・彼女は高校入学前に抱いていた目標を実現するために1歩を踏み出します。

そのちょっとしたコツを1つの記事としてご紹介します。

 

 

 

「宇宙よりも遠い場所」(よりもい)とは

オリジナルTVアニメーション『宇宙よりも遠い場所』PV

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

「宇宙よりも遠い場所」という作品は制作がマッドハウスの完全オリジナル作品。

監督には「ちはやふる」などの数々のヒット作品を生み出したいしづかあつこ氏が就任。

シリーズ構成・脚本には花田十輝氏・・・この人は分身でもしているんじゃねえかってくらい数々のアニメ作品に携わっていますね。笑

この制作陣はあの「ノーゲームノーライフ」を制作した布陣。

 

「ノーゲームノーライフ」は、アニメ作品を見ただけでも気合いの入った面白い作品だと感じましたが、劇場版がえげつなかった印象があります。

まず劇場版のPR画像がヤバいわけで・・・。笑

 

その劇場版の流れに乗った布陣が取りかかった作品が「宇宙よりも遠い場所」。

個人的には久々に完全オリジナル作品で名作入りしそうなニオイがむんむんで最初見た時はかなり震えました。

「月がキレイ」とかも評価は高いんですが、何かあんまり雰囲気が好きでは無い・・・という・・・っていうか主人公の友達が声高すぎて好きじゃ無いっていう。笑

 

物語の内容としては「女子高生 ✕ 南極」という交わるはずのないものを掛け合わせた青春ストーリー。

主人公「玉木マリ」通称キマリは高校2年生。

すっかり慣れきった毎日を怠惰に過ごしていたわけですが、ふいに中学時代に書いた「高校に入ったらしたいこと」リストを発見。

そのリストを書いたときの気持ちを思いだし、何かを始めようと決心します。

 

しかし一人では行動に移せない中、100万円の入った封筒を拾うことから小淵沢報瀬と出会います。

報瀬は南極観測隊に入隊していて、南極で行方不明になってしまった母親を持つ高校2年生。

絶対に南極に行って母親を探そうという思いを抱いて居るのですが・・・キマリは報瀬の夢に乗っかるような形で共に南極を目指すことを決意します。

 

そこに三宅日向と白石結月が加わり、4人で南極を目指すという青春物語。

ただ、南極は危ない場所ですし、そもそも報瀬の母親は南極で失踪してしまっているわけで・・・それに思春期特有の精神の揺らぎ・葛藤などもしっかりと描いている作品です。

よくある萌えや青春に頼り切るような中身の薄い作品では無く、めちゃくちゃ制作陣の熱意が感じられる作品ですね。

 

 

玉木マリ(キマリ)とは

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

キマリは「宇宙よりも遠い場所」の主人公という立ち位置。

「宇宙よりも遠い場所」という作品は、どのキャラクターもかなり個性があるので、全てのキャラクターが主人公と言えるのですが、その中でも物語の起点として描かれているのがキマリというキャラクター。

 

キマリの中身

キマリという女子高生はどんな子なのか。

あるインタビューで「宇宙よりも遠い場所」の白石結月役を演じている早見沙織さんは、

日向ちゃんとキマリちゃんが特になんですけど、こういう高校生いるな~って感じなんですよね。
インタビュー引用

と表現しています。

 

そう、まさにキマリとは「よくいる女子高生」そのもの。

「何かしたい」という思いを抱きながらも、いざ行動に移すとなると1人では行動できないという優柔不断きわまりなく、さらには部屋も散らかっているという。笑

作品の始まりは「寝ているキマリに濡れタオルをかけて窒息させて起こそうとする母親」のシーンでしたね。

母親は「玉木マリさーん、朝ですよ-。」と言ってキマリをおこします。

 

