アニメ化、ならびに実写映画化までされた大人気将棋アニメ。

原作の連載当初からファンだったため、アニメ化には大きな期待をしていました。

というのも、この作品、本当に登場人物全員がとても濃いキャラなのですね。主に登場するのは主人公「桐山零」の周りの人物となりますが、その中でも棋士の面々は本当に濃いのです。

どうしたらそこまで濃くなることができるのかと思うほどに濃厚なキャラばかりなのです。

 

 

それが本作の楽しさの1つと考えられますが、そのキャラたちがアニメでは誰が声優を務めて、どのように動くのか、それが非常に気になっていました。

しかし最初、少し不安も覚えたものです。

制作がシャフトと聞いたからです。

 

知っている人は分かると思いますが、シャフトは独特というより癖のある演出をバンバン取り入れてきます。

お馴染み「シャフ度」など…。原作の印象とシャフトは合わないのではないだろうか…と危惧していたのです。

 

しかし実際見てみると、これは成功だと思えました。心配していた「シャフト臭さ」というのでしょうか?

それがそこまで出ておらず、原作に忠実に作られていたため概ね満足できました。

第1期を見終えた感想として、駒の動きの繊細さ、背景がすごい綺麗で、他の制作会社だと却って中途半端な作品になっていたのだろうな、と思ったほどです。

 

3月のライオン棋士キャラクターランキング

さて、そんな「3月のライオン」ですが、とても濃いキャラが集う棋士メンバーから、私的良いキャラを5人ご紹介しようと思います。

 

 

三角龍雪


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
アニメ「3月のライオン」より引用

 

B級2組、六段。通称「スミス」。

身長180センチの大柄な体系。同じく身長180センチある「松本一砂」と大きいもの同士気が合うらしく、良く一緒にいる描写が見られています。

広く、軽くを信条とした軽快な棋風で風車を得意とする棋士。

 

飄々とした態度をしていたり、ノリの良い行動をしていたりと基本は明るい性格をしています。そのため人望は厚い模様。

よく「桐山零」を可愛がっていますが、彼の棋力と冷静な判断力には一目置いているようです。

非常に冷静に自分と相手を分析することに長けており、自分の棋力は痛いほどに自覚している「スミス」。

 

しかし負けじと抗う熱意も持ち合わせており、ときに他の棋士を驚かせる戦法を繰り出す恐ろしい棋士です。

精神的に大人な彼は色々な事情に対して実に聡く、空気を読む能力が作中でも群を抜いています。

ときに優しく、ときに静かに、ときに激しく周囲を調整する、紳士的な人物。

 

格好良い反面、ペットの「いちごちゃん」には激甘な面もある大人気キャラです。

 

 

島田開


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
アニメ「3月のライオン」より引用

 

A級、八段。島田研究会を立ち上げている。

非常に温厚な性格で、とても優しい気配り屋さんの彼。慢性胃炎に長年悩まされていますが、その周囲への気配りの細かさが胃痛を加速させているのではないかとも思われます。

彼の人望は非常に厚く、多くの人から慕われています。

 

弟子である「二階堂晴信」からは「兄者」と呼ばれるまでに慕われており、他のA級棋士も彼を高く評価するとともに信頼を寄せているよう。

彼の実家は山形県天童市。

過疎化が進む中で、お年寄りが孤立しないようにと色々な取り組みもしている描写が見られます。

そこからも彼の優しさ、人望が伺えますね。

 

得意な戦法は居飛車。

相手をとことん研究し、コツコツと少しずつ成長してきました。

しかし未だにタイトルは取れず、本人もそれを気にしているようです。

対局の際には胸が熱くなる展開を多く見せてくれる、つい応援したくなってしまうキャラです。

 

 

スポンサーリンク



 

 

柳原朔太郎


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
アニメ「3月のライオン」より引用
 

棋匠のタイトルホルダー。

通算14期。

「島田開」とのフルセット混戦の末に永世位を獲得した、物の怪の類と称されるおじいちゃんキャラ。

 

棋風は若者相手にはどこ吹く風のようなひらひらした将棋を指すそう。

しかし、激闘となると一転、若々しすぎる手を次々と指し、勝利に対する熱い野心を剥き出しの試合運びをします。

 

現在66歳であり、現役最年長棋士として多くの人から一目置かれている存在。

長年に渡って多くの棋士の思いを託されてきたその人望の厚さは半端ではないようです。

タイトル戦前夜祭になれば、アットホームのようなファンの集いに対戦者は苦悩するのだとか。

 

66歳とは思えぬ明るく元気な人柄でもあり、物語そのもの、並びに若い棋士たちに刺激を与えてくれる存在と言えるでしょう。

温厚な人物かと思えば血が煮えたぎるような熱い闘争心を剥き出しにする、ギャップがイかしたおじいちゃんです。

 

 

藤本雷堂


©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
アニメ「3月のライオン」より引用

ここまで濃厚な人もいないのではないでしょうか。顔、発言、棋風、プライベート、全てが濃すぎるこの人物、「藤本雷堂棋竜」。

その名の通り棋竜のタイトルホルダー。

5期連続、通算8年保持しているが、原作では面白い試合展開の末、ストレートで「土橋健司」に棋竜の座を取られてしまいました。

 

とにかくズバズバ、そしてネチネチと物を言い、多くの対戦者はそのあまりのクドさに平常心を崩されてしまうのだそう。

しかし本人もそのノリのせいで失着をしてしまうこともあるらしいです。

「桐山零」との対局ではその光景が見られましたね。

 

しかしこれは相手を気に入っているからこそ言葉が出てしまう癖らしく、何故か周りからは慕われている憎めないキャラのポジションを保持しています。

そして実はとても面倒見の良い、優しいおじさんなのです。

 

 

隈倉健吾

©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
アニメ「3月のライオン」より引用

A級、九段。

大柄な体型に無骨な表情、多くを語らぬ重厚感溢れる存在感が特徴的な棋士。

あまり登場するシーンは多くありませんが、その存在感たるや圧巻です。

 

作中では将棋界の神様とまで謳われた「宗谷冬司」と名人戦にて対局していました。

しかしあと少しの所で力及ばず敗北し。そのときに取った彼の行動が、宿泊していた壁を蹴り破るというものでした。

あの寡黙な印象からは想像もできない行動をしたのです。これには「柳原朔太郎」も思わず笑ってしまっていました。

 

そして何といっても、その見た目に反して大の甘党。対局中のおやつではケーキ3つを瞬殺、芋焼酎の肴にホールケーキを平らげた人物です。

ほとんど登場していないのに、これほどまでに強烈な印象を植え付ける、非常に濃い人物でした。

 

 

以上が「3月のライオン」の好きな棋士ランキング。

あなたの好きな棋士はランクインしていたでしょうか?