月刊少年マガジンにて連載中、「竹内友」による漫画のアニメ化作品。

社交ダンスをテーマにした作品で、作中では練習シーンや大会での演技シーンが多く盛り込まれていました。

本作は個人的に凄く期待していたアニメです。

なぜかと言うのは、制作をProduction IGが手掛けたから。

わたしはここの制作会社が個人的に大好きで、特にアクションシーンやスポーツの迫力ある映像は気に入っています。これまでのスポーツものの作品も、非常に完成度の高いものになっていたので、本作でもそのクオリティを期待していたのです。

 

 
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また、原作は読んだことはありませんでしたが、社交ダンスというそれまでに見たことがなかったスポーツをテーマにしていたので、どうなるのか、ということが予測できず、興味を持っていたのです。

どうしても年配の方が嗜む趣味という認識が強いので、若者が行うイメージが付きにくかったのです。

ましてやそのアニメ化ですから、少し難しいテーマなのでは?と思ったほどでした。

それでは、個人的な感想ではありますが、1クール、2クールと分けて感想をつらつら述べて行こうかと思います。まずはあらすじを簡単に。

 

 

「ボールルームへようこそ」のあらすじ

TVアニメ「ボールルームへようこそ」 第1弾PV

©竹内友・講談社/小笠原ダンススタジオ
アニメ「ボールルームへようこそ」より引用

 

中学生の「富士田多々良」は何もない日常を過ごしていました。

スポ根アニメによくある「さえない系」日本代表のような中学生。

 

ある日不運にもカツアゲに遭ったところをプロダンサーの「仙石要」に助けられ、競技ダンスと出会いました。

何にも本気で取り組見たいという意欲が湧かなかった多々良は、自分を変えたいと思い競技ダンスの世界に足を踏み入れる決断をしました。

 

魅力に取り付かれ、必死に練習を重ね、どんどん成長していく多々良。

同じダンサーたちとの出会い、試合を通じての彼の成長を描く、スポコンアニメとなっています。

 

 

「ボールルームへようこそ」1クール目

とにかく本作は1クール目が熱いです。

そしてとにかく面白い。

 

1クール目は「富士田多々良」が競技ダンスに出会って、どんどん成長していきつつも「赤城賀寿×花岡雫」ペアと戦う話。

 

©竹内友・講談社/小笠原ダンススタジオ
アニメ「ボールルームへようこそ」より引用

 

「兵藤清春」に認めてもらいながら、「赤城真子」とペアを組んで競技ダンスそのものを習得しつつ、才能を開花させていくという怒涛の展開でした。

 

©竹内友・講談社/小笠原ダンススタジオ
アニメ「ボールルームへようこそ」より引用

 

 

盛りだくさんな中で、競技ダンスそのものの良さであったり、登場人物の印象付けであったり、試合シーンであったりと、見どころが一目で分かるように随所でクローズアップされていましたね。

その回数が多ければ良いというものでも無いと思いますが、1クール目は非常に多くのポイントがありどこまでも目の離せない展開でした。

 

「花岡雫」が「富士田多々良」に対して闘志を燃やしている様子は胸が熱くなりました。

あのクールで誰からも一目置かれている存在が、まだ高みを望むのかと。

 

また、小柄でどこか一歩引いている「赤城真子」も胸に秘めた思いを曝け出していました。

「わたしを花にしてください」というシーンです。

 

©竹内友・講談社/小笠原ダンススタジオ
アニメ「ボールルームへようこそ」より引用

 

 

精一杯を出したあのシーンに彼女の様々な思いが含まれていたことが手に取るように分かりましたもの。

お兄ちゃんに認めてほしい、本当にダンスが大好きだという思い、わたしもこの舞台に相応しい一輪の花になりたいという願い…。

その後の演技では本当に黄色い花が舞っているようで、目が釘付けになりました。

何より色っぽさがありましたね。

 

そうして面々の胸の内を際限なく見させてくれた1クール目。

演技シーンは期待していたより、という印象でしたが、登場人物の心理描写に重点を置いていることが伺えて、これはこれで満足なものでした。

みんなの距離も縮まっていましたし。

 

 

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「ボールルームへようこそ」2クール目

続く後半2クール目。

こちらは少しグダった感じするかな、という印象でした。

 

「緋山千夏」とカップル組み、ランクを上げてくために、目標のために己の成長を兼ねて大会に出ていくという展開。

 

©竹内友・講談社/小笠原ダンススタジオ
アニメ「ボールルームへようこそ」より引用

 

 

2クール目は「緋山千夏」にとことん焦点を当てており、幼馴染との諍いを軸に彼女のダンスに対する思いをメインにしているようでした。

そこから派生する「富士田多々良」への影響、彼自身の葛藤、苦悩等にまで広げていましたが。

競技ダンスは個人競技ではないので、勿論人と人との関わりが重点的に取り上げられます。

 

「富士田多々良」と「緋山千夏」の衝突は、本当に競技ダンスを愛しているからこその衝突だったのでしょう。

正直ライバルの薄気味悪い人たちは「赤城賀寿」や「花岡雫」、「兵藤清春」に比べると見劣りもしているように感じられたので、1クール目とは色が違う、というのが大まかな印象。

 

しかし合宿の際に「緋山千夏」が叫んだ「あんたが分からないから無理!」この台詞はすごいグッときました。

本当に葛藤しているということがあの一言に集約されていたと思います。

どれだけ苦しんでいるのかを一言で体現できるのはすごいことだと思います。

 

 

さいごに

全体的な感想としては、まず人にお勧めしたい作品だということです。

とても面白いものだと思います。

 

しかしダンスの映像シーンを見たい人よりも、人間同士の群像劇を好む人の方が本作には合っていると思います。

あとはスポコンものが好きな人には推せるものですね。

熱い展開が沢山詰まっていて、見ているこちらの目を奪う展開運びが非常に多かったので。

人の成長と苦悩をリアルに描いている作品、これが総括です。

 
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