このシーンだけでもキマリが日頃からてい堕落な日常を過ごしていることが一瞬で理解できます。

まさにそのシーンの時にキマリが中学時代に書いた「高校に入ったらしたいことリスト」を発見。

そこにはこんな事が書かれていました。

  • 日記をつける。
  • 一度だけ学校をサボる。
  • あてのない旅に出る。
  • 青春、する。

そこに書かれた内容を何一つ達成できないまま高校2年生になってしまった自分が不甲斐なく感じ、涙を流します。

心機一転、そこから「学校をサボって」、「あてのない旅」に出る計画をして、実際に学校に向かう電車とは反対方向にむかう電車に乗ろうとする訳ですが・・・

電車を目の前にすると怖くなってしまい引き返し、結局学校にいるわけです。笑

 

「ホントこういう人いるよな・・・」

というテンプレのような女子高生。

僕は「けいおん」の唯を思い出しました。笑

 

しかし、そんなテンプレ状態の女子高生が「南極」という宇宙に行くよりも距離的には遠い場所に行くことを決意します。

ただ決意しただけではなくがぶがぶと水を飲み込むように毎日毎日それを実現するために行動し、着実に目標実現に向かいます。

 

なぜ、キマリはただ決意するだけでは無く、実際に行動に移す1歩を踏み出せたのか。

その理由を分析してみましたので、誰もが持っているキマリ的要素に打ち勝つための糧のして下さい。

 

 

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キマリに学ぶ1歩を踏み出すコツ

「何か分からないけど、何かしたい」。

そんな人はたくさん居ると思います。

でも大丈夫。

キマリの行動が1つのヒントを与えてくれています。

 

そのコツとは・・・

  1. 自分の中に明確な目標が無いなら、それを持つ人と結びつく
  2. 思いは形に残す
  3. 仲間がいれば頑張れる

の3つ。

では、1つ1つのコツを見ていきましょう。

 

自分の中に明確な目標が無いなら、それを持つ人と結びつく

キマリが具体的に行動に移せなかった理由は、目標が漠然としているからに他なりません。

  • 日記をつける。
  • 一度だけ学校をサボる。
  • あてのない旅に出る。
  • 青春、する。

まあ、「日記を付ける」とか「一度だけ学校をサボる」はまだ良いとして、

「あてのない旅に出る」「青春する」とかは目標設定には論外で。笑

不明確すぎて何をしたら良いのか分からなくなってしまいます。

 

そこで登場したのがキマリの目標を明確化してくれるような存在「小淵沢報瀬」。

報瀬は自分が抱く目標をどんどんアウトプットすることによって周囲に自分の目標を認知させ、例え批判されようとも決して自分の意思を曲げない強い気持ちを持っています。

その点はキマリとは大違い。

※それ以外は割とキマリと同じでかなりの駄目人間な訳ですが・・・。笑

 

ただ、報瀬との出会いによってキマリは「強い意志をもって揺るがない姿勢」に憧れを抱くようになり、「明確な目標」を持つようになりました。

その目標こそが「南極に行くこと」。

目標を設定したところでどうやったら一体南極に行けるのかは不明な訳ですが・・・それでもスグに「南極観測船」を下見に行くという明確な行動を報瀬から言い渡されます。

 

その結果・・・キマリはその「南極観測船の下見」という行動をスグに実行。

南極へ行くための資金集めにバイトを始め、

南極へ行くために東京の歌舞伎町へ行き、

南極観測隊員のお姉様に走って追いかけられると言う激動の日々を送る訳です。

 

それこそまさに明確な目標を提供してくれる報瀬のおかげ。

報瀬は中身こそ駄目人間ですが、「絶対に南極に行く」という強い思いの元他人を巻き込んででも絶対に前に進むという人間です。

そのため、何かしたいけど怖くて何も出来ない人に取ってはめちゃくちゃ有り難い存在で。

 

まあ、都合良くそんな存在が近くにいるとは限りませんが、それは如何にアンテナを張り巡らせているのかという事が重要になります。

つまり、例え報瀬と出会っても「何かしたい」という思いを抱いて居なければ意味がないってこと。

その「何かしたい」という気持ちを思い出させたのが何を隠そう「キマリ自身が書いたメモ」です。

 

 

思いは形に残す

©YORIMOI PARTNERS
アニメ「宇宙よりも遠い場所」より引用

 

キマリは結局目標を達成できない優柔不断な女子高生。

しかし、1つだけ過去にやった行動の中で目標実現に繋がった行動があります。

それが思いをメモとして残しておいたこと。

 

この行動によってキマリは自分が過去に抱いていた思いを再び思い出すことが出来て、報瀬との出会いによってその思いが加速し、結局一緒に南極へ行くことを決意。

この話はまさに全ての自分の行動が「今」の自分を作り上げていると言うことを象徴とするエピソードで結構好きです。笑

 

「何で自分は出来ないんだろう」「なんで自分は行動に移せないんだろう」「何でこんなに不甲斐ないんだろう」

人はそうやって自分自身を卑下しがちですが、「今」の自分は過去の自分が作り出したもの。

だからこそ僕は、「今」の自分はベストだと思うようにしています。

 

キマリにしても過去のメモを見て一旦行動に移そうとしますがスグに失敗をします。

しかし、あそこで実際に電車に乗ろうとしたからこそ、報瀬との「観測船の下見」にスグに行動出来たのだと思います。

失敗をしても、それが積み重なっているので常にベストな状態。

結局自分でおこなった判断が積み重なるのでそれ以上もそれ以下も出来ない訳です。

 

だから、過去に自分が抱いた思いは何かしらで形として残しておいた方が、遥かにその後で物事が進むのが早いと僕は思います。

 

 

仲間がいれば頑張れる

そして、やっぱり「仲間」が大事。

何をするでも共通の意思を抱いた仲間がいるって事は非常に心強いです。

 

まあ、場合によっては意思疎通が出来なかったりして仲間がいる方が結局駄目になる・・・と言うこともあると思います、っていうかあります。笑

だから、如何にフィーリングが合うのか、一緒にいて不具合がないかは「仲間」として重要なことですが・・・

「宇宙よりも遠い場所」の場合は2次元なので容易にクリア。笑

 

われわれは2次元では生きる事が出来ないため、仲間集めは慎重におこないたいですね。

ただし、やっぱり共通の思いを抱く事が出来る人は貴重だし、かなり心強いので絶対に一人でも多くの仲間がいた方が良いです。

 

キマリの場合も、一人では学校と反対方向にむかう電車に乗れませんでしたが、報瀬がいると思うと簡単に乗れていました。

キマリが電車に乗り込んで来た際に見せた報瀬の笑顔が印象的でした。

 

 

以上がキマリが1歩を踏み出せたコツだと分析します。

どこにでもいそうな女子高生が、誰もなしえたことが無い「女子高生、南極へ行く」というものすごい壮大な目標を達成するに至る事になる最初の最初の小さな1歩は、こうした要素が組み合わさって実現されました。

 

そしてもう1点。

キマリの声優を務める水瀬いのりさんについてもご紹介しておきます。

 

 

キマリの声優は水瀬いのり

水瀬いのりさんと言えば、数々の作品に出演している売れっ子声優。

代表作はこんな感じ。

作品名 キャラクター
がっこうぐらし! 丈槍由紀
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ヘスティア
魔法少女育成計画 スイムスイム
Re:ゼロから始める異世界生活 レム
政宗くんのリベンジ 小岩井吉乃
少女終末旅行 チト

 

この人は「あざとい」と言われる場合もありますが、ただただ存在が可愛いという声優さん。

すごく小さくて、独特なイントネーションをつける話方や、22歳とは思えないほどすでに人生の歩み方が自分の中で明確に決定されている人です。笑

 

この水瀬いのりさんの声がキマリにはぴったり。

早見さんは先ほどのインタビューの中で

言葉の選び方がすごく可愛いですよね! 監督と脚本の花田(十輝)さんのワードセンスというか。
インタビュー引用

と語っているのですが、そのワードセンスをさらに可愛く見せているのが水瀬いのりさんの声と演技。

 

中でも、1話で見せる「尊敬ー」と、2話で見せる「はうわ!」が可愛い・・・。笑

何回でも聴きたくなる幸せな声でした。

是非ともまだ作品を見ていない人は、その声にも注目して見てみて下さい!