寒い冬に見たくなるアニメ。

それは、劇中の季節が冬なのか、それとも暗く寒い冬を吹き飛ばしてくれるようなパワーのある作品なのか。

ともあれ、個人的に冬に見て欲しい作品達をご紹介させて頂きます。

暖かいコタツに入ってアイス、もしくはお茶でも飲みながら、視聴してみて下さい。

 
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ハチミツとクローバー


羽海野チカ/宝島社・集英社・ハチクロ製作委員会
アニメ「ハチミツとクローバー」より引用

 

あくまでも個人的なチョイスではありますが「冬」と聞いて思い出す作品の筆頭は、可愛いらしい絵柄とホンワカした空気の本作だったりします。

え?青春物語=むしろ春だろ!

という声が聞こえてきそうです。笑

 

まあ、確かにその通りなんですがまあ聞いて下さいよ。

この「ハチミツとクローバー」、通称ハチクロ。

本作品はある青年が美術大学に入学し、卒業するまでの、数年前の物語。

 

ですから春夏秋冬、全ての季節を網羅しているし、春と夏と秋のイメージもあります。

しかし数多いエピソードのうち、印象に残っているものはけっこう冬のモノが多いのです。

 

例えば、主要登場人物の一人・真山くんが恋い焦がれる女性・理花さん。

彼女には、冬や雪のイメージが付きまといます。

学生時代のアルバイトの雇い主であり、紆余曲折の末、今は上司になった理花さん。

 

彼女は事故で夫が死んだのは自分のせいだと動かない身体に鞭を打ち、夫の残した仕事に没頭しています。

幸せを遠ざけ、自分を虐めるような生き方をする彼女を支えたいと真山くんは切望しますが、彼女は真山くんを受け入れようとはしません。

儚げな美貌と佇まいから、学生時代より「雪の女王」と呼ばれてきた理花さん。

 

彼女が夫と事故に遇った晩に降っていた雪。

また冷たい雨の中、真山くんが理花さんを連れて行った、冬の横浜。

更には、理花さんの出身は北海道。

 

真山くんと理花さんが訪れた彼女の生家は、もう住む者も失く、雪の中で残骸だけを残していました。

「もう何も無い」と涙を流す理花さんを、真山くんは堪らず抱き締めます。

 

全ての仕事を片付けたら、夫の許へ行きたいと願う理花さん。

そうはさせたくないと、彼女の心を明るい方へ向けさせようとする真山くん。

辛さに絶え、幸せな過去を見つめ続ける理花さんの世界はまさに冬そのものです。

 

童話「北風と太陽」のように、真山くんは彼女の心を熱く暖めることが出来るのか。

二人の物語は、終盤でほんの少し春へ向かう兆しを見せます。

真山くんの頑張りが動かした雪の女王の凍てついた心。

暗く寒いこの季節にぴったりなエピソードです。

 

また初期の頃、仲間達と教授が、冬の温泉旅行へ行くエピソードがありました。

就職が決まった者も決まらない者も、悲喜こもごもなメンバー達。

 

皆はご馳走を食べ温泉に入り、楽しい時間を過ごしますが・・・翌日、動物園と遊園地がセットになった施設へ行きます。

雪が降る中、誰もいない動物園に佇むキリンを案じる一同。

「本当は暖かい国の生き物なのに、こんな寒い所に連れて来られて……しかも今、人っ子一人居なくて……」

「キリンさん、可哀想……」

 

主人公の竹本くんは、同級生のはぐちゃんに「きっと暖かくなったら、子供達がたくさん来るよ」と告げます。

雪の中のキリン、誰も居ない動物園。

印象的な場面です。

 

人生の過渡期に差し掛かっている登場人物達と重なり、上手く口に出せない切なさ、寂しさを感じました。

 

そして、シリーズの終盤。

事故で怪我を負ったはぐちゃんは利き手の感覚を失います。

将来を嘱望され、彼女自身も物を作る為に生きて来た、そんなはぐちゃんのアイデンティティーが失われる危機が訪れました。

辛いリハビリに苦しみ、心の余裕を失うはぐちゃん。

もう元通りの手に戻らないかもしれない……彼女だけではなく、支える花本先生やはぐちゃんに想いを寄せる竹本くんにも試練が訪れます。

 

そして、もう一人のはぐちゃんを想う男性……アメリカから帰国した森田さんも冬のただ中に居ました。

長年の努力が実り、父親を陥れた相手を破滅させた森田さんと兄。

しかし優し過ぎる兄は自分もダメージを受け、雪の中姿を消します。

 

当たり前に在ったモノを失い、先が見えない暗闇の中に居るメンバーは長い冬と隣り合わせです。

そして彼らの問題は、一人一人が自分で解決するしかありません。

最後の最後、冬を抜けて春を迎えることが出来るのか……。

 

恋、友情、夢、人生。

可愛いタッチで骨太なストーリーを描くハチクロ、ぜひ寒い冬に見てみて下さい。

厳しい中に、ほのかな希望を感じられるハズです。

もちろん他の季節に視聴しても問題はありませんが、僕にとっては冬の作品。

 

 

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刀語


©西尾維新・講談社 / 「刀語」製作委員会
アニメ「刀語」より引用

 

そしてもう一作挙げるとしたら、「刀語」。

だだし、全十二話のうち六話目を上げます。

 

なぜなら六話は、吹雪が吹きすさぶ豪雪地帯「踊山」が舞台だから。

 

主人公のとがめと七花は、変体刀「双刀・鎚」を求めて雪の踊山を訪れます。

吹雪の中で死にかけた二人を救ったのは、この地に住む少女・凍空こなゆき。

 

この世で最も重い刀・鎚を手に入れる為に、七花達は凍空一族最後の生き残り、こなゆきと勝負をすることに……。

実は凍空一族の滅亡には、七花の身内が関わっていたり、刀を求めて「真庭忍軍」が横やりを入れて来たり色々とアクシデントが発生するのですが……このゲストキャラの「こなゆき」ちゃん、とっても可愛い女の子。


©西尾維新・講談社 / 「刀語」製作委員会
アニメ「刀語」より引用

 

普通の人間からすると途方もない怪力ですが、これでも一族の中では非力な部類。

一人称が「うちっち」で、見ず知らずのとがめ達を助け、寂しいからと罪のない嘘をついて引き止めるこなゆきちゃん……。

クセのある人物が多い刀の持ち主の中では珍しい、ごく普通の幼い子供です。

ただし、怪力を除いて。

 

目的の為なら手段を選ばないとがめも、彼女の人恋しい想いを見抜き、あえて指摘せずにいたほど。

こなゆきは途中で「真庭忍軍」の女忍者に体を乗っ取られてしまいますが、とがめ達の活躍で救われます。

全て終わった後、一人ぼっちになったこなゆきは、訳アリの女性が集う「三途神社」を紹介されます。

珍しくそんなお節介をしたくなるほど、こなゆきは善良で、可愛い子だったのでしょう。

 

真っ白な雪景色の中、強敵との手に汗握るバトル……そして、奇策を用いた駆け引き、また駆け引き。

映画「八甲田山」もかくやの雪景色を楽しむには、ぴったりのお話です。

見終わった後、自分がいる場所が「踊山」じゃなくて良かったー!と思うこと請け合いです。

 

 

以上が個人的に冬を感じる作品。

今後も随時更新していきます!

 
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