魔法使いサリーからプリキュアまで、もはや日本の伝統芸能とも言うべき魔法少女アニメ。

そして、そんな魔法少女アニメには主人公をサポートし続けるマスコットキャラクターが必要不可欠です。

そこで、新旧魔法少女アニメにおいて、主人公を助け作品を象徴するマスコットキャラクター達の中でも際立った5キャラクターを紹介したいと思います。

 

 

魔法少女アニメのマスコットキャラクター5選

ケルベロス(カードキャプターさくらシリーズ)


© CLAMP・ST・講談社/NHK・NEP
アニメ「カードキャプターさくら」

 

こにゃにゃちわ~!魔法少女のサポートキャラにして可愛いマスコットキャラクターと言えば、彼を外すことはできません。

2018年1月からは最新作「クリアカード編」が始まっていますが、元々は90年代の作品。今更出てきても時代錯誤ではないのか・・・いえ、そんな事はありません。

 

もはや魔法少女マスコットキャラクター界ではベテランの域にしてレジェンドな存在である彼ですが、最新作ではスマホを使いこなし、ゲームだってオンラインです。

現代に超馴染んでいます。

知世ちゃんのドローンだってこなします。

 

インターネットでの調べごとだってお茶の子さいさい。

誰にも負けないハイスペックさと圧巻の可愛さを誇る彼に敵うマスコットキャラクターは今後現れるのでしょうか?

 

また、必見なのが「ケロちゃんにお任せ」のコーナー。

日本語の字幕テロップを出して視聴すればわかるのですが、彼の超絶怒涛の喋りにテロップが全然追いつきません。

一切噛まない上、情報内容も的確、鬼気迫るものすら感じます。

 

筆者は断然ケロちゃん推しです。

 

 

キュウべぇ(魔法少女まどかマギカ)


(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」より引用

 

僕と契約して、魔法少女になってよ。

彼は魔法少女と明確に「契約する」という形を示し、そしてその目的が少女側にとってプラスなものではないという、今までのマスコットキャラ達へのアンチテーゼとして出てきました。

 

そもそもマドマギ自体、序盤であの「マミる」という衝撃的な展開で話題となりました。

キラキラした王道魔法少女アニメへのアンチテーゼ、それがこの作品の大きなテーマである事は明らか。

 

そして、それを象徴するマスコット・・・それがこのキュウべぇです。

彼の見た目やキャラクター性は勿論の事ですが、彼の一番の功績は恐らく「魔法少女」というジャンルを完全に確立した事。

彼が大きなアンチテーゼとなり、今までの常識を破壊するキッカケとなった事で魔法少女は逆にジャンルとして情報が整備され、それまで魔法少女に興味すらなかったファン層を作品だけでなくジャンルそのものへと巻き込んでいきました。

 

彼がいなければ昨今の魔法少女アニメは存在しない、それほど大きなターニングポイントなのです。

 

 

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ココロちゃん(魔法少女俺)


©毛魂一直線・ふゅーじょんぷろだくと/魔法少女俺製作委員会
アニメ「魔法少女俺」より引用

 

こちらは2018年春アニメからの選定ですが、彼もまた、マドマギのキュウべぇと並んで魔法少女へのアンチテーゼと言えます。

まず、そもそもの話として、魔法少女達の見た目が少女じゃないです。

筋骨隆々な青年です、いや、おっさん。

 

そして、そのサポートをするマスコットキャラも、見た目が893です。

仁義なき戦いです。魔法よりも鈍器や重火器で敵を倒そうとする、そんな発想しかない方です。

中身も893でした、ありがとうございます。

 

名前だけはきっちりキュートなココロちゃんですが。本作及びこのキャラクターが掲げるのは、「魔法少女というのは可愛いものでなければならない」というテーマへ真っ向からカチ込んだアンチテーゼです。

昨今、王道魔法少女へのアンチテーゼ物は増え続ける傾向にありますが、飛び切りわかり易くナンセンスな方向へと振り切っている所は非常に好感が持てます。

 

マドマギとは違い、ギャグサイドから魔法少女の大前提である「可愛いビジュアル」を壊す作品は今後益々増えていくと思われますが、本作とココロちゃんは金字塔として語り継がれていくでしょう。

 

 

タキシード仮面(セーラームーンシリーズ)


© 武内直子・PNP・東映アニメーション
アニメ「セーラームーン」より引用

 

「CCさくら」と並び、現代魔法少女のルーツの1つとなったのがセーラームーン。

そして、そのセーラームーンのサポートキャラにしてマスコットと言えば、そう、ルナです。

 

しかし、セーラームーンを表立ってバックアップし、強烈なインパクトを残す、ある意味この作品を象徴するマスコット的なキャラクターと言えば、タキシード仮面の方が相応しい!と個人的には感じています。

某テーマパークのアトラクションにおいてもグリーティングできるのはタキシード仮面様なので、公式でもルナよりマスコット扱いしているようにも感じます。

 

ただこのタキシード仮面、よくよく考えると何もしてないのです。

突然現れてバラを投げて、よくわからんアドバイスをするだけですから。

ぶーらぶらー!

 

そして、驚くべきは彼、登場シーンそんなに長くないのです。

他のマスコット達が出ずっぱりで勝ち得た「作品を象徴する」ポジションを、彼は短い時間でかっさらっていったのです。

タキシード仮面、恐るべし。

 

 

ハリハムハリー(Hugっと!プリキュア)


©ABC-A・東映アニメーション
アニメ「Hugっと!プリキュア」より引用

 

最後に、最新の正統派マスコットキャラクターを挙げておきましょう。

Hugっと!プリキュアのハリハムハリーさん。

 

基本ハムスターですが、人間にもなれます。

そして、軽快な関西弁を喋るチャラいイケメンです。

 

関西弁によるトーク力は流石に大先輩ケロちゃんには敵いませんが、彼には「リアルイケメン」という現代魔法少女ならではの見た目と設定があります。

そして「イクメンで経営者」。

 

その為か、軽いキャラクターに見えて意外と大人で人格者、プリキュアへのフォローも単なる応援だけではなく、悩める少女である彼女達を決して子ども扱いせずに優しく諭すこともあります。

やだ、ハリーさんイケメン・・・どこぞのバラを投げる仮面を被ったイケメンよりも、ちゃんとマスコットの仕事をしつつ育児にお店の経営に主人公達の心のケアに大忙しなのです。

 


 

如何でしたでしょうか。

やはり魔法少女にはマスコットキャラクターのサポートが必要不可欠。

 

そして、その存在は魔法少女だけには留まらず、日本のアニメ全体にマスコットキャラ文化を根付かせたとも言えます。

主人公達の活躍も良いですが、たまにはマスコット達が外野で繰り広げる活躍にも目を向けてみては如何でしょうか